経営学部 国際経営学科
中見 真也 准教授
Nakami Shinya

研究分野 マーケティング戦略論、流通論、消費者行動論、地域再生化、健康経営

出身地/大阪
子供の頃の夢/小学校の先生
尊敬する人/大学時代、および大学院時代の恩師(師匠)
愛読書/山崎豊子『暖簾』
趣味/ジムでの運動、ジョギング、温泉巡り
休日の過ごし方/ショッピング、美術鑑賞、風呂屋
好きな音楽/ジャズ
好きな映画/『グラン・ブルー』、『ニュー・シネマ・パラダイス』
好きな食べ物/和食、お好み焼き、肉(ステーキ、焼き肉など)
好きな国/インドネシア(バリ島)、シンガポール

経営学部 国際経営学科 中見 真也 准教授

AIには決して真似できない、
人間だからこそできるマーケティング戦略を。

支持されるスーパーマーケットはいったい何が違うのか?

小売業、特にスーパーマーケットに関する研究を行っています。例えば埼玉県に本社がある「ヤオコー」は30年以上も増収増益を続けており、ほかのスーパーとは明らかに違います。そこまで支持されるのはいったいなぜなのか、長年、顧客視点に基づき、研究しています。

お客様がヤオコーにどんな印象を持っているのかを店頭でお客様に調査したことがあるのですが、特徴的だったのは「食に関する困りごとを解決してくれる」という意見でした。例えば、店内での調理販売は今や珍しくありませんが、ヤオコーではそれぞれの顧客の家庭環境に見合ったメニュー提案を行っていて、これがとても好評です。お客様は「モノを買う」ためではなく、「ヤオコーへ行く」こと自体を目的にしているのです。スタッフ一人一人にある程度権限を持たせ、顧客視点に基づき、上司に相談せず、自分の判断で行動することができるのがヤオコー従業員の大きな特徴です。

その結果、お客様の求めるものを素早く提供でき、「モノを売る」のではなく、「食に関するライフスタイルを提案する」というヤオコー独自の文化につながっています。

このように、小売企業のイノベーションプロセスを3つの視点(店頭マーケティング視点、経営的視点、場(コミュニティ)における価値共創視点)から複眼的に分析するマーケティング研究を行っています。

マーケターを目指すなら、“グローカル”な視点を

私は大学教員になる前、日系自動車メーカーにおいて、長年に渡り、マーケティング業務に従事してきました。よって、私の担当する授業やゼミにおいては、マーケティング、消費者行動、流通に関する理論を体系立てて教えるだけではなく、実務において、マーケティング業務がどのような役割を果たしているのかを具体例を交えながら教えています。また、私の授業やゼミの特徴としては、現役のマーケティングに関わる経営幹部の方々を招聘した講義も行っています。今まさに企業の第一線で活躍しているマーケティングに関わる経営幹部の方々の話を聞くことは、学生たちにとって、大いに刺激になることでしょう。マーケティングの教科書で語られている理論だけを勉強するのではなく、「生きた学問」として、楽しみながらマーケティングを理解してほしいのです。マーケティングは、右脳と左脳をバランスよく使う、オーケストラの指揮者のような仕事です。1人でも多くの皆さんにこのマーケティングの面白さを伝えたい。そして、世の中から認められる本物のマーケターに育ってほしいと願っています。

「自分たちは何者なのか」という問いは、マーケティングを行うにおいて欠かせない視点です。さまざまな価値観が存在する今日において、自分の足元(ポジショニング)がぐらついていては、他人の価値観を受け入れることは到底できません。皆さんは日本の歴史や文化をどれだけ知っていますか。海外の人に対し、日本のことをきちんと言葉で説明することはできますか。マーケティングを学ぶ上で重要な視点、それは、外から日本を見る視点、そして、日本から外を見る視点、すなわち、「グローバル」、「ローカル」両方の視点を併せ持つことが今後重要となるのです。その際、語学の重要性は欠かせません。是非、 学生時代に、授業やゼミ、そして、留学等を通じ、“グローカル”な人材に育っていって欲しいと切に願っています。

好奇心を持つことを大切に。失敗しても、好きなことをとことんやってみるのは重要

私は、マーケティングというのは、「売れる仕組みを作ること(効率)」と「人の心に魔法をかけること(効果)」の両方が必要だと思っています。「この商品がほしい!」と人を夢中にさせるには、人の気持ちを深く理解しなければなりません。AIには決してできない仕事だと思います。ただ、魔法をかけるのは簡単ではありません。人を理解するために、たくさんの人と出会い、いろいろな経験を積んでください。学生時代は失敗ができる貴重な機会です。何事も「まずやってみる」ことを心がけてほしいですね。多少の失敗は気にしなくてかまいません。私も数え切れないほど失敗や挫折を経験してきました。それが「次こそは!」というモチベーションの源になったり、「自分は何がしたいのか」と考えたりするきっかけになりました。「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。学生時代にたくさんのことを経験して、「これだけは誰にも負けない」という大好きなことを探し続けてください。それが、将来やりたい仕事になると思うのです。

試乗体感イベントの写真を収めた記念盾
新型車のお客様向け試乗体感イベントを栃木工場のテストコースで実施し、その際にお客様、社内関係者と一緒に記念撮影した写真を収めた記念盾です。自身にとって、30代半ばで初めてブランドマーケティングの本質を身をもって学んだ貴重な体験でした。この車のマーケティング業務を通じ、コミュニケーションカラーの重要性を実感しました

成約ノベルティとして制作されたダイキャストモデル
新型車のお客様向け成約ノベルティとして制作されたダイキャストモデルです。老舗車種ブランドの存続をかけたリブランディングを行いました。「車は、単なる走るための道具ではなく、走る喜び、ときめきを与え続けてくれる存在である」というブランド本来の価値を打ち出し、次期型モデルにブランドネームを残せたことがとても嬉しかったことを覚えています