経営学部 国際経営学科
大ア 孝徳 教授
Osaki Takanori

研究分野 マーケティング

出身地/大阪府
家族構成/ひとりぼっち
子供の頃の夢/大金持ち
愛読書/『カンガルー日和』
好きな食べ物/なまこ

経営学部 国際経営学科 大ア 孝徳 教授

自分の「つまらなさ」を痛感するのが大学時代。
それでも、腐らずに努力を続けていこう。

高くても選ばれ、売れ続ける商品の秘密とは?

専門はマーケティングで、「高く売る」ことに関する研究を行っています。高級ブランドのようなラグジュアリー商品ではなく、ハーゲンダッツのアイスクリームやヱビスビールのように、少し高いのにたくさん売れている「マス・プレミアム商品」に興味を持っています。価格競争が続く中、高くても売れるこれらの商品にはどんなメカニズムがあるのかを明らかにしたいのです。商品開発やプロモーションなど、マーケティング担当者にインタビューを行ったり、売れ行きを分析したりして、個別の商品の魅力、さらには売れる商品の共通点を見つけ出そうとしています。今後は商品だけでなく、ホテルや旅行といったサービスへと研究対象を拡大するつもりです。「おもてなし」という日本のサービスは高い評価を受けていますが、果たしてそれが価格や価値に見合っているのか、逆に過剰サービスに陥って顧客満足を低下させているのではないか……という部分は、分析する価値があると思います。

また、フィリピンの大学でマーケティングを教えていたことがあるので、フィリピンをはじめとする新興国市場における日本企業の国際マーケティング戦略も研究していきたいと考えています。フィリピンは親日国で、日本の商品もかなり使われています。しかし、マーケティングの仕方によっては、もっと広まっていくはずです。新興国市場はまだまだ伸びしろがありますから、ここに力を入れるのは、日本にとって本当に重要なテーマだと思います。

汗をかいて、自分の足で集めたデータは財産

授業では、マーケティングおよび国際マーケティングについて考察しています。マーケティングは、「買い物」という私たちの日常生活と深く関わる学問です。楽しみながら考える習慣を身につける格好の材料だと思います。私が一方的に話す講義ではなく、教室内を歩き回って皆さんにマイクを渡し、どんどん意見を話してもらいます。大教室で発言するというのは、はじめは勇気がいることでしょう。しかし、半年もすれば慣れて、うまく話せるようになっていきます。学生のアンケートでも、「はじめは多くの人の前で話すのが嫌だったが度胸がついた」「他の人の意見が聞けて面白かった」という声がたくさん寄せられているので、これからもこのスタイルを続けていくつもりです。

現在はインターネットが普及し、クリック一つでさまざまな情報が手に入るようになりましたが、私のゼミでは街角でアンケートを行ったり、企業にインタビューを依頼したりと、「データを自分でつくる」ことを心がけてもらっています。その過程に新たな発見があることはもちろんのこと、人としての成長もあるはずです。アンケートを断られた経験があれば、引き受けてもらえた時に大きな喜びを感じるでしょう。依頼をする時の自分の振る舞いを見直すきっかけにもなるかもしれません。机に座っているだけでなく、汗をかいて、自分の足を使ってデータを集めるようにしてください。

「本気で挑んで、限界を知る」ことがスタートになる

高校生までに、本当に一生懸命になって勉強に取り組んだことがある人は、ほんの一握りではないかと思います。「本気を出せばできる」「やらないだけだ」という妙な自信は、大学のうちに崩しておきましょう。大学で行う研究は自分との勝負です。「本気で考えても上手くいかなかった」「思ったような結果が出なかった」という挫折の経験は、大きな糧になります。挫折をして自信を失い、そこで投げ出してしまうのではなく、「力不足なのだから、コツコツがんばるしかない!」という覚悟をもってほしいのです。私は就職した時に自分の至らなさ加減をはじめて痛感し、それをきっかけに海外で学ぶことを決めました。できない自分を認める、というのは大切なことです。

人は、仕組みをつくる人と使う人に分かれます。今の時代、仕組みを使えるだけでは評価されません。仕組みをつくることのできる力を、大学時代に身につけておきましょう。就職にしろ、起業にしろ、研究者にしろ、「問題意識を持ち、徹底的に考え抜き、『これがいいではなく、これしかない!』というアウトプットを絞り出す」という力があれば、どこでも活躍できるはずです。ぜひ気づきの多い大学生活を送ってください。

海外の大学グッズ
イギリスでの大学院生、アメリカでの研究員、フィリピンでの教員と、お世話になった海外の大学グッズです。海外で何かをするというのは、日本よりもずっと大変ですが、そうした大変さが妙に癖になる?

自分の書籍
手前味噌ながら、自分の書籍です。自分がこの世を去っても、本は残り続ける。……そう思うなら、しっかり粘って、もっといいものを書け!……と、執筆後にいつも反省しています