工学部 機械工学科
栗原 海 助教
Kurihara Kai

研究分野 機械力学

出身地/愛媛県
生年/1992年
家族構成/独身
趣味/TRPG
好きなTV番組/『TRICK』、平成仮面ライダー
好きな映画/『ジュブナイル』
好きな食べ物/ケーキ、チーズ、肉

工学部 機械工学科 栗原 海 助教

新しいことを知るのは人にとっての喜び。
学ぶのを「面白がる」ことを習慣にしてください。

すべての機械に通じる「振動」を解き明かしたい

子どもの頃から機械やロボットに興味があって、大学は工学部を選びました。中でも興味を惹かれたのが「振動」です。すべての機械に通じる分野だと思い、それ以来ずっと振動に関わる研究を続けています。振動とひとことでいってもさまざまな分野があり、大学の研究室では「非線形振動」を研究していました。クレーンに物を吊るして運ぶと揺れが起こりますね。その揺れを最小限にするにはどうすれば良いか……というものです。

現在のテーマは「振動伝播」です。その名の通り、振動がどのように伝わっていくかを考える分野です。まだ実用的なレベルまでは進んでいませんが、機械の設計に応用されます。例えば、自動車を製造する時には、エンジン、タイヤ、ドア……とパーツごとに製造し、これを本体に組み込んでいきます。パーツごとに振動を抑えるよう設計されてはいますが、完成したら、今度は全体の振動を抑える調整をしなければなりません。パーツごとの最適化と、完成品の最適化が両立していないからです。しかし、完成品から逆算してパーツを設計することができれば、最終調整の手間を省くことができ、製造効率が大きく上がるでしょう。実用化を目指し、それぞれの段階でどのような振動が起こっているのか、どうすればその振動を抑えられるのかを研究しています。「研究」というのは、それだけではただの知識であり、とても抽象的なものです。研究内容をかみ砕き、もっと簡単に、誰もが使えるようにしていくのが研究者の役目だと思っています。

研究はうまくいかないのが当たり前です。場合によっては、同じ問題を何年も何年も考え続けることもあります。もちろん、「本当にこの仮説は正しいのだろうか」と不安になることもあります。それでも、少しずつ条件を変えながら、しつこく実験を繰り返すしかありません。そしてある時、あれほど考えても解けなかった問題にパッと光が差す瞬間が来るのです。一度その喜びを知ってしまうと、研究はやめられません。だからどんなに失敗を重ねても、「絶対に解き明かしてやろう」という気持ちが生まれるのです。

人に頼りまくる気持ちを持って歩んでいこう

大学時代は、「どうせやるなら面白く」を心がけていました。さまざまな授業がありますから、中にはあまり興味が持てないものもあります。それでも、自分次第で面白くすることはできます。言われた課題はその通りに行った上で、前提となる解き方を変えてみたり、自分なりの新しい仮説を導き出してみたり……。どうせやらなくてはいけないなら、面白い方が良いでしょう。それは学生の皆さんにも伝えたいことです。「つまらない」と投げ出すのは簡単ですが、物事にはいろいろな側面があります。ひっくり返してみると、興味を持てるようになるかもしれません。受け身ではなく、自分で面白さ、楽しさを見つけられる人はどんな場所でも伸びていくことができます。

勉強にしてもその他のことにしても、何か悩むことがあれば、周りの人に遠慮なく頼りましょう。私も最初は「自分で解決しなくては」と必死になっていましたが、自分一人の知識なんてたいしたことはありません。世の中には知らないことの方が多いですし、自力で調べてみたところで、正しい情報かどうか判断することも難しい。それなら専門家に聞いてみた方がずっと早いです。「人に頼りまくる」くらいの気持ちで良いと思います。

「勉強をする」というのは、すなわち「新しいことを知る」ことです。それは本来楽しいもののはず。大学の授業に限らず、興味があることは次々と経験して、かけがえのない時間を有意義に過ごしてください。新しいことを知る楽しさを伝えられる授業にしていきたいですね。

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