工学部 電気電子情報工学科
李 嘉誠 助教
Li Jiacheng

研究分野 離散アルゴリズム、計算量理論、アルゴリズム理論、最適化理論、組合せ最適化、進化計算

出身地/中国江蘇省
子供の頃の夢/研究者
尊敬する人/家族
愛読書/劉慈欣『三体』
趣味/旅行、ダイビング、ピアノ、スキー、バスケ
休日の過ごし方/スポーツ、温泉
好きな音楽/クラシック
好きな著名人/堺雅人
好きな食べ物/ラーメン、カニ
好きな国/フランス、中国、日本

工学部 電気電子情報工学科 李 嘉誠 助教

ずっと日本で学びたかったコンピュータサイエンスの魅力。
今度は、私が皆さんへ伝えたい。

アルゴリズムを駆使して問題の「最適化」を考える

私が取り組んでいる「最適化問題」とは、その名の通り「条件を満たす解の中で、一番良いものを求める」問題のことです。自然科学・工学・社会科学など、さまざまな分野で使われる基本的な問題の一つです。

例えば、「巡回セールスマン問題」という問題があります。これは、一人のセールスマンがすべての都市を一度ずつ訪問して、また出発地に戻るルートの最短距離を求める問題です。もちろん都市の数によって解き方が異なり、場合によってはコンピュータにも計算しきれないことがあります。そのため、問題によっては人工知能やアルゴリズムを利用しています。この問題を解決することができれば、旅行の周遊にも応用できるでしょうし、世界中で課題となっている交通渋滞の解消に役立つかもしれません。そうした現実的な問題を解決するために研究に取り組んでいます。

興味を持つことが学びを楽しむ第一歩

私の授業は基礎科目なので、コンピュータへの理解を深めるものにするつもりです。実験では、コンピュータの組み立てとOSのインストールを通じて、ハードウェア・ソフトウェアの両面からコンピュータの構造を理解していきます。何事においてもそうですが、基礎を固めることはとても重要です。基礎がぐらついてしまうと応用はできません。授業を通じて、論理的に考える力と、問題解決能力を身につけてほしいです。

また、コンピュータサイエンスの魅力を知ってもらえるような授業を心がけています。そこで、学生の皆さんには「興味を持つ」ことを意識して授業に臨んでほしいです。受け身でただ授業を聞いているのと、自分から実験を進めたり、積極的に質問をしたりするのとでは、学びの量が圧倒的に違います。最初は興味がなかったテーマでも、主体的に取り組むことで面白さが分かってくるということもあります。与えられた宿題をこなすだけでは、楽しくもならないでしょう。ぜひ前向きに授業に取り組んでください。

今の自分ではなく、未来の自分に目を向けて

“今”のあなたにどんなスキルがあるのか……というのは、あまり重要ではありません。それよりも、「将来どんな人になりたいか」ということの方が大切です。私は学生の頃から、研究者になりたいとずっと思っていました。そのために日本に来て、勉強を続けてきたので、今望んだ通りの仕事に就くことができて、本当にうれしいです。このように、目標ができれば“今”の行動が変わってきます。ですから、「どんな自分になりたいか」と自分に問い続けてください。

「好き」という気持ちは最も強いモチベーションになります。ですから、今の専攻を問わず、好きなことを追求していきましょう。趣味のように学ぶことができる人は、社会人になってどんな状況に置かれても強いです。未来は、“今”のあなたがつくっています。どんな努力も決して無駄にはなりません。好きなことに全力で取り組んでください。

『三体』(劉慈欣)
『三体』(劉慈欣)。珍しい中国発のSF小説で、アジア作家として初めてSF小説界の最高峰であるヒューゴー賞も受賞しています

パスポート
アジアやヨーロッパなど、学会発表で各地を回り、その旅の軌跡が記録されているパスポートです。旅先で出会う人と交流し、異なる価値観に触れるたびに、いつも世界の広さを実感します