国際日本学部 日本文化学科
山田 昌裕 教授
Yamada Masahiro

研究分野 日本語文法

出身地/東京都板橋区
生年/1963年
家族構成/妻
子供の頃の夢/医者
趣味/卓球、映画鑑賞
好きなTV番組/韓国ドラマ
好きな映画/アクション映画
好きな食べ物/寿司、海鮮
好きな国/日本

国際日本学部 日本文化学科 山田 昌裕 教授

正解がある問いなど、社会には滅多にない。
どんな問題にも立ち向かっていく力を身に付けよう。

日本語の運用法が知りたい

私はもともと予備校や高校で国語の教員をしていました。国語を教えているうちに、自分は日本語について知らないことが多いという事実に気が付き、「もっと知りたい」という気持ちが大きくなって、大学院に入り直すことにしました。私たちが毎日当たり前のものとして使っている日本語ですが、その起源をはじめ、日本語の運用法に関しても、未だに分かっていないところが多くあります。そこで私は「日本語がどのような過程を経て現在の姿になっているのか」、文法という観点から歴史的に研究しています。

特に助詞の意味用法、変遷について興味を持っています。例えば、現代語においては「ゆかりが返事を書いた」のように「が」や「を」を使いますが、古典語においては「ゆかり返事書きたり」となり、「が」や「を」は一般的に使用されません。もちろん当時は「が」や「を」は存在しています。千数百年の間に、助詞がどのように意味用法を変え、どのような役割を果たしてきたのか、その具体的な「さま」を追究したいと思っています。

問題を解決することのできる力を

普段何気なく使っている「日本語」は、空気のような存在でしょう。空気や呼吸を意識することがないように、日本語についても調べたり考えたりしたことがある人はほとんどいないと思います。しかし身近なものだからこそ、改めて見直してみると新たな発見があるのではないでしょうか。皆さんが普段使っている身近な題材を使って、興味を持って楽しめる講義にしたいと思っています。

高校や予備校でたくさんの学生を見てきました。そして今大学で教えていますが、大学に入ると、それまで必死で勉強してきた緊張の糸のようなものが一度緩んでしまうように感じます。それはとてももったいないことです。単位のためではなく、ぜひ自分を育てるために一生懸命学んでください。勉強というと、受験勉強のような詰め込み型を思い浮かべがちでしょう。しかし本来勉強とはそういうものではありません。社会に出れば、正解のない問題に立ち向かうことばかりです。正解のない問題に立ち向かうには、情報を集め、整理し、論理的に考えていくしかありません。大学での課題や研究を通じて、そうした力を養っていきましょう。そして自分の力で(他の人と協力しながら)問題を解決できるスキルを身につけてほしいのです。そのためには、常に「どうしてだろう?どうすればいい?」と問題意識を持つことが大切です。

「知りたい」という気持ちを大切に

お恥ずかしい話ですが、私は「大学に入ること」が目的になっていて、大学に入学してから「大学で何を学ぶか」など考えもしませんでした。今になって、もっと勉強しておけばよかったと心から思います。私のように、社会に出てからでもまた勉強をすることもできます。しかし、何事も早くから取りかかるに越したことはありません。4年もの時間を自分のためだけに使えるなど、大学時代は一生の中で本当に贅沢な期間です。「自分をどのように育てるか」を真剣に考えてみてください。

また、日本のことを理解するためには外からの視点も重要です。機会があればぜひ留学をしてください。海外旅行でもかまいません。私は韓国で1年半教員をしたことがあるのですが、日本を外から眺めるという体験は本当に良い財産になりました。日本の常識を外から見る機会は、視野を広げてくれます。

自己の研究をまとめた本
自己の研究をまとめた本です。主語の「が」についていろいろと調べていたら本になりました。世の中にはまだまだ明らかになっていないことがたくさんあるってことですね

卓球のラケット
卓球のラケットです。卓球は中学生の時に始めて、今でも週に1、2回は練習や試合を行っています。研究と並んで、卓球で得た人とのつながりも私の財産です