国際日本学部 国際文化交流学科
ティネッロ マルコ 助教
Marco TINELLO

研究分野 日本史、アジア史

出身地/イタリア
趣味/サッカーの試合を見る
休日の過ごし方/散歩、読書、映画を見る
好きな映画/『自転車泥棒』『山猫』などイタリアのネオレアリズモ
好きな著名人/フランツ・カフカ
好きな食べ物/パスタ、ピザ、納豆

国際日本学部 国際文化交流学科 ティネッロ マルコ 助教

諸外国との関係性なしで日本は成り立たなかった。
「世界の中の日本」という視点を持とう。

日本は「鎖国」していなかった!?

19世紀の東アジア国際関係史と、徳川幕府の外交について研究しています。イタリアの大学で日本史を学んでいた際に、江戸時代の日本と諸外国との関係に興味を持つようになりました。江戸時代の日本は「鎖国」していましたが、実は琉球王国やアイヌ、朝鮮などと頻繁に行き来があったことを知っているでしょうか。中でも朝鮮使節は、12回も江戸へ来航したという記録が残っています。完全に国交を絶っていたわけではないのです。それはなぜか−−?このように、意外と知られていない日本と諸外国との関係を解き明かしていきたいのです。

江戸時代の魅力は、文学や浮世絵などの華やかな文化にあります。特徴的なのは、庶民が文化を作っていたという点です。同時代のヨーロッパでは、文化は貴族のものでした。しかし江戸に生きた歌川広重や葛飾北斎は庶民に向けた作品を生み出しており、多くの人が気軽に文化を楽しんでいました。このような素晴らしい文化を生み出した時代に興味を惹かれるばかりです。

歴史をあなたの武器にしよう

授業では、日本とアジアの国々、日本と西洋列強との関係を学んでいきます。日本は島国なので、海外の影響をあまり受けずにきたと思う人が多いかもしれません。しかし、日本もあくまで世界の中の一つの国です。周りからの影響がゼロということはありません。例えば、中国との関係性があります。中国は優れた文化を持っており、漢字や着物、箸、町のつくりなど、今の日本にまで受け継がれているものがたくさんあります。しかし、世界中の国々が中国と付き合いたいと切望した中で、徳川時代の日本は中国との正式な関係を断とうとしていました。どうしてなのか、知りたくなりませんか? 日本を中心に考えるばかりではなく、「世界の中の日本」という視点を持つと、新たな発見がいくつもあるはずです。物事を一つの方向だけでなく、いくつかの方向から理解することで、「多面性」を学ぶこともできるでしょう。

歴史から学ぶことはたくさんあり、それはあなたの武器になります。例えば「なぜ戦争が起こったのか」と考えておくことは、現代で同じような状況に陥らないために必要なことです。良い歴史は繰り返してもいいですが、悲劇は繰り返してはいけません。

勉強と遊びは両立できる。何事も一生懸命に

大学の4年間は、貴重な素晴らしい期間です。ただ、過ぎ去ってしまえば本当に短いものだったとも思います。この4年で学び、経験することは、あなたの人生の宝となるはずです。たくさんの授業がありますから、少しでも興味を持ったものは積極的に学び、一生懸命勉強してください。そして、勉強が終わったら友人とたくさん遊びましょう。私の大学時代は、全力で勉強して、その後は遊びました。勉強と遊びは両立できますよ。

機会があれば、ぜひ留学していただきたいです。私はイギリスに留学し、本当にたくさんの刺激を受けました。そこで出会った友人たちの影響から「私も何か成し遂げたい」と強く思うようになったのです。海外での経験は、日本に対する見方も変えてくれるでしょう。今のあなたの価値観は、絶対ではありません。海外へ出ることで、新しい視点を手に入れてください。

サンマリノ共和国とハワイ、アフリカの地図
サンマリノ共和国とハワイ、アフリカの地図です。授業では、日本の学生にあまりなじみのないサンマリノやチュニジア、コンゴなどの歴史にも触れます。日本との地理関係がよく分かるように、授業ではたびたび地図を使用して説明します

川崎市のとある街
以前住んでいた川崎市のとある街です。初めて、研究者ではないひとりの人間として日本の人たちと交流を深めることができました。友人として私を受け入れてくれた人たちとのコミュニティは、宝物です