国際日本学部 国際文化交流学科
島川 崇 教授
Shimakawa Takashi

研究分野 観光学

出身地/愛媛県
生年/1970年
家族構成/妻、長女、次女
子供の頃の夢/刑事→寿司職人→医者
尊敬する人/落合博満元中日監督、中川州男大佐(パラオ・ペリリュー島守備隊長)
愛読書/遠藤周作『沈黙』
趣味/バイオリン、ビオラ演奏
休日の過ごし方/娘たちと遊ぶ
好きな音楽/浜崎あゆみ、チャイコフスキー交響曲第5番、欅坂46
好きなTV番組/『麒麟がくる』、『半沢直樹』
好きな映画/『ライフ・イズ・ビューティフル』
好きな著名人/渡哲也
好きな食べ物/カレーライス、牛丼
好きな国/パラオ、マレーシア、モーリシャス

国際日本学部 国際文化交流学科 島川 崇 教授

観光は被災地にとって希望の光。
表面的な観光から脱却を。

観光が被災地に希望を与える

「被災地観光」という言葉は、まだあまりなじみがないかもしれません。私がこの分野を研究するようになったのは、2011年の東日本大震災がきっかけです。仙台で働いていたことがあったので、東北には知人がたくさんいました。1カ月以上も連絡が取れなかった知人から、無事を知らせる電話がかかってきた時のことは今でもはっきり覚えています。「とにかくこっちに来てよ!顔が見たいんだ」という彼の言葉に押されて、2011年のゴールデンウィークに宮城県石巻市を訪れました。

正直なところ、「こんな時期に旅行をしていいのだろうか」という気持ちがありました。しかし現地の方々は、「会えてうれしい」「また来てよ」と笑顔で言ってくださいました。その表情を見ていて、観光の力に気が付いたのです。「自粛」を続けるばかりでは、被災地はいつまで経っても回復しない。被災地を訪ねることが、経済にも人の心にもプラスの影響を与えるのだと。

観光は「国の光を見る」と書きますが、光があるところには必ず影もあります。華やかな、光り輝く有名な場所へ行くだけが観光ではありません。災害の被害を目の当たりにすること、被災した方々の悲しみを共有すること、そこに行くことにこそ意味があるのです。日本全体が、改めて観光のあり方や意義を考える時期に来ているのだと思います。

人はなぜ観光をするのか?――正解のない問いを考え続けよう

「そもそも人はなぜ観光をするのか?」と考えたことはありますか?「人文観光資源論」という授業は、この問いかけから始まります。もちろん、正しい答えはありません。それで良いのです。大学というのは、正解のないテーマに対して「ああでもない」「こうでもない」と考え続けられる貴重な場所です。「すぐに役に立つ」授業だけでは、自分の頭で考えるクセがつきません。何事にも「なぜ?」と深く考えていくクセをつけることは、人生において間違いなく大切なことです。

魅力的な観光ツアーを企画するには、「人間を知る」ことが欠かせません。クラスメイトと話し合う中で、「そういう見方もあるのか」と刺激を受けることもあるでしょう。人はどういう時に喜び、楽しさを感じるのか?そこまで深く考えなければ、流行りの場所を巡るだけの表面的なツアーが出来上がってしまいます。それではあまりにもったいない。歴史や文化など、その場所の背景まで知り、観光地の真の魅力を伝えられる人になってください。もっともっと観光は面白いものにできるのですから。観光業界に新しいムーブメントを起こしてくれることを期待しています。

それが実現できる場をみなとみらいキャンパスに用意します。「観光ラウンジ」で旅行会社と学生とが一緒に新しい観光のビジネスモデルを作っていく、そんな他の大学にはない神大オリジナルな取り組みも今後展開していきます。

誰かのために生きることができる人間になってほしい

観光の仕事は、「人に喜んでほしい」という気持ちがなければ続きません。きっかけは「旅行が好き」でいいと思いますが、あくまでお客様の旅行をサポートするのが仕事です。ですから、観光の仕事に就きたいという人には、いつも「For Others, Be Professional!」という言葉を伝えています。自分のためではなく、誰かのために生きる。ただ、これは人に頼るということではありません。自分の足で立って、他人の評価に左右されない自分の軸を持っているからこそ、人のために何かをすることができるのです。大学は、その自分の軸をつくる場所です。

学生時代は、おおいに迷ってください。社会に出ると迷っているヒマはありません。すぐに大切な決断を下さなければいけないとなった時に、大学時代に迷った経験が必ず役に立ちます。人生は、正解がない問いばかりです。どんな時も自分が納得できる選択ができるよう、大学生活をその準備に使ってください。

みんなが寄せ書きをしてくれたラグビーボール
みんなが寄せ書きをしてくれたラグビーボール。31歳で参議院議員選挙に立候補した時に、高校のラグビー部のメンバーや会社員時代の仲間が応援に来てくれて、ボールに温かなメッセージを書いてくれました

プログラム
大学時代にオーケストラを楽しんだ仲間たちと、大学を卒業してから“ぶっ飛んだ”弦楽合奏団を結成。能楽堂でコンサートを行ったことがあります。その時のプログラムはずっと手元にあります