国際日本学部 国際文化交流学科
崔 瑛 准教授
Choi Young

研究分野 観光学

出身地/韓国ソウル
家族構成/夫と二人暮らし
子供の頃の夢/デザイナー
尊敬する人/言葉と行動が一致する人、自分に厳しく他人に優しい人、奉仕する人生を送る人。
愛読書/日本に来るきっかけになった小説は、川端康成の作品。日本の文化と思想に関する本(日本人が書いたものと外国人が書いたものの共通点と相違点を見つけるのが好きです。)
趣味/まち歩き、映画
休日の過ごし方/普段できない事、休憩、家事
好きな音楽/ショパンのピアノ曲
好きな映画/記憶に残る映画『愛と哀しみの果て』、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、『息子の部屋』
好きな著名人/人生を楽しみながら、自分の影響力をよい方向に使う人
好きな食べ物/うなぎ、ゆば
好きな国/オランダ、日本

国際日本学部 国際文化交流学科 崔 瑛 准教授

好きなことを納得できるやり方でやり抜こう。
社会で即戦力として活躍できるよう、教室の中でも外でも真剣に学んでほしい。
私も真剣にやります。

地域の強みを活かし、商品開発につなげる

博士課程では、観光地のマーケティングとブランディングをテーマに、地域側の取り組みと消費者側の評価のマッチングを試みました。地域ブランド構築に向けた施策を推進する地域側の現状を調べながら、地域ブランドとして認知される地域の特徴を、人々の認知構造のモデル化を通して解明しようとした研究でした。その後、産総研サービス工学研究センターの博士研究員として、ファッションや飲食業も調査対象にでき、日本のサービス産業が抱える課題についても興味を持ちました。

大学教員になってからは、特定の地域と関わりをもって、その地域ならではの強みを活かした観光商品の開発につながる研究をしてきました。それが研究者の地域貢献につながると思いましたし、一緒に関わる学生達にとっても高い教育効果があることを実感したからです。例えば、静岡では、自治体の協力を得て、地域の名産であるお茶を使った観光商品開発に活用できるデータを集め、さまざまな切り口で分析しました。

最近、特に興味を持っている研究テーマは、観光分野における起業家育成です。以前より増えてきたとはいえ、起業を意識する学生達は少ないと思います。さまざまな要因があると思います。社会との接点を作り、学生達のよいアイデアが形になるようにサポートすること、皆さんのチャレンジ精神を育むきっかけを提供することは、教育に関わる者としての使命でもあると思います。

社会人になってからは、起業も一つの選択肢になると思います。起業をしない場合でも、起業家精神は、生きる力、社会人基礎力として機能するでしょう。社会にある課題と機会を読み取り、可能性を見つけ、行動できる人材を育成するプログラムの開発、観光業界での起業準備を支援する制度について、今後も研究していきたいです。

色々なトピックと方法を取り入れて相互に学ぶ機会を

「世界の中の日本」という授業を担当しています。日本の歴史や文化について海外ではどのような視線で見られてきたか、皆さんと一緒に学んで考えるための授業です。例えば、ジャポニズムに代表される海外での「日本ブーム」の流れと影響について、皆さんと話し合うことをします。外国人に魅力的な日本文化とは何なのか、日本らしさとは、日本文化の特徴をどのように表現すればよいか?等を考えるきっかけにしていただければと思います。授業では、海外からみる日本だけではなく、日本における格差や差別の問題についてもディスカッションします。皆さんの鋭い意見や感想に考えさせられたことが多く、「今まであまり考えてこなかったことに気づかされた」とのコメントも多いです。皆さんとの会話はいつも楽しいです。

授業では、一方的な講義ではなく、ワークショップやディスカッションを多く取り入れたいです。アクティブラーニングを意識して、皆さんが楽しく真面目に取り組める機会をつくりたいです。旅行会社と協力して、授業の中で出たアイデアを活かしたオリジナルの旅行商品を企画し、実際に販売したことがありました。アイデア出しから、企画・販売、催行までの全プロセスを学生の力で行いました。参加者にとっては大変な経験だったようですが、それだけのやりがいもあったようです。

横浜には、多様な資源と可能性があります。私たちが考える「横浜らしさ」や横浜のアイデンティティを表現する方法について、皆さんと考えたいです。

視野を広げ、自分のキャリアを長期的に考えて

大学での4年間は、自分だけのために使える貴重な時間です。視野を広げることを意識して、10年後、20年後を意識して自分のキャリアプランを立てましょう。仕事だけに限らず「自分はどんな人生を歩みたいのか」を真剣に考えておくといいでしょう。計画通りにいかなくてもいいです。私は、今振り返ると大学生の時、やっておけばよかったと思うことが色々あります。このような後悔のない過ごし方が良いと思います。

何より、問題を見つけ出す力、問題解決のための行動力、信頼される人間性を育むことが大事ですね。そのためには、人への思いやりを持ち、違いを認める勇気が必要でしょう。大事なことは、自分自身の責任で決断することだと思います。

学生時代には、海外留学や長期インターンシップを含め、価値観を磨く経験の機会を見つけてほしいです。特に、長期間の旅は、社会に出てからではなかなか時間が取れない場合があります。積極的に追求する4年間にしていただきたいです。

初めて担当したゼミ生たちからもらった手紙
大学の教員になって、初めて担当したゼミ生たちからもらった手紙です。日本の人たちは、手紙や寄せ書きなどを通じて“心”を伝えてくれるのがとても素敵だと思います。卒業パーティーの時にみんなで涙を流していたことも忘れられない思い出です

受賞研究集
博士課程に在籍中、博士論文の研究テーマについて、吉田秀雄記念事業財団の助成を受けることができました。報告書を書きながら何日も徹夜していたことが記憶に残っています。その時の受賞研究集は思い出の一冊です