理学部 総合理学プログラム
渡辺 毅 教授
Watanabe Tsuyoshi

研究分野 イノベーション、技術経営、学習科学、コンピュータアーキテクチャ

生年/1952年
出身地/静岡県富士市
血液型/O型
趣味/山歩き、温泉、多様な人々との雑談
子供の頃の夢/ロケット科学者になること
尊敬する人/日本のコンピュータ草創期を担われた上司で、若い頃に仕事や人生の哲学を教えていただいた
愛読書/『ローマ人の物語』塩野七生、『命もいらず名もいらず』山本兼一
好きな映画/ミュージカル全般(レ・ミゼラブル、ライオンキング)
好きな音楽/ショパン、バッハ、モーツァルト、ビートルズ、カンツォーネ、ケルティックウーマン、ときどきピアノを弾く
好きなTV番組/「バーナビー警部」「名探偵モンク」など海外ドラマ、時代劇、文楽
好きな食べ物/和食、魚介類の地中海料理
休日の過ごし方/季節の花や樹木を観察しながらのウォーキング
好きな国/アメリカ

理学部 総合理学プログラム 渡辺 毅 教授

意見や文化、背景の違う人と積極的に関係を築いて
小さなイノベーション体験を積み重ねていこう。

先進的な教育法を取り入れた授業で、より深い理解を

理系の学問は完全にグローバル化しており、研究もビジネスも英語を使いこなせることが求められます。そのため理学部の学生を対象に、科学技術英語を教えています。学部では英語の論文を読みこなせること、大学院では英語で論文を執筆できることを目指しています。大学院の「科学英語」では、文法主体の英作文をこえて論理的な構成法に基づいて論文を書けるようになるための演習をしています。理学部2年生の「科学技術英語」では、ロボットやバイオテクノロジー、脳の仕組みなど、最新のトピックについての英語の小論文を取り上げ、その内容を理解し、自分なりの意見を言えるように授業を進めています。小論文で扱う内容を、ひとごとではなく自分の問題として捉え、学生自身にたくさんの疑問を誘発することで、その後の研究に活かしてほしいと考えています。

これらの授業では "知識構成型ジグソー法"という、より深い理解を得られる教育方法を取り入れています。これは、課題について学習者同士がグループで協調して解決するという方法で、さまざまな人を対象にした教育で大きな効果をあげています。ここでは、従来から行われているような、先生の話を受動的に聞く講義ではなく、グループ内で他のメンバーから積極的に説明を聞いたり、自分が理解したことを説明したりと、主体的な学習が行われるように構成しています。これには、理解したつもりだった知識に対して、別の人の視点から見た知識を結び付け、より高次な知識へと導く、あるいは理解を深める効果があります。こういった広がり感やつながり感を得られることが、学習の喜びや楽しさになっているようで、学生からの授業評価は、かなり手ごたえのあるものでした。

日本発のイノベーションを活性化するための研究

研究テーマは、IT分野におけるイノベーションです。イノベーションとは世の中をより良いものにするために変革することを言います。例えば、現在グローバルに活躍しているイノベーティブな企業といえば、 AppleやGoogle、Facebookなどが挙げられますが、残念ながらそこに日本企業の名前はありません。日本国内で活動していても、世界というフィールドでは完全に水をあけられているわけです。日本は、素晴らしい発見をしてノーベル賞を受賞した研究者をたくさん輩出しています。しかし、イノベーションとは、そういう発見や発明を組み合わせて新たな価値を創り、世界を変えていくことです。日本はその点が苦手であり、そこには、社会や企業の組織制度の問題、リスクに対する姿勢など、さまざまな要因があります。しかし少子化や高齢化を迎える日本では、科学的な知見に基づくイノベーションをたくさん創造して、これからの時代に対応していくことが求められています。最近は人工知能が大いに進歩して、これを自動運転や医療、教育など様々な分野に応用しようという動きが活発です。このように、科学的知識を活用して様々な分野でイノベーションを創造する人が、日本にはもっともっと必要とされています。このためにゼミや輪講では領域横断的なテーマを取り上げて、日本発のイノベーションを起こすことを議論し、それをもって将来若い人が社会で活躍するようになって欲しいと思います。

※渡辺 毅先生は〈理学部・情報科学科〉にも掲載しております。

シャコガイと夜光貝
大学時代に所属していた海洋調査探検部の合宿で、沖縄や喜界島などの海に潜ったときに捕ったシャコガイと夜光貝。サンゴ礁の海に潜るたびに自然の美しさに感動した

ピラニアのはく製と恐竜のフィギュア
海外出張や駐在中に買った思い出の品々。ひとつは、南米オリノコ川へ行った際に、現地の土産物屋で手に入れたピラニアのはく製。もう一方は、アメリカのテキサス州ダラスで開催された学会に参加したときに買った恐竜のフィギュア。海外の技術者と心を開いて交流していた若い時代の記念