理学部 総合理学プログラム
桑原 恒夫 教授
Kuwabara Tsuneo

研究分野 人間情報科学

出身地/群馬県
血液型/O型
趣味/読書、将棋、ハイキング
尊敬する人/会社時代のある上司
愛読書/プルースト、ジョイス、トルストイ、森鴎外、志賀直哉、谷崎潤一郎などの作品
休日の過ごし方/運動しなければと思いつつ、PCの前にいることが多い

理学部 総合理学プログラム 桑原恒夫教授

コンピュータと人間の関わりを考えながら、
IT技術を利用したシステムを研究しています。

教育の技術を高めるシステム

私はNTT研究所勤務を経て、現在大学では、コンピュータ言語やWebプログラミングの講義を担当しながら、<合意形成を支援するシステム><人の理解のメカニズムとその促進方法>などの研究をしています。特に力を注いでいるのが、教育の現場で使える<e-ラーニングシステム>。このシステムの特徴はまず、学生が演習問題を解いている時に解答状況をリアルタイムで把握できるので、その場で適確なアドバイスができることです。そしてもうひとつ、ログ(コンピュータの操作記録)が残ることで、学生がどんなところでつまづいているか、どんなメカニズムで理解をしているのかを見ることができます。その解析結果が、その教科や学生の特性に応じたわかりやすい教え方や教材作りに役立ち、教育の技術を高めることにつながります。また最近、語学学習を手助けするシステムの着想を得、研究を開始しました。

ITの世界で今の日本がやるべきことは、ハード面の技術の進歩を追うことではなく、コンピュータと人間の関わりを考えたソフト作りです。教育の現場で、その一端を担う研究をしていきたいと考えています。

求められる“コミュニケーション能力”

NTTに勤務した経験からも言えることですが、企業が学生に求める能力の一つとして、“コミュニケーション能力”があげられます。これは、ただ単に人当たりがいいことを指すのではなく、私が思う“コミュニケーション能力”とは「知識の広さと深さ」です。

人とのコミュニケーションの始まりは、まず相手の話を理解すること。そのためには「幅広い知識」が必要です。これによって相手の言うことが理解できたら、次に自分の言いたいことを理解してもらい、できれば共感してもらうこと。理解してもらうには、理論的に抜けや矛盾なく話すことが必要ですが、これは訓練で、ある程度身に付けることができます。ちょっと難しいのは共感してもらうことかもしれません。人は、それまで気付かなかった視点からの話を聞くと感動し、この感動から共感が生まれますが、そういう話をするために、狭い範囲であっても深い知識が必要です。つまり、一般的な広い範囲の知識と、ある事柄の深い知識の両方を身に付けるための勉強が、社会に出てから役に立つ、ということなのだと思います。

※桑原 恒夫先生は〈理学部・情報科学科〉にも掲載しております。


『1日で分かるC言語』他、コンピュータについて勉強する人のための数冊の著書。大学の教科書に使われることもある


NTT勤務時代、光ファイバーケーブル関係での発明により、最高ランクの特級で受けた表彰状