理学部 総合理学プログラム
中山 堯 教授
Nakayama Takashi

研究分野 知能情報学、バイオインフォマティクス

出身地/長崎県
休日の過ごし方/たまった雑用を少しずつ片付ける。趣味に使う時間がある生活を想像できない

理学部 総合理学プログラム 中山堯教授

さまざまな情報を同時に認識できるシステムができれば、
人のような知性や感情を持つロボットのようなものができるかも。

多様化する情報処理対象を一つの手法で表現する

私の研究は、大きく三つに分けられます。一つは、自然言語処理。日本語を対象に、人が使う言葉(自然言語)をコンピュータで扱うための研究をしています。現在は、言葉の意味を表すための基本システムの実現に取り組んでいるところです。将来的には、人と人とが会話するように、コンピュータと人、あるいはコンピュータ同士が会話できるシステムができればと思っています。二つめの研究は、表情認識です。人は言葉や音声の情報のみで会話しているのではありません。そこには感情を表す顔の表情も加わります。言葉だけでなく、表情から感情を読み取るシステムの実現を目標に研究しています。三つめは、バイオ情報学です。本理学部生物科学科との共同研究として、たんぱく質のアミノ酸配列から、その種類や機能を分類・識別する解析ツールの開発を行っています。これら三つの研究は、一見、バラバラに見えますが、実はそうではありません。話や文章を作っている単語と単語の並びや関係も、顔の表情もアミノ酸配列も、パターンとして捉え、識別することができます。つまり、同じ手法を使って表現することが可能なのです。さまざまな情報を同時に認識できるシステムが完成すれば、将来的には、人のような知能を持つロボットの誕生も夢ではないかもしれません。

今やコンピュータ処理の対象は、文字情報だけでなく、音声、画像、映像と、どんどん多様化しています。大切なことは、対象となる情報をどう表現し、コンピュータが処理できる形にするかです。こうした情報処理に対する考え方や感覚を大学でしっかり学んでほしいです。

勉強は、知っていなければ面白くならない

勉強でも何でも、あることが面白いと感じられるのは、そのことをある程度知ってからです。敵を知らずして面白いはずがない。つまり、大学は1年目より2年目、2年目より3年目と、年々、面白くなっていくはずなのです。大学に入学すると解放感からか、授業に出なくなる学生もいますが、それは最大のチャンスを自分から捨てているようなものです。入学時の新鮮な感覚と意欲を忘れずに、1年生の早い時期に自分で勉強する習慣を身につけ、面白いと思える学問と自分の将来を見つけてほしいと思います。

※中山 堯先生は〈理学部・情報科学科〉にも掲載しております。