理学部 数理・物理学科
中田 穣治 教授
Nakata Jyoji

研究分野 イオンビーム照射を利用したカーボン系材料の高機能化の研究

生年月日/1951年5月12日
血液型/O型
出身地/青森県
家族構成/妻と二男
趣味/Audio&Visual、旅行
子供の頃の夢/天文学者になること
尊敬する人/朝永振一郎博士
好きな音楽/ビートルズとクラシック(ベートーベンとモーツァルト)
好きなTV番組/NHKの特集番組
好きな食べ物/好き嫌いはない
休日の過ごし方/家電量販店で各種Audio Visual機器を見ること
好きな国/日本

理学部 数理・物理学科 中田穣治教授

きっと近未来がこれで変わる、
ダイヤモンド半導体は私の大きな夢なのです。

夢の半導体、素材はダイヤモンド

ダイヤモンド、というと宝飾品を思い浮かべるかもしれませんが、いま半導体の世界で大きな注目を浴びている素材です。優れた耐高温性、耐放射線性をもち、現在主流であるシリコン半導体の限界を超える新しい半導体材料として、大きく期待されているのです。ダイヤモンド半導体は製造工程でグラファイト(スス)に変化しやすいという問題がありますが、私はシリコン半導体の研究の中で“イオンビーム誘起低温結晶成長”という現象を発見しました。それを利用してダイヤモンド半導体を実用化するという、世界より一歩リードした研究をしています。さらに、カーボンナノチューブという極微小な円筒状の物質を、制御性よく高効率に生成するために、イオンビーム照射を利用した研究も進めています。

ダイヤモンド半導体が実用化されれば、高温で動作する内燃機関に直接密着する制御回路として利用することにより、エンジンの高効率化、燃費の低減に寄与し、環境問題解決に貢献するだけでなく、高放射線環境下にある人工衛星搭載の通信機器に利用されれば、パソコンや携帯電話の分野は大きく様変わりするはずです。さらに、制御性の高いカーボンナノチューブの製法が実用化されると、プラズマテレビや液晶テレビよりもっとキレイな映像の薄型テレビが出来るようになるかもしれません。もしかするとノーベル賞モノかもしれない、なんて考えながら(笑)、毎日の研究に力を注いでいます。

物理学はものづくりの極み!

皆さんは子供の頃に、長く飛べる紙飛行機づくりに没頭したり、鉱石ラジオを製作したり、模型自動車を組み立てたりしたことはないですか? 物理学はその延長線上にあるものづくりの極み。機械いじりが好きな人なら、必ずハマる学問です。特に数理・物理の分野は、論理的に考えさえすれば必ず答えが導かれるおもしろさがあります。私はもともとNTTの研究所でLSI関係の研究をした経験があり、そのベースを生かしてダイヤモンドデバイスの研究に励んでいますが、根本には、研究そのものをおもしろがっている、前向きなモチベーションの高さがあるのです。

大学では1-3年生向けの「物理学実験」関連の講義を担当していますが、安易に単位さえとればいいという学生が増えていることが残念です。基礎的で体系だった知識と素養はいかようにも応用がきくし、研究に対するやる気とモチベーションがあれば、必ずいい成果が出せるはず。物理学は基礎の積み上げであることをぜひ知ってもらいたいですね。


神奈川新聞に載った「ダイヤモンドデバイス」の記事。記念に銅版にした


ノーベル賞を受賞した朝永振一郎博士が記した『量子力学I・II』は、学生時代教科書として使用していたもの。名著として、いまでも読み返す宝物。物理学科に進学するきっかけとなり、現在の自分があるのはこの本のおかげ