理学部 数理・物理学科
長 宗雄 教授
Cho Muneo

研究分野 関数解析学、特に作用素論

出身地/新潟県村上市
血液型/B型
趣味/クラシック音楽を聴くこと
子供の頃の夢/中学校の先生
尊敬する人/上杉謙信(座右の銘は「第一義」)
愛読書/いっぱいあります
休日の過ごし方/音楽を聴いて過ごす。テニスなどのスポーツをする
家族構成/妻と息子ふたり

理学部 数理・物理学科 長宗雄教授

高校までは受動的な数学ですが、
大学からは能動的な数学で、問題解決能力の育成をします。

人生の進路を変える出会い

子どもの頃から中学校の先生になることを目指していましたが、学生時代に、その進路が大きく変わる出来事がありました。それは、数学者の小堀憲さんが書かれた『大数学者』という本との出会いです。高校で、「自分は結構、数学を勉強したなあ」なんて思い込んでいたのが、この本を読んで全然違う世界があることに気づき、目からウロコ状態。世の中にはすばらしい数学者たちがいるのです。全く違う世界を見せてくれました。それからというもの、寝ても覚めても数学ばかりで、そのうち「自分も彼らの数学を知りたい。それには勉強しなくちゃ」と思うようになり、気がつけば56歳の現在まで、夢中で数学に取り組んできてしまいました(笑)。

社会人になって困らないように問題解決能力を身につける

大学生でその本に出会うまで、数学者が世の中にいるなんて知らない田舎者だったんですよ。大学とは、こういうことが起きてしまうところなんです。大学での勉強は高校までとは大きく異なる勉強方法になります。高校までは、何も考える必要もなく、与えられた問題を解けば良かったのですが、大学に入ると全く違う姿勢で挑まなければなりません。それは、大学の数学は“社会人になって困らないような問題解決能力を身につけさせること”がテーマだからです。つまり大学では、自分で問題化し解決方法を見つける“能動的な姿勢”が必須になってくるのです。それが、各学科で専門教育を受けるときに困らない論理的な思考能力となります。

大学の勉強は、数学の新しい世界を見せてくれる

ところで、みなさんは「数式が美しい」ということがわかりますか? 正しい数式というものは見た目にもスッキリしていて、バランスも素晴らしいものです。クラシック音楽に美しい響きがあるように、美しい数式に出会うと感銘を受けます。特に、私が美しいと思うのが“コーシーの積分公式”。これに当てはめると、いろいろな問題がたちまち解けてしまうという、すごい数式です。

大学での勉強では、それまで知らなかった数学の面白さや奥深さを知ることになるでしょう。そのとき、きっとこの先に何をしたらいいのかが見えてくるはずです。


人生の進路を変えた一冊、小堀憲著『大数学者』この本との出会いで、数学者への道を歩むことになった


『IWOTA』作用素論の国際研究集会の冊子。今年はソウル大で開催され、組織委員を務めた。来年は南アフリカで開催予定