理学部 情報科学科
斉藤 和巳 教授
Saito Kazumi

研究分野 知能情報学、ウェブ情報学・サービス情報学

生年/1963年
出身地/東京都
血液型/O型
家族構成/妻と二人暮らし
子供の頃の夢/ミュージシャン
尊敬する人/イチロー
愛読書/学術論文
趣味/スキー、カラオケ
休日の過ごし方/散策
好きな映画/「フォレスト・ガンプ」、「ラ・ラ・ランド」
好きな音楽/J-POP
好きなTV番組/「チコちゃんに叱られる」
好きな食べ物/辛いもの、焼き鳥
好きな国/カナダ(昔1年間過ごしたカナダにまた行ってみたい)

理学部 情報科学科 斉藤 和巳 助教

ビッグデータを用いた人工知能(AI)の研究を行っています。
皆さん、私の研究パートナーになってみませんか?

社会を映す鏡のようなSNSの分析で現代社会を知る

子供の頃から数学が好きで、大学も数学科に進みました。しかし当時の自分にとって大学で学ぶ数学はどこか抽象的で、研究し続ける意味を見いだせませんでした。NTT(当時は日本電信電話公社)に就職したのは、まだインターネットも携帯電話も普及していない時代で、「NTTはこれから始まる情報化社会を支えます。新しい時代を一緒につくりましょう」という、未知の時代の到来を予感させる文言に惹かれ、やりがいを得られると感じたからです。入社後は研究所に配属され、昨今AI(人工知能)が非常に注目されていますが、当時はAIの第二次ブームで、私も研究所でこの分野の研究に携わりました。2007年にNTTを退職して大学教員になり、現在に至るまで研究を続けています。

AIとは、人間のような知能を持った情報システムのことですが、これを実現するためにはさまざまな技術が必要です。その中のひとつに、ビッグデータを用いてAIにアプローチする分野があります。私はNTTの研究所にいた頃からビッグデータの分析を行っていましたが、現在は特に、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)での情報拡散に関心があります。一例を挙げますと、あるツイッターの投稿に対してフォロワーが行う、リツイートという膨大なデータを分析することで、情報はどのようにして、どこまで広がるかを予測する、といった研究を行っています。

SNSは人間が作ったものですが、私たちがこれまで認識していた人工物とは少し異なり、自然発生的に生まれたものです。工学の枠にも自然科学の枠にも収まらない新しい研究テーマですので、社会を映し出す鏡のようなSNSを分析することで、現代社会を知ることができたらと考えています。また、これまでの研究を応用することで、農業の生産性や効率の改善、災害時の人々の避難行動の分析など、社会問題に貢献するプロジェクトも進めています。

専門知識はもとより、最も大事なのは好奇心や探求心

担当講義のうち、人工知能関連の「知識情報処理」と「知能システム論」では、人工知能を学ぶときに必要な、基本的な技術や考え方などを学びます。学生の皆さんが興味を持ちやすいように大規模なSNSのデータを題材にしたり、理解を深めるための演習問題を独自に開発したりして、各自の理解到達状況に留意しながら授業を行っています。他に「プログラミング演習T・U」など、演習科目を受け持っています。

情報科学科の学生にとって、数学的な捉え方やプログラミングの知識などを習得することはもちろん必要ですが、こういった技術は情報分野における言語のようなもので、最初は難解に感じても、学ぶうちに慣れてくるものです。それより大事なのは、「これまで世の中になかった新しいものに携わってみたい、分からなかったことを解明してみたい」という好奇心や探求心を持つことだと思います。研究に必要な新たな発想は、そこから生まれるものだと思いますが、あえて言えば新たな発想を生むのはひらめきではなく、今あるものをもう一度見直したり、自分なりにゼロから考え直してみたりする、地道な作業なのかもしれません。

私自身もこういったことを心に置きながら、世界のトップレベルを目指すというプライドを持って研究を続けてきました。学生の皆さんにも、私を通して最先端の研究に触れてもらい、ぜひ、研究パートナーになってもらえたらと思っています。

NTTに勤務していた頃に出版した著書『ウェブサイエンス入門-インターネットの構造を解き明かす-』(NTT出版)
NTTに勤務していた頃に出版した著書『ウェブサイエンス入門-インターネットの構造を解き明かす-』(NTT出版)。ネットワークを分析するための数学的な考え方を、模式的に示したものです

陶器が好きで、旅先などで買い集めた「ぐいのみ」
陶器が好きで、旅先などで買い集めた「ぐいのみ」です。京都の研究所に赴任していた頃、好きが高じて夫婦で陶芸を始めました。私はさておき、妻の腕前は相当なものになりました