理学部 情報科学科
松田 直祐 助手
Matsuda Naosuke

研究分野 数理論理学、ラムダ計算

生年/1988年(おそらく平塚キャンパスの教員の中で一番若いです)
出身地/東京都
血液型/A
家族構成/4人(父母妹)
子供の頃の夢/数学の教師
尊敬する人/お世話になった研究室の先生方
趣味/散歩、(お酒)
休日の過ごし方/気の向くままに歩く
好きな食べ物/コーヒー
好きな国/日本

理学部 情報科学部 松田 直祐 助手

「数学基礎論」は、情報科学や哲学など
多様な観点からアプローチできる興味深い研究分野です。

数学の基礎をなす基本的な問いについての考察

現在は、情報科学科の演習系授業のサポートを担当しています。これらの授業は演習室のコンピュータを使い、講義で学んだ内容を実践するもので、私は学生の皆さんの質問に受け答えしながら、担当教授の助手を務めています。

専門は「数学基礎論」と呼ばれる数学の一分野です。皆さんはあまり耳にしたことがないかもしれませんが、この分野では「数とは何であるか」「集合とは何であるか」「計算とは何であるか」「論理とは何であるか」など、数学そのものに関する基本的な問いについて、さまざまな研究が行われています。その中の「計算とは何か」という問いに対し、アメリカの数学者アロンゾ・チャーチ(1903-95)が「ラムダ計算」と呼ばれる数学構造を用いて、ひとつの回答を見いだしました。私は主に、この「ラムダ計算」の数学的性質について研究しています。

チャーチに師事したイギリスの数学者アラン・チューリング(1912-54)は、チューリング機械と呼ばれる計算モデルをつくり、先ほどの問に対し回答を与えています。当時はコンピュータが生まれていない時代でしたが、チューリング機械は現在使用されているコンピュータとほぼ同じ動作原理を持つシステムとなっており、その後のコンピュータの誕生・発展に大きく貢献しました。このように「数学基礎論」は、数学・哲学を起源としながらも、情報科学の発展に寄与するものでもあり、研究会には様々な分野の先生や学生が集まります。こういった多様性が、この分野の面白さだと思います。

大学は自由で、やりたいことができる場所です

小学生の頃は算数が好きで、中学・高校時代も数学はよく勉強したと思います。大学では理学部の数学科を選択しましたが、整数や実数など現実的に意識できる「数」を扱う高校までの数学と違い、大学の数学は非常に抽象的です。想像以上に難しく、真剣に授業を聞いても分からないことが多すぎて、"なぜその概念を学ばなければならないのか"という疑問に行き当たりました。私は得意だったはずの数学でつまずいてしまったのです。

そんなとき、哲学を研究していた父の書棚で、「数学基礎論」に関する本を見つけ、ぱらぱらとページをめくってみました。自分が疑問に感じていたことの答えが見つかるかもしれないと、その本を読み始めたことが今の専門に進んだきっかけです。幸いなことに、私が学んだ千葉大学には「数学基礎論」を専門としている先生がいらっしゃったので、研究室に入り、そこで計算や証明論などについて研究を行いました。結局、数学の授業は分からずじまいでしたが、興味を持てる分野に出会えたことは幸運だったと思います。

大学は自由で、自分のやりたいことを思い切りできる場所です。仮に私のように専門に選んだ分野で行き詰まったとしても、他の選択肢を見つけるチャンスはいくらでもあります。もしやりたいことが見つからなければ、できるだけ多くの人と話してみることをおすすめします。私は大学時代、NPO法人の自然学校でボランティアスタッフをしていました。その活動を通して多くの人に出会い刺激を受けましたし、自分とは違う立場や考えを持つ人の話を聞きながら、たくさんのことを学びました。皆さんも思いきって外に飛び出してみてください。

タブレットPCや、研究に関する論文と書き込み用の鉛筆
趣味の散歩に出かけるときは、たいてい読書用のタブレットPCや、研究に関する論文と書き込み用の鉛筆を携帯しています。「数学基礎論」は、紙と鉛筆さえあればいつでもどこでも研究できることも魅力のひとつです

NPO法人「ヤックス自然学校」
大学時代、主に子供向けの自然体験活動を企画運営するNPO法人「ヤックス自然学校」のボランティアスタッフとして活動していました。さまざまな人に出会い、刺激を受けた貴重な経験です