理学部 化学科
谷本 光敏 教授
Tanimoto Mitsutoshi

研究分野 物理化学(構造化学)

出身地/東京都
趣味/読書(SF、科学っぽい本、伝記、その他)、音楽鑑賞(クラシック、オルガン)、本を買う(シリ−ズ物だと揃えたくなる、読むのが遅いので本がたまって怒られる)、外国語に興味がある
子どもの頃の夢/医者(多分、小学6年生の頃、野口英世の伝記を読んだため)
尊敬する人/森野先生(大学の恩師)
愛読書/SF(『ペリーローダン』シリーズ。ドイツでは週刊なので既に1,000冊以上あるが、日本では毎月1巻(2冊分)翻訳発行される。現在の最新刊は348巻)、ケストナーの子ども向けの本(『飛ぶ教室』『動物会議』『二人のロッテ』等)、科学者伝記
休日の過ごし方/読書、音楽(FMラジオ)、畑(始めたばかり)
好きな音楽/クラシック、オルガン、騒がしくない音楽なら何でも
好きなTV番組/TVがない
好きな食べ物/甘いもの、羊羹の端の固くなったところ
好きな国/ドイツ、フランス、アメリカのアリゾナ州

理学部 化学科 谷本光敏教授

大学時代は“好奇心のアンテナ”の感度が良好!
大きく広げて、いろいろなことをキャッチしよう。

授業は知識の積み重ねなので、なるべく欠席しないこと!

私は今年(2008年)、神奈川大学に着任しました。本学に来る前は、財団法人相模中央化学研究所に18年、静岡大学理学部化学科に19年いましたが、ずっと物理化学、中でも構造化学の分野に携わってきました。「物理化学」とは簡単に説明すると、物理的な理論や測定技術を用いて、分子の形や性質などを研究する学問です。物理化学はやってみると、いろいろな分子の形を決めるだけでなく、星と星の間の何もないところに分子(お酒の分子も!)がたくさんあることが分かります。

私がこの分野に関心を持ったのは、大学時代のある先生との出会いがきっかけでした。ある日、その先生が夕方のセミナー(受講生:1、2年生3人)の時間になっても教室に現れないので友達と一緒に探しに行くと、先生は実験室にいて、「実験しているとつい面白くなって、時間を忘れてしまうことがあるから、授業の前には呼びに来て」「えっ、実験ってそんなに面白いの」と、とても興味を持ちました。

講義では「基礎物理化学I」「基礎物理化学II」を担当しています。「物理」という言葉が付いているので、化学をやりたい人にとっては少し抵抗感があるようですが、化学のどの分野に進むにしても必要不可欠な化学の根本となる考え方を学ぶための講義です。先入観なく取り組んでほしいですね。授業は板書が多いですが、しっかりノートに書き写すことで理解が深まりますので、欠席をしないこと。欠席したら必ずその日の講義内容を自分の手で写してください。基礎の科目で、少しずつ知識を積み重ねていくため、1回でも抜けてしまうとうまくつながらなくなってしまいます。もし分からない場合はその日のうちに聞きに来てください。疑問点を後に残さず、早期に解決しておくことが重要です。

丸暗記の勉強法は、だんだん役に立たなくなってくる

高校までの化学は「暗記物」と言われていて、暗記力で乗り切って来た人も多いかも知れません。でも、それと同じ方法で「物理化学」も暗記しようと思ったら、それはとても大変で難しいことです。覚えなくてはいけないことがたくさんありますし、せっかく暗記した知識も新しい発見により、役に立たなくなってしまうかも知れません。

ここで重要になってくるのは、自分の頭で考えて理論を積み重ねるということ。丸暗記するよりも時間はかかりますが、問題を解決するために身に付けた考え方は、新しいことが出てきても応用が利き、将来社会に出てからでも役に立ちます。理論を積み重ねる方法を身に付けることができれば、覚えなくてはいけないことも大幅に減ります。

それから、大学時代にはなるべく好奇心のアンテナ(科学に限りませんが)を大きく広げておきましょう。あることに関して、少しでも見たり聞いたりしたことがあるというだけで、後で学ぶ必要が出てきたときにハードルが低くなります。私自身にもそういう経験がずいぶんありました。

哀しいかな、好奇心のアンテナの感度は、歳と共に少しずつ鈍くなってきますが、若いうちの感度は良好ですからいろいろなことがキャッチできます。また、大学にはいろいろな情報との出会い、人との出会いのチャンスがあふれています。ぜひ、一生付き合って行けるような、親しい友達もつくってほしいと思います。

研究所のサッカー仲間たちが寄せ書きしてくれた思い出のサッカーボール
相模中央化学研究所に在籍していた頃、「ユニホームをあげるから一緒にやらない?」と声をかけられたのがきっかけで、サッカーを始めた。静岡大学に移るとき、研究所のサッカー仲間たちが寄せ書きしてくれた思い出のサッカーボール

1FCケルンのユニホームと、チーム名入りのビアグラス
ドイツのケルン大学で共同研究をしていたときから応援している、1FCケルンのユニホームと、チーム名入りのビアグラス。チームは以前はずっと1部リーグにいたが、残念なことに最近では1部と2部をエレベーターのごとく上下している。2008/09年のシーズンは一部復帰