理学部 化学科
天野 力 教授
Amano Chikara

研究分野 物理化学、分析化学、最近は特にクラスター・ナノ粒子の構造と性質

生年月日/1946年5月28日
血液型/B型
出身地/千葉県
趣味/読書、ガーデニング
子供の頃の夢/特になし、小学校6年から中学3年頃までは、日比谷高校に入学すること
尊敬する人/ニュートン、アインシュタイン、シュレーディンガー、デカルト、ポアンカレ、カントル、ヒルベルト、ブラウワー、ラッセル、ゲーデル
愛読書/デカルト『方法序説』ポアンカレ『科学と方法』『収穫と蒔いた種と』『ブルバキ集合論』『戦争と平和』『悪霊』『レ・ミゼラブル』『居酒屋』『谷間の百合』『ゴリオ爺さん』『デヴィッドコパフィールド』『大地』『エデンの東』『人間の絆』『月と六ペンス』『お菓子とビール』『ブッデンブローグ家の人々』『翔ぶが如く』『坂の上の雲』『花神』
休日の過ごし方/犬の散歩、ガーデニング、読書
家族構成/妻、子供3人(うち1人は結婚して別居)、犬1匹
好きな映画/「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」「エデンの東」「太陽がいっぱい」「ジャンヌダルク」「地上最大のショウ」「シャーロック・ホームズの冒険」
好きな音楽/ブラームス「交響曲第4番」、メンデルスゾーン「交響曲イタリヤ」、ハンガリア舞曲、懐メロ
好きなTV番組/「開運!なんでも鑑定団」「美の巨人たち」「ルーズベルト・ゲーム」「花咲舞が黙ってない」
好きな食べ物/寿司、かつ丼、とんかつ、カニクリームコロッケ、カレーライス、タンメン、色々な酒
好きな国/フランス

理学部 化学科 天野力教授

人生は長いので真の道を求めることが大切です。

興味深いミクロの物質の構造や性質

私の研究室のテーマは“クラスター”です。クラスターとは、原子や分子が2〜1000個程度寄り集まって形成される1つの塊のことです。なぜクラスターについて研究するかといえば、クラスターは物質の新しい存在形態であること、また固体や液体のさまざまな興味深い性質を知るために、分子→クラスター→固体や液体、という道をたどる必要があるからです。つまり、割と見落とされがちな、この中間にあるクラスターを研究することで、物質に関する人類の知識が完全なものになるのです。

中でも最近は特に“ナノ粒子の構造と性質”を調べています。近年“ナノテクノロジー”が流行っていますが、その化学版、というとわかりやすいでしょうか。ご存じのように“ナノ”とは、ミクロの世界のサイズのことです。ナノメートルが10のマイナス9乗メートルで、電子顕微鏡でようやく見えるくらいの大きさ。数百ナノメートルのサイズなら光学顕微鏡でも見えますが、いずれにしても非常に小さな粒子です。この物質の構造(原子がどのように並んでいるか)や、反応(原子の組み合わせによる物質の性質の変化)、性質(電気を通す、光を反射するなど)、そして合成(プラスチックなど役に立つものを作る)について研究しています。通常では目に見えない、ごく小さな世界の物質について調べることは、とても興味深いことです。

学問とは自らが考えること

現在、大学で担当している講義は「分子構造論」「分析化学」ですが、いずれも講義のはじめにその日のテーマと目標を提示し、また耳よりも目のほうが情報を捉えやすいことを考え、ビジュアルなメディアを多く使用しています。また私は、学問とは自分で考えることだと考えています。教科書に書いてあることや人に聞いたことだけをうのみにして、ただ情報を詰め込むことは本当の意味での学問ではありません。発見者が考えたことを、自ら追体験して考える、それが学習です。学生にはぜひ、そんな考えるチカラを養ってほしいと思うので、講義の中では演習問題を解かせて解説させ、多くの質問もするようにしています。

長い人生の中では、自分の道をもち、その道を求道していくことは大切なことです。そして数式のような決められたことに頼ることなく物事の本質を理解し、自分の言葉で語れる人になってほしいです。

※天野 力先生は〈理学部・総合理学プログラム〉にも掲載しております。


共著書『化学の扉』。大学の化学入門書であるが、「ある概念の定義が何故そうなっているのか」ということが書かれている


ミクロの物質の構造を知るために自ら作る、クラスター・ナノ粒子の構造模型