理学部 化学科
山口 和夫 教授
Yamaguchi Kazuo

研究分野 生物有機化学、高分子化学

出身地/東京
血液型/O型
趣味/将棋、歩く旅、酒を飲みながら会話する
愛読書/時代小説
休日の過ごし方/散歩、テレビ
好きな食べ物/麺類、チーズ

理学部 化学科 山口和夫教授

“継続は力なり”
化学も人生もそこから新しいものが生まれます。

光で帽子を脱着させて、反応を操作する

私の研究室は、理学部の中でも少し工学部寄りで、新しいものを作る研究をしています。簡単に言うと、分子の中の反応しやすい部分に帽子をかぶせて反応が起こるのを防ぎ、光を当てることで帽子を脱がせて、反応を始めさせるという研究をしているのです。もちろん、単に帽子をとれば終わりというのではなく、そこに機能を持たせる開発に取り組んでいます。

例えば、帽子をとると水に濡れやすくなって、帽子をかぶるとテフロン加工のフライパンのように水をはじくというような機能を持つ表面加工の材料を開発しているのです。この研究は、すでにITやバイオテクノロジーに応用され始めています。今後も、新しい機能を持つ材料の開発を目指して、研究を発展させていこうと考えています。

化学はニーズと出会うことで開花する

これからの化学は自己満足的な研究ではなく、求められているところへ飛び込んでいくような研究でなければ社会貢献できないと思います。私たち化学者は、シーズ(種)は持っていても、ニーズとうまく出会わないと花開かない。だから、私は企業や他学部との共同開発にも積極的で、さらにそこへ4年生や院生を参加させることもしているのです。社会では、さまざまな分野の人たちがチームを組んで開発にあたります。そこで必要とされるコミュニケーション力や柔軟性を大学時代に養ってほしいのです。

積み重ねたものが大きな力に

高校時代に素晴らしい生物の先生と出会い、生物を学びたいと思いました。でも、解剖実験はしたくなくて…。それで生物に近い化学をしようと、大学4年生のとき、DNAの化学合成をしている研究室に入ったのです。そこから、化学者としての道を歩き始めました。その後、いろいろな研究に携わり、積み重ねたものが今の私を作っています。“継続は力なり”。ありふれた言葉に聞こえるかもしれませんが、私はこれを信じています。化学も長い伝統がつながって、今、新しいものを生み出している。どんなことも続けるうちに大きな力となります。そのことを忘れずに、大学で経験を積み重ねてください。

※山口 和夫先生は〈理学部・総合理学プログラム〉にも掲載しております。


毎年、平塚祭に手作りソーセージの模擬店を出すことが山口研究室の伝統。製造機も代々受け継がれている


多くの研究者に湘南ひらつかキャンパスを知ってもらうため、平成3年から始まった化学科主催のシンポジウムは、今年で16回目。続けることの意義が感じられる