理学部 化学科
野宮 健司 教授
Nomiya Kenji

研究分野 ヘテロポリ酸塩の合成、構造と触媒作用、金属錯体の合成、抗菌作用と構造活性相関

血液型/A型
出身地/岐阜県
趣味/古典落語、読書、音楽鑑賞、映画鑑賞、ガーデニング、テレビ将棋観戦、駅伝・マラソンの観戦
子供の頃の夢/そろばん塾の先生、作家
尊敬できる人/小学校高学年〜中学時代に通った英語塾の先生、フランス人科学者ジャン・ペラン
愛読書/歴史物、推理小説(司馬遼太郎、塩野七生、吉村昭、津本陽、五木寛之、立花隆、高木彬光、松本清張などの作品)
休日の過ごし方/飲む
好きな映画/「七人の侍」「僕の伯父さん」「ベンハー」「ハタリ」「大脱走」「トラトラトラ」「ポセイドンアドベンチャー」「影武者」「アポロ13号」「博士の愛した数式」
好きな音楽/美しき歌こころの歌(文部省唱歌、童謡)、バロック音楽、モーツァルトはじめクラシック音楽全般、1960年代のアメリカンポップス(ポール・アンカ、ニール・セダカなど)、ジャズソング
好きなTV番組/TVではなくラジオを聞く。NHK第一放送ラジオ深夜便、NHKラジオ文芸館など

理学部 化学科 野宮健司教授

化学の世界で<モノ作り>をしながら、
<人作り>をしているのではないかと思います。

化学の醍醐味は小さな喜びの積み重ね

私の専門は無機化合物を扱う化学で、主に金属錯体(金属と有機物のハイブリッド)の構造や合成、その作用などの研究で、中でも最も長くテーマにしているのが<ヘテロポリ酸塩>という、有機物を含まない錯体です。ヘテロポリ酸塩は古くから知られている錯体ですが、触媒(Aという物質をBという物質に変える必要があるとき、その反応を促進させる働きをするもの)の作用があることが、近年明らかになったんです。

このように化学者は、生活の中では目に見えないものを扱いながら、新しい発見をしたりモノ作りをしたりしているんですね。だから専門的な話になってしまうとちょっと難しいけれど、その醍醐味は“知ることの喜び”、“クリアすることの喜び”、“手にすることの喜び”、“新しいモノを作り出す喜び”、そういう小さな喜びが少しずつ積み重なっていくことじゃないか、と思います。

進路の選択はいつも消去法!?

でも実は、私はもともと化学はあまり好きじゃなかったんです。勉強することは決して嫌いじゃなかったけれど、高校時代の化学はひたすら暗記ばかりさせられて、まったく興味が持てなかった。でも大学で専門を選択するときに、「もしかしたら大学の化学なら面白いんじゃないか?」と思って入ってみたんですね、でもこれがそうでもなくて。もっと興味のあった電子工学を選択するべきだったかなあ、なんて後悔しながら過ぎました。そして卒業研究の研究室配属のときにまた悩んで…、消去法で選んだのが無機化学だったワケです。それが今、メシのタネになってるなんて、我ながら不思議ですが。

卒業後の進路も、先延ばししてやっと決めた。絶対にやりたくない職業というのがいくつかあって、あれいや、これいやって消去していって、残ったのがこの仕事です。でも<モノ作り>をしながら、<人作り>をしてるみたいで楽しいですよ。まあとにかく常に迷いながらやってきたから、学生にもあまりエラそうなことは言えないですが、世界に通用するようなモノ作りをする高揚感だとか、そこに向かっていく過程で学ぶことを大事にしながら、自分の研究を面白がって楽しんでほしいです。


子供の頃に通った塾で愛用していたそろばんと、大学生のとき1か月分以上のアルバイト代をはたいて買った計算尺。両方とも今は使っていないけれど、捨てられずにとってある


左は博士課程修了の頃に買った関数電卓。現在は安価なものがたくさんあるが、当時はとても高価だった。右は高校の卒業記念品の文鎮。両方とも今でも愛用している