理学部 化学科
平田 善則 教授
Hirata Yoshinori

研究分野 溶液化学反応のメカニズムとダイナミクス

出身地/千葉県
趣味/鉄道、他に、かつては登山、現在は園芸とキャンピング
子供の頃の夢/小学校の時から家で理科の実験をやっていたが、その手の仕事をすること
好きな国/ドイツ、ポーランド
手に持っているのは〈レーザーを調製するための小道具〉

理学部 化学科 平田善則教授

すぐに古くなる知識を学ぶより、
考え方を身につける方が大切です。

複雑さが化学の魅力

私の研究は、溶液中の分子間でエネルギーがどうやりとりされ、どう反応が進むのかを調べることです。“化学反応が起こる”ということは、例えば、ある分子の一部の結合が切れるとか、切れたところが他の分子とくっつくというようなことが起こることをいいます。このように分子がどこかの結合を切ったり、形を変えたりするには、エネルギーが必要なんですね。そのエネルギーを一体、分子はどうやってもってくるのか。逆に、余ったエネルギーをどう捨てるのか、ということを研究しています。

化学の最も特徴的なところは、いろいろな化合物が扱えることです。扱うものが異なれば、当然、性質は異なりますから、たとえ似ている物質でもまったく違った化学反応をすることがあります。反応の速度が違う、反応の途中の状態が違うなど調べはじめたら、もう数限りない。でも、そういう複雑なところに、私は化学の魅力を感じています。

“考える”ことを体感させる授業

大学は、知識のみを教えるところではありません。知識はすぐに古くなり、役に立たなくなります。それよりも大切なのは、考え方を身につけることです。例えば、駅から自分の家までは歩いて帰れるし、行きたいところへも行けるでしょう? どこに何があるか細々と知らなくても道筋さえ分かっていれば良い。学びもそれと同じなのです。もちろん自分で何かを考えるとき、まったく何も知らないと考えようがないので、最低限の知識は必要ですよ。家へと続く道のランドマークのようなものですからね。それらの知識は、基礎として大学できちんと教えます。しかし、考え方を身につけるには、口で言っていてもダメです。ですから私の授業では、学生に問題を解かせることで“考える”ことを体感させています。出題する問題は、覚えているかどうかを問うものではなく、どう考えられるかというもの。公式を丸暗記して、数字を当てはめるような勉強ではなく、その公式の意味と使い方をしっかり理解するよう学んでほしいと思っています。

※平田 善則先生は〈理学部・総合理学プログラム〉にも掲載しております。


80年代に研究していた光イオン化についてまとめたもの


ピコ秒過渡吸収測定装置。飛び道具を使っていると考え方まで刹那的になる危険がある