理学部 生物科学科
越智 拓海 助教
Takumi Ochi

研究分野 行動神経内分泌学、神経解剖学

生年/1989年2月7日
出身地/愛媛県
子供の頃の夢/公務員
尊敬する人/社会人
愛読書/「ヒカルの碁」
趣味/マンガを読む、読書
休日の過ごし方/寝る、マンガを読む、読書
好きな音楽/Mr. Children、ゴスペラーズ、ポルノグラフィティ
好きなTV番組/野球中継
好きな著名人/唐沢寿明
好きな食べ物/辛いもの
好きな国/日本

理学部 生物科学科 越智 拓海 助教

“人はなぜ他人を好きになるのか?”という素朴な疑問が
恋愛のホルモン「オキシトシン」に関する研究の始まりでした。

たった9つのアミノ酸からなるホルモンが、人間の感情に大きな影響を与えている

ホルモンとは、私たちの身体の中で生成・分泌される化学物質のことで、神経細胞同士の情報伝達に使われたり、血中を介して全身をめぐり受容体を発現する細胞に作用したりします。オキシトシンは、脳の下垂体から大量に放出されているホルモンで、主に子宮筋の収縮に関係しており、出産時に分娩を促す薬としても使われています。他にも、中枢神経系では個体間の絆形成や男性性機能などにも関与しています。

オキシトシンに興味を持ったのは、大学時代に授業で聞いた、ある論文がきっかけでした。それは、“ペアを作り、相手にどれくらいお金を貸せるかを試すゲームで、オキシトシンを投与された学生は相手を信用し、多額のお金を貸した。このことから、オキシトシンは「信頼のホルモン」と呼ばれるようになった”という話でした。

興味を惹かれてさらに調べてみると、オキシトシンは「恋愛のホルモン」とも呼ばれていることが分かりました。高校生の頃から、“人はなぜ他人を好きになるのか”という疑問を持っていたこともあり、オキシトシンへの関心が膨らみました。たった9つのアミノ酸が結合した物質に人間の感情が影響を受けているということに、不思議さを感じました。オキシトシンをはじめとしたホルモンが行動にどう関わるのか知りたいと考え、オキシトシンと雄の性行動の関係をテーマに研究を行なってきました。現在はそこから少し発展し、性行動を制御する神経回路に対して性経験が与える影響について調べています。

生物学や生命科学は身近な学問。ぜひ興味を持ってほしい

担当科目の「生物科学実験T・U」では、DNAやRNA、蛋白質の定量といった分子生物学的な実験や、組織切片や標本を用いて動物の身体の構造を調べるなど、幅広く生物学の基礎知識や実験手法を学びます。「特別実習B(解剖実習)」では、モデル動物のラットを用いた解剖実習を担当しています。実習やレポートを通して、「@問題点を洗い出す、A計画を立てる、B仲間とのディスカッションを通して、チームの中で自分がすべきことを判断する、C自ら行動し、結果を出す」能力を身につけてほしいと考えています。このような科学的思考・問題解決能力は、皆さんが社会に出たときに、どのような仕事をするうえでも活かされる、重要な能力だと思います。

また、学生の皆さんには、大学での学びを通して生物学や生命科学に広く興味を持ち、卒業後、たとえ専門家にならなくても、科学を楽しめる大人になってほしいと考えています。科学に興味や理解を示す人が増え、科学を難しいものとしてではなく、身近なものとして捉えられる社会になればと思っています。

愛読している漫画『ヒカルの碁』
愛読している漫画『ヒカルの碁』(集英社)。中学生の頃から囲碁が好きで、よく近所の公民館でおじさんたちと碁を打っていました。高校では、廃部になっていた囲碁部を復活させて、全国大会への出場を果たしました

専門店「LUPICIA」の茶葉
研究室で紅茶が流行っており、専門店「LUPICIA」の茶葉を数種類常備しています。淹れ方に特別なこだわりはありませんが、研究室ではティーポットで手軽な水出しをしています