理学部 生物科学科
日野 晶也 教授
Hino Akiya

研究分野 発生生物学

血液型/B型
出身地/東京都
趣味/食べる、遊ぶ、眠る
子供の頃の夢/学校の先生、板前、シェフ
尊敬する人/串田孫一
愛読書/『博物誌』『井伏鱒二全集』
休日の過ごし方/食べる。Internet RadioをBGMに新聞のまとめ読みをする。そして眠る。

理学部 生物科学科 日野晶也教授

動物としてのヒトが最も生命力にあふれる
大学時代を、大切に過ごしてほしい。

“生命”を探究できる学問

ウニと私たちヒトとが非常に近い生物だ、といったら驚くでしょう。しかし、生物学上はそうなのです。動物は、受精卵が細胞分裂をはじめたとき、最初にできた孔が口になるものと、肛門になるものに大別できます。ウニやヒトなどは肛門が先にでき、逆に昆虫などは口ができる。つまり、ウニとヒトは進化系統の点からみると非常に似ているのです。ウニとヒトの受精卵を写真で見比べても、初期の段階ではきっと判別できないでしょう。ある特定の時期まではそっくりな形をしているのですから。ところが途中でぱっと形が変わり、ウニはウニ、ヒトはヒトになっていく。その変化が一体どういうしくみでおこるのか、遺伝子レベルでどう調節されているのかを私は研究しています。こうした研究は実社会ですぐに役立つことではありませんが、“生命”を探るという点でとても重要な学問なのです。

理系の研究に欠かせない英語と国語

生物科学科では、生物学や化学などの理系分野だけでなく、英語や国語の教育にも力を入れています。私が大学生の頃は、実は英語が苦手でした。しかし、4年生で卒業研究に携わり、海外の論文を読むようになると、最前線のことを知るには英語が不可欠なのだと実感しました。そうした経験もあって、例えば総合理学演習という授業では、私を含む5人の教員が英語で書かれた本学科独自のテキストを使っています。最初は戸惑う学生もいますが、内容は非常に易しい、アメリカの高校レベルの生物や化学です。ただ、これは英語の授業ではなく、あくまでも道具として英語を使っている授業です。高校で学んだ生物学や化学の基礎を、もう一度、英語を使って学び直す。そして単純で明解な和文を書けるようになることが目的なのです。

大学時代、つまり18〜22歳くらいまでの間は、動物としてのヒトが最も充実し、生命力にあふれているときです。お金はないかもしれませんが、それでは買えない気力や体力、時間がある。この期間を大切に使って、大人になるための最終的な支度をしてほしいと思います。

※日野 晶也先生は〈理学部・総合理学プログラム〉にも掲載しております。


DNA解析に用いたクモヒトデ(乾燥標本)。解析に用いる為に内蔵を取り出したので、中央部分は中が空で口が見えている


卒業研究の為に学生が作ったウニの幼生プルテウスの模型。アカウニの幼生なので赤く塗ってあるが、本物は透明