経営学部 国際経営学科
セロン・フェアチャイルド 准教授
Theron Fairchild

専門分野 English Literature

生年/1966年
出身地/アメリカ・カリフォルニア州
家族構成/母
趣味/SF小説の執筆(3冊出版)、心理の研究、読書
子供の頃の夢/パイロット
尊敬する人/祖父、カール・セーガン(アメリカの天文学者、作家、SF作家)
愛読書/『The Call of the Wild』(ジャック・ロンドン)、『Fahrenheit 451(華氏451度)』(レイ・ブラッドベリ)
休日の過ごし方/仕事、執筆活動、研究、時折友人と一緒に過ごす
好きな映画/「ブレードランナー」
好きな音楽/ロックやクラシックなどいろいろ
好きなTV番組/「ギャラクティカ」
好きな著名人/ショーン・ペン
好きな食べ物/世界各国の食べ物
好きな国/日本

経営学部 国際経営学科 セロン・フェアチャイルド 助教

“Whatever you want in life, you have to reach for it.”

“英語で理解する”力を身に付けよう!

現在の担当講義は、経営学部と理学部の1年生を対象とする「基礎英語」と「上級英語」です。基本的に授業はすべて英語で行いますが、多くの学生が中学〜高校時代に英語だけで行われる授業を受けた経験がありません。そこでまずは英語に慣れてもらうため、楽しめる環境づくりに重点を置いています。アクティビティ、リスニング、リーディングやライティング、グループワークなどさまざまなレッスンを取り入れ、実践的なスピーキングも少しずつ増やしながらトレーニングを行います。学生の皆さんはこれまで、英語を日本語に、または日本語を英語に訳すといった勉強をしてきたと思いますが、私の授業では、英語で聞いたり読んだりした内容を“英語で理解する”ことを目標にしてもらいたいと考えています。

自身の研究では心理学や言語習得法に興味があり、近年は日本人がどのように英語を勉強し、身に付け、それをどのように活かすか、といったことについて考察しています。具体的には、実践的な頻出英単語が日本の教科書や単語集にどれくらい掲載されているか、データ収集や分析を行ったりしながら、日本の英単語の勉強方法の弱点を見いだすことを目的としています。

英語しか使えない環境に身を置いてみる

本学に赴任する前は、社会人向けの英会話学校で講師をしていましたが、英語に苦手意識を持っている日本人は少なくありません。学生の皆さんからも「英語は難しい!」とよく聞きます。日本人が英語を学ぶのは、なぜそれほど困難なのでしょう? 英語と日本語の違いはどこにあるのでしょうか?

第一に考えられるのは、英語と日本語の“音”の違いです。母音が5つしかない日本語は、音のバリエーションが少ない言語といえますが、英語は何千という音のバリエーションを持っています。リーディングは得意でもヒアリングは不得手、という日本人が多いのは、この“音”の違いに原因があるように思います。そして、たとえば日本人が苦手な「L」と「R」も、本来は上手に発音できる能力が備わっているはずなのですが、人間の脳は歳を経るごとに、日常的に使用しない能力を排除していくそうです。つまり、若い頃から日常的に英語を使用すれば、習得しやすいということになります。

日本人の英語学習におけるこのようなマイナス面を克服するためには、やはり経験値を上げること、つまり実践あるのみ、と言わざるを得ません。とはいえシャイな日本人は、人前で英語を話すことが苦手な人も少なくありませんね。相手が仲の良い友達だったり、日本人同士だったりするとなおさらです。そこでおすすめしたいのは、外国人が多くいて英語しか使えない環境に身を置いてみることです。外国人の集まるレストランやバーのような場所でもいいかもしれませんが、時間がたくさんある学生の皆さんには、ぜひ海外旅行に出かけたり、神奈川大学が提供しているBSAPやSA(Study Abroad)プログラムなどで留学にチャレンジしてほしいと思います。

日本映画に魅了され、大学院で日本の研究

私が日本に興味を持ったのは、子供の頃からよく観ていた日本映画がきっかけです。子供の頃は「ゴジラ」、大人になってからはサムライ映画を中心にさまざまな作品を観ました。いずれも大変興味深く、いつしか魅了されました。大学では、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国の歴史を勉強しましたが、やはり日本への興味は尽きず、大学院に進んで日本の歴史や文化、哲学、宗教について研究しました。アリゾナ州にある実家は農業を営んでいたので、古来より農業を中心に栄えてきた日本の文化に、どこかノスタルジックな親近感を覚えていたのかもしれません。そして1998年に来日し、京都の英会話学校で講師の仕事に就きました。親しい友人もでき日本の生活を楽しんでいましたが、父が亡くなったためにアメリカに戻ることになりました。大学で映画や舞台制作の音響の勉強もしていたため、ハリウッドの制作プロダクションで音響の仕事に従事しましたが、住み心地のいい日本が恋しくなり、2006年に日本に戻ってきました。このときに勤めた英会話学校の縁で2013年より本学に赴任し、現在に至ります。

これまでの経験で、世の中にはたくさんの人がいてさまざまな考え方があり、それぞれが多くの可能性を秘めていることを知りました。その社会でいろいろな事を学び体験することは、自分の成長につながり、仕事や人生に活かされます。皆さんにも、多くの経験の中で探究心を育み、新たな自己表現方法を見いだしてもらいたいと願っています。そして私が皆さんに一番伝えたいことは、“Whatever you want in life, you have to reach for it.”直訳すると「何かをしたいなら、それをつかみに行かなければならない」となりますが、この言葉の通り、待っているだけでは何も得られません。その足を1歩踏み出して、自ら行動を起こしてほしいと思います。

「ブレードランナー」は、リアル感のある未来を描いた秀逸な作品で、SF映画を根本的に変えたといわれている 映画が好きで、特にSF映画に興味がある。「ブレードランナー」は、リアル感のある未来を描いた秀逸な作品で、SF映画を根本的に変えたといわれている。経済や政治などさまざまな問題を提起し、世界中に影響を及ぼした

アメリカ・アリゾナ州にある実家の庭のレモンの木
アメリカ・アリゾナ州にある実家の庭のレモンの木。気候のいいアリゾナは柑橘類が育ちやすいので、地元では至る所に見られる