経営学部 国際経営学科
李 貞和 准教授
Lee Jung-Hwa

研究分野 貿易商務、港湾物流、港湾経営

出身地/韓国・ソウル
趣味/アンティークなものを収集すること
子供の頃の夢/小学校の先生
尊敬する人/両親、マザーテレサ
愛読書/『心が澄みわたる名僧の言葉』
好きな映画/「男はつらいよ」シリーズなどの昭和時代の物語
好きな音楽/ハードロック以外は全部好き
好きな著名人/中曽根康弘
好きな食べ物/洋食
好きな国/日本
休日の過ごし方/家の掃除、ゆっくりと食事

経営学部 国際経営学科 李 貞和 准教授

大学の授業で、役に立たないものはありません。
微塵なものでも拾おうという姿勢で学んでください。

教えれば教えるほど深くなる韓国語への興味

湘南ひらつかキャンパスでは経営学部で「韓国語」と「スタディー・アブロードⅠ(韓国語)」を、横浜キャンパスでは経済学部で「貿易売買論」や「海上保険論」「国際ビジネス論Ⅰ・Ⅱ」を教えています。韓国語の授業では、できるだけ学生が韓国語に対して親近感を持てるように、楽しく教えることを心がけています。例えば、韓国語には21個の母音と19個の子音があり、それらの組み合わせや仕組みを覚えることは、なかなか退屈です。しかし、学生は興味さえ持てば、自ら学ぶようになるので、そうなるように単語の連想ゲームや、しりとりをしたり、絵や写真を用いたりして、楽しみながら学べるようにしています。また、日本と韓国の文化や国民性の違いを紹介することもあります。今、私が興味を持っている尊敬語。日本にも韓国にも尊敬語はありますが、その使われ方は随分と違っています。日本では目上の人に対して尊敬語を使って話しますが、家族に対しては、ほとんど使いませんよね。ところが韓国では、両親や年の離れた兄や姉など身内でも年長者であれば、尊敬語で話します。複雑で発達した日本の尊敬語に比べると、韓国のそれはもっと簡単なものですが、だからこそ日常会話で普段から広く使われているのではないかと思います。

韓国語を教える立場となって、まだほんの10年ほどですが、学生に教えれば教えるほど、私自身の韓国語への興味は強くなっています。今後は、日本語と韓国語の尊敬語の違いについて、もっと深く研究してみたいですね。

グローバル化で大きく変わる港湾物流

私の専門分野は、横浜キャンパスで教えている授業と重なりますが、港湾物流になります。港湾といえば、海と陸とをつなぐ貨物物流の結節点だということは、皆さんもご存知でしょう。あるいは船で行く世界旅行など、ロマンあふれる旅客のイメージがあるかもしれません。ところが今や港湾は、単に輸出入した貨物の上げ下ろしやその集荷・配送の場、あるいは人を運ぶフェリーの発着所ということだけが役割ではなくなっています。日本でつくった半製品を、東アジア地域のハブ港である韓国の釜山港へ持っていき、釜山港近くにつくられた関税のかからない工場で加工し、新たに梱包して、第三国に輸出するということがあります。

この場合、完成した商品は韓国で最終加工されたので、韓国製になります。具体例を挙げれば、日本車の半製品を韓国に入れ、韓国で右ハンドルを左ハンドルに付け替えるなどの加工をしてアメリカに輸出するとします。韓国とアメリカは、FTA(自由貿易協定)を結んでおり、お互いに輸出入品に関税をかけない約束をしているので、韓国で加工した韓国産の日本車をアメリカに売るときは、税金がかかりません。このように第三国を経由した国際分業による輸出入は、今後、増えていくと言われています。グローバル化の中でアジア諸国の港湾は、釜山港のように利用者のニーズに合わせて整備され、国際競争力の強化が図られているのです。ただ、その発展に伴い、原産地管理に関する問題など、さまざまな課題も出てきています。

これまでの研究では、港湾の現状に目を向けてきましたが、今後は韓国と日本の港の歴史を遡ってみたいと思っています。また、港が周辺地域、あるいはその国に対して、経済的にどういう影響をもたらすのかということも調べたいと思っています。特に中小企業に関心があるので、中小企業のグローバル化と港湾物流について、過去の流れを学びながら現在における課題とその解決策を見いだせたらと考えています。

大学は教養や対人関係を学び、責任感を身に付けるところ

大学は、専門知識だけを学ぶ場ではないと思っています。専門知識は、塾でも習うことができますからね。大学は、大学というひとつの社会の中で教養を学び、人と接することを学び、社会に出て必要となる責任感を身に付けるところです。授業ひとつでもそれは明らかです。1時間30分の授業の間に、自分の将来に関わる大切なキーワードや興味のあるテーマを見つけることがあります。それは自分だけでなく、他の学生にとっても同じですから、私語は慎み、自分に興味がなくても静かに聞くことをしなければなりません。そういう他者への配慮が求められます。また、どんな授業でも役に立たないものはありません。微塵なものでも拾おうという姿勢で、日々、学んでほしいと思います。

日本語を学び始めた時、父から「日本語を理解できるようになったら読んでみなさい」と贈られた本『人生をどう生きるか』(安倍能成)
日本語を学び始めたとき、父から「日本語を理解できるようになったら読んでみなさい」と贈られた本『人生をどう生きるか』(安倍能成)。読むたびに違った発見や感動がある

親しい友人からもらったロザリオ
親しい友人からもらったロザリオは、ちょっとしたお守り代わり。常に鞄に入れて、持ち歩くようにしている