経営学部 国際経営学科
関 真彦 准教授
Seki Masahiko

研究分野 英語、20世紀アメリカ文学

生年/1977年
血液型/B型
出身地/神奈川県
家族構成/父、母、妹
趣味/読書、スポーツ観戦
子供の頃の夢/医者か小説家
尊敬する人/両親と、自分より優れた点のあるすべての人たち
愛読書/たくさんあるのでひとつにしぼれません
休日の過ごし方/研究分野の本を読んだり、どこかに出かけたり
好きな映画/「ロード・オブ・ザ・リング」
好きな音楽/QUEEN
好きな著名人/三浦知良(カズ)
好きな食べ物/丼もの全般
好きな国/日本

経営学部 国際経営学科 関 真彦 准教授

英語は〈科目〉ではなく、〈実用的なもの〉として捉えていこう。

「文法なんていらない」も「文法だけやればいい」も間違い

経営学部と理学部の英語を担当しています。基礎から上級まですべてのレベルを担当していますが、どのレベルでも、学ぶこと一つひとつを30分くらいに区切って、学生が飽きないように工夫しています。また、そうやって30分ごとに学ぶ内容に難易度の変化をつけることで、クラスの中でのレベルの違いにも対応しています。

英語教育に携わる人のなかには、英会話ができれば文法なんかいらないという人もいますし、反対に文法だけやっていればいいという人もいます。しかし本当の英語力を身に付けようと思ったら、それらはどちらも必要です。スピーキングとリスニングは、きちんと訓練をすればだいたいの人はできるようになるものです。けれど、それだけでは英語の文章を読んだり書いたりする力は付きません。私はアメリカに留学中、もの凄くペラペラと英語をしゃべるのに、レポートを書かせたらひどいという人を何人も見てきました。将来、仕事で英語を使うことになったとき、文法があいまいなままでもコミュニケーションはとれますが、実際に書類などをきちんとまとめられなければ困りますよね。また、ある程度英語ができる人は勢いで英文を読んでしまって誤読する可能性も大きいのです。難しい文章は、やはりきちんとした文法を知って論理的に読んでいかないと理解できません。このようにリーディング・ライティング能力と、スピーキング・リスニング能力は異なるもので、英語を学ぶ際にはその両方を身に付けていくことが大切です。

英語が苦手な人は、もう一度、好きになることから始めよう

特に基礎や初級クラスの学生の皆さんは、自分は英語ができないと思い込んでいる人が多いようです。本学では基礎・初級の英語クラスは、「英語をもう一度最初から学び直す場」として捉えています。簡単な文章を正確に訳すなど、徹底的に基礎から学ぶことで、このまま「英語ができない人」として生きていこうと思っている学生の皆さんにも「意外と自分にも英語が読めるんだ」という自信を持って欲しい。そしてもう一度、英語を好きになってもらいたいと考えています。

私自身、学生時代は英語のリスニングやスピーキングが苦手で、そういう授業のときは恐怖感すらおぼえていたので、皆さんには授業をとおして「なんだ英語ってそんなに難しくないんだ」という自信を持って欲しいのです。そして中級、上級クラスでは、さらに高度な英語を身に付けて、それを武器にできるくらいの自信を付けて欲しい。そういう自信が、これから生きていくうえで大きな意味をもつと思います。

今後、英語は社会に出て行くのに不可欠な能力のひとつになっていくでしょう。ですから学生の皆さんには、英語の授業を単なる科目のひとつではなくて、自分がこれから生きていくうえでの武器を身に付けるための機会と捉えて欲しいですね。「何点取ればいい」という感覚ではなくて、実際に「読める」「しゃべれる」ようになることを重視する、実用的なものとして英語を捉えてみてください。

読書ほど安上がりな娯楽はない

私は大学では英文学を専攻していました。主な研究テーマは20世紀アメリカ文学。ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、フォークナーといったアメリカ文学黄金時代の作家たちを扱っていました。アメリカ文学に惹かれた理由は自分でもうまく説明できないのですが、ひとつは日本文学とまったく違ったところかもしれません。たとえばヘミングウェイの作品はその描写の少なさに驚きました。ああいうスタイルは、日本ではごく限られた人しか採用していません。また、アメリカ文学は“亀裂”が見えやすいんです。「こうあるべきだ」という理想と現実の亀裂、そこに対して「こんなんじゃいけない」と苦闘したり逆らっていく。そういう部分に魅せられた面はありますね。要するに、アメリカに谷崎潤一郎は絶対に現れないだろう、という日本との違いに惹かれたんだと思います。

ヘミングウェイは原著でも読みやすいですし、日本でも有名なポール・オースターは非常に簡単な英語を使っているので、これらの作品は初めて読む英語の本としてお勧めです。

最近の若い人はあまり本を読まないと言いますが、読書というのは自分の知らない時代や世界のことを知る手段のひとつ。自分の手が届く世界だけで一生過ごしていくのもいいですが、他の世界や過去を知ることも、自分の立ち位置を考えるにあたっては大切です。そこにアクセスする方法はいくつかあって、その中のひとつが文学ではないかと私は思っています。しかも本って一冊あればそれだけで一日暇がつぶせる、今の時代に合った安上がりな娯楽だと思うんですよ(笑)。なにも難しい文学作品でなくてもいい。自分にとって読みやすい本でいいので、とにかく活字に触れて欲しいと思います。

レイモンド・カーヴァー(Raymond Carver)のベスト短編集 『Where I'm Calling From』
レイモンド・カーヴァー(Raymond Carver)のベスト短編集 『Where I'm Calling From』。翻訳家としても有名な柴田元幸先生の授業で短篇をいくつか読んだのがきっかけで買った一冊。その後、卒論のテーマもカーヴァーを選び、院に進むことを決めたのも彼の作品の面白さに触れたため。雨に濡れたりしたのでずいぶんくたびれて見える

デトロイトへ留学していた際に、ホストファミリーが記念にくれた石けん
デトロイトへ留学していた際に、ホストファミリーが記念にくれた石けん。デトロイトの地図が描かれている。デトロイトは学内でも「Hold up」があるほど危ない街だということを留学を決めてから知ったのですが、実際には危険な目に遭わずにすんだ