経営学部 国際経営学科
道用 大介 准教授
Doyo Daisuke

研究分野 改善活動、改善マネジメント、生産管理、技能伝承、作業訓練、情報教育、情報システム

生年/1976年
血液型/A型
出身地/富山県
家族構成/妻、娘
趣味/ゴルフ
尊敬する人/川瀬武志先生、金沢孝先生、松本俊之先生
子供の頃の夢/ノーベル賞を受賞する(今となっては口にするのも恥ずかしい・・・)
休日の過ごし方/サウナ、マッサージ、子供と遊ぶ
好きな音楽/Nirvana、Pearl Jam、Janis Joplin、東京事変 など
好きな漫画/ワンピース(連載当初から読んでいます)

経営学部 国際経営学科 道用大介 准教授

働きながら学び、遊び心を忘れず、そして美しさを追求する。
それが「働学遊美」の心を持った改善活動です。

日本の生産現場にはボトムアップの改善活動が向いている

私は生産物流管理論、品質管理論などの「生産」に関わる講義を担当しています。「生産」というと理系の講義のように思われるかもしれませんが、現在、世界で活躍する日本企業を思い浮かべてください。ほとんどが製造業ではないですか? 日本の経営を理解するために「生産」は大変重要な分野なのです。

なかでも私が研究テーマにしているのは、そうした生産現場の「改善活動」です。職種を問わず、仕事の現場にはいろいろ問題があります。学生の皆さんも社会に出たら、会社の利益のため・生産性を上げるためにさまざまな問題を解決しながら働いていかなければなりません。問題を瞬間的に解決できることは少ないので、それらの問題は一人ひとりが少しずつ継続的に改善していかなければなりません。その活動が「改善活動」です。

学生の皆さんにはなじみのない言葉かもしれませんが、製造業において「改善活動」という言葉は広く知られています。さらにそれは日本を飛び出し、海外でも「KAIZEN」として知られるくらい、日本の製造業の特徴的な文化になっています。つまり、生産現場の改善力こそが日本の製造業の強みであるとも言えるのです。

たとえば戦後すぐの時代、日本製品は海外では粗悪品の代名詞でした。それがなぜ「Made in Japan」=高品質になっていったかというと、当時の現場の人たちが自主的に品質管理に力を入れたからなんです。自分たちでQCサークルを作り、品質向上のための勉強をしていった歴史があるのです。これは基本的に契約社会である欧米では絶対にできないことだと思います。なぜなら「それは契約のうちなのか?」という議論になってしまうからです。そのため管理者からの指示に従うトップダウン型の改善活動がメインの欧米に対して、日本での改善活動は基本的にボトムアップが向いていると言えるでしょう。もちろんどちらがいいかというのは考え方にもよりますが、私はその方法がいいと考えていて、「改善活動をすすめるにはどのようなマネジメントが必要か?」「作業を改善するための道具や訓練の開発」「事務作業の改善のためのプログラミング教育」など、現場主導の改善活動をうまく行うための手法を研究テーマにしています。

コンピュータができることはコンピュータに。それが「活人化」につながる

どんな改善活動を行う際でも忘れてはいけない心構えとして、私が恩師から教えられたキーワードは「働学遊美」です。働きながら改善活動の手法を学んだり、仕事自体に詳しくなっていくこと。またその際には遊び心を持ち、そして現場に美しさを見いだす美的感覚を持つこと。その4つを求めるようにしなさいということです。たとえば現場の状態を見て「これ、美しいですね」と言える人は、感覚的、直感的になにが無駄なのかがわかっているということです。

こうした活動を研究するには企業とのつながりが非常に大事になってくるので、企業の改善活動のアドバイザーや研修の講師なども積極的に行い、実際の改善活動への係わりを大切にしています。最近では、エクセルを使ったVBAプログラミングの講師を頼まれることも増えています。VBAというのは簡単に言えばエクセルを自動で動かすためのプログラム。今、生産の現場では事務管理や生産計画の立案など多くの作業をエクセルで行っていて、その作業量もかかる時間も膨大です。それらを自動でコンピュータ処理できるようになれば、その分、生産性は上がります。コンピュータができることはコンピュータに任せて、人は人がやるべき仕事をやる。それが本当の意味で人を「活かす」ことにつながるのです。現場の社員全員がプログラミングを書けるようになれば、それが実現できる。これは改善活動以上に大変なことですが、そんな会社があったらいいなと、そんな夢を持っています。

「楽な」ではなく「楽しい」学生時代を送ってください

講義ではできるだけ多く演習を行い、その日の授業内容は授業中に消化できるように努めています。また、高校までの授業とは異なり、いろんな答えが考えられるような演習を行いますので、学生には自分の考えた答えや意見を積極的に発言してもらい、発言した学生にはポイントカードを配布してテストの点数に加算しています。このような工夫を通して、人の話を聞くだけでなく、自分で考えて積極的に発言できる人間に育って欲しいと思っています。

学生時代は「やりたいこと」は全部やるぐらいのつもりで活発に行動しましょう。でも「やるべきこと」があることも忘れないでください!人間は弱いものです。ついつい、楽なほうに流れてしまいがちですが、「自分はどういう社会人になりたいのか」を忘れずに過ごしましょう。大学生活の4年間はあっという間に過ぎてしまいます。「楽な学生時代」ではなく、充実した「楽しい学生時代」を送ってください。

前任校の学生が描いてくれた似顔絵
前任校の学生が描いてくれた似顔絵

初めて書いた本です。事務作業の改善に良く使うVBAプログラミングの入門書。
初めて書いた本です。事務作業の改善に良く使うVBAプログラミングの入門書。プログラミングの垣根を低くすることを意識して、1ヶ月で原稿を書き上げました。今思うと1ヶ月で書き上げた自分に感心します(笑)

『IE問題の解決』川瀬武志著(日刊工業新聞社)、『現場改善志向の生産情報システム』金沢孝、松本俊之著(日刊工業新聞社)
『IE問題の解決』川瀬武志著(日刊工業新聞社)、『現場改善志向の生産情報システム』金沢孝、松本俊之著(日刊工業新聞社)。大学時代の恩師の本。今でもバイブルにしています