経営学部 国際経営学科
菅原 晴之 教授
Sugawara Haruyuki

研究分野 戦前期日米経済のリンクモデル

血液型/B型
趣味/写真撮影、登山
尊敬する人/ARROW、浜口雄幸
好きな映画/「ビューティフル・マインド」「日本のいちばん長い日」
好きな食べ物/豆腐
好きな国/日本

経営学部 国際経営学科 菅原晴之教授

景気がどん底の今は言わば「転換期」。
若い人にとっては大いなる「チャンスの時」です。

机の上でしか学べない知識もある

経済学に「コンドラチェフサイクル」という用語があります。これは景気循環のパターンを表す用語の一つで、約50年〜70年のサイクルで好景気と不景気の波がくるということ。このサイクルは技術革新が原因で起こると言われ、他にも約10年周期のジュグラーサイクル、約20年周期のクズネッツサイクルなどがあります。そして、現在のアメリカの大不況はこれらのサイクルのどん底がちょうど重なって起きているのです。こうした状況はほぼ70年に一度くらい訪れ、前回は1930年代の世界大恐慌にあたります。経済というのは、好景気と不景気の循環を繰り返して発展してきたわけです。

このように長いサイクルで変化する経済の動向は、実社会で学べるものではありません。机上で勉強しなければ知りようがない。そして、そういう大きな視点で物事を見て行くと、自分が歴史の中でどういう位置に立っているのか、ということが分かってきます。現在の日本の経済現状を「不景気だから仕方ない」と諦めるのでなく、「この不況のどん底の先にある世の中って、きっと面白いぞ」ということに気付けるのです。

時代の転換期は大きなチャンスの時!

先ほど触れた70年ごとの景気循環は、実はエネルギーの転換期と連動しています。例えば世界恐慌の頃は、それまでの石炭から石油へとエネルギーが転換しつつある時代でした。そして現代は、石油資源が枯渇し始め新しいエネルギーへと転換して行かなければいけない時代。いわば大きな転換期にさしかかっているのです。例えば車や電化製品などをどんどん製造し、消費して行った高度成長期に対して、今は「車に代わる新たな移動手段を考えて行こう」というように、根本的な部分で大きな変化が求められている時代。それは見方を変えれば、いろいろな新しいことに挑戦できる時代でもあります。だからこそ、若い人たちにとって今は大きなチャンスの時だと思います。

中学・高校時代に、試験=丸暗記という時期を過ごしてきた人は、勉強はつまらないものだと思い込んでいるかもしれません。大学でも、単位取得のために、試験=一夜漬けの丸暗記、レポート=Wikipedia等からの丸写しを繰り返す人が少なくないようです。けれど自分が面白いと思うことを実現させるために必要な勉強なら、つまらないわけがありませんし、何のために勉強するんだろうと悩む必要もなくなります。旺盛な好奇心を持ち、面白いと思うことを発見して行ってください。

『Essays on the Great Depression』(Ben Bernanke)
『Essays on the Great Depression』(Ben Bernanke)。アメリカの大恐慌を分析した研究書。著者の経済学者ベン・バーナンキは2006年にアメリカのFRB(第14代連邦準備制度理事会)議長に就任した人物

『近代経済成長の分析』
71年にノーベル経済学賞を受賞したサイモン・クズネッツの代表作である『近代経済成長の分析』。クズネッツはマイホームパパで、ノーベル賞の賞金を娘の家のキッチンの改装に使ってしまったそう。翻訳を手がけたのは恩師である塩野谷祐一先生