経営学部 国際経営学科
大庭 絵里 教授
Ohba Eri

研究分野 社会学(逸脱、犯罪・少年非行、メディア)

出身地/静岡県清水市(現・静岡市清水区)
血液型/O型
趣味/音楽鑑賞、映画鑑賞、演劇鑑賞、読書
愛読書/(マンガでよければ)吉田秋生のマンガ、『週刊モーニング』
好きな映画/ヒューマンなもの
好きな音楽/洋楽ロック、浜田省吾、ジャズ
好きな著名人/好きなミュージシャンと読みかえるなら、浜田省吾(本学に在籍していた)
好きな食べ物/なんでも(うなぎとあなご除く)
休日の過ごし方/犬を走らせる、楽器(サックス)の練習

経営学部 国際経営学科 大庭絵里教授

社会学とは“当たり前”を疑う学問。
そういうものの見方を学べるのが魅力です。

人と人との相互行為を見ていく面白さ

大勢の人が考えていることが、必ずしも正しいとは限らない。社会学とは、このように“当たり前”を疑う学問です。私は一般教養としての社会学を講義していますが、本来の専門分野は逸脱の社会学や犯罪社会学。犯罪や逸脱という言葉は難しく聞こえるかもしれませんが、どんな行為も、行為は行為。その行為を「犯罪行為」と決めるのは一体、誰なのかということについて研究しています。具体的には、非行・犯罪がメディアでどのように「現実」として作り上げられてきたかということを扱っています。

例えば、ある少年が事件を起こし、自供を始めたという報道があったとします。だけど、その供述を誰が聞いたのでしょうか? 本当に少年が言っているのでしょうか? そこからして疑ってかからなければいけません。また、どのような取調べを受けたのでしょう? 弁護士もつかないうちに高圧的な取調べを受けて発言したことが、犯行動機としてニュースのトップを飾ることがあります。けれども、被疑者の発言したことが必ずしも動機を語っているわけではないという点に注意しなければなりません。犯罪が起こると、みんな動機が必要だと探りますが、そんなに簡単には分かるはずがないのです。メディアが映している犯罪ニュースは、実は、ほんのわずかな情報から作られたものでしかなく、当該事件の関係者それぞれの犯罪のリアリティとは全く別もの。ただ、そういう情報は一般には流れてこないのです。

「現実」とは、作り作られするものです。例えば、ペットボトルに“お茶”というラベルが貼られて初めて、その中身が何なのかを認識するように、人間もラベルを貼ったり貼られたりして認識しています。そんな中で、私は「人はどのようにラベルを貼られるのか」ということに関心があります。人はなぜ逸脱するのかではなく、人はどのようにして逸脱者と見なされ、ある事柄がどのような過程を経て好ましくない「問題」であると定義されるのかという視点からの研究です。社会学の面白さは、人間に密接し、人と人との相互行為を見ていくことができるところ。また“当たり前”と思っていることを疑い、制度などの権力的なものに騙されないようなものの見方を学べるのも魅力です。

読み書きの技術と社会学的なものの見方を身に付けよう

大学ではまず、読む、書く、聞く、話すという基本的な技術を学んでほしいと思います。これらの基礎がないと、人に自分の考えを伝えることさえできませんからね。私のゼミでは3年生を対象にニュースレポートと称して、1週間のうちに読んだ新聞記事を要約し、自分なりに問題提起して、見解を述べるという訓練を行っています。その結果、学生たちは新聞を読むようになり、社会に関心を持つきっかけにもなっているようです。

また、先に述べたように、メディアが伝えることをそのまま受け取るのではなく、「現実」は作られるものであるということを踏まえた視点を持ってほしいです。大学へ進学するのはなぜ? 結婚しなければならないと思うのはなぜ? そんなふうに社会で“当たり前”と思われていることを、多様な視点から見る力を身に付けてください。

浜田省吾のDVDやグッズ
大好きな浜田省吾のDVDやグッズ。ライブの素晴らしさに感動して94年頃からファンに。一番お気に入りの曲は「家路」

吉田秋生や浦沢直樹、二ノ宮知子などの作品
研究室の本棚には、吉田秋生や浦沢直樹、二ノ宮知子などの作品がずらり。マンガが愛読書と言っても過言ではないかも!?