経営学部 国際経営学科
石積 勝 教授
Ishizumi Masaru

研究分野 政治学、国際関係論

出身地/新潟県長岡市
血液型/B型
子供の頃の夢/いろいろあったと思うが忘れた
尊敬する人/原田鋼・神島二郎(2人とも政治学の師匠)
趣味/イチローのプレーを観ること、昔は少し演劇もやった
愛読書/『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)
休日の過ごし方/家族と遊ぶ
好きなTV番組/BBC ハード・トークという討論番組
好きな食べ物/のっぺ(長岡の郷土料理)、かに
好きな国/もう一度独身ならニューヨーク。ゆったり、まったりしたいならブータン

経営学部 国際経営学科 石積勝教授

考えること、話すこと、意見することを通じて
好奇心を鍛えよう!

自分の言葉で今の社会について考える

社会科学と呼ばれる学問は、社会のしくみを学ぶ学問です。なぜ、そうしたしくみになっているのか理論を勉強することで、自分が住んでいる社会のことが分かるようになります。けれど、そうした理論の多くは18-19世紀のヨーロッパで作られた理論を素地に成り立っているものがほとんどで、実際、日本人の我々にはピンと来ないケースが多々あります。そこで、日本を含めた世界の社会理論を作る「政治学一般理論の再構築」の夢にチャレンジし続けています。

僕が受け持っている科目は、「国際政治学」「国際機構論」となっていますが、学・論を勉強するのではなく、学・論を利用しながら自分たちで、自分たちの言葉で今の社会について考え、議論する議論中心のクラスを目指しています。最近の議論のなかで、学生の反応が殊に大きかったテーマは「自由」について。「自由」は文字の意味からすると、「自らに根拠を持つこと」であると僕自身、最近気づきました。「自由は責任を伴う」とは常々言われることではありますが、それはつまり、自分が何かをしようとするとき、人を説得できるだけの根拠を持つことであり、そのためにはさまざまな事柄に対して、「なぜか」を考える必要があるのだろうと思うわけです。

興味、好奇心は本来、誰もが持っているもの

興味、好奇心というのは本来、誰にでもあります。「興味があること」がないとしたら、それは自分のなかで、何かしらの理由によって抑えたり、コントロールしたりしているということ。他の人はどう考えているのか、世の中はどう動いているのかを知りたくなり、調べたり、体験したりと具体的に関わっていくと、今度はじゃあ自分はどうだ、自分って何なんだ?と興味の対象の向きが変わる。そして自分なりの答えを見つけると、また自分を取り巻いていることに新しい好奇心が湧いてくる。この行き来は非常に楽しいものです。人間関係や社会における苦労、自分のなかの葛藤や苦悩、そうしたものを含めたさまざまな実体験を通じて、好奇心がさらに鍛えられていくのです。そのためには意味のある問いを発することが重要になります。フランスの大学入試資格を得るための試験、バカロレアの問題を見たことがありますが、社会科学のテスト内容は「(1)あなたにとって正義とは何か、(2)あなたにとって美とは何か、(3)対話は真実への道かの3つのなかから1つ選び自分の考えを述べよ」というようなものでした。約3時間程度の長時間を費やして解答を求める論述式の問題です。こうした設問に対する答えは一つではありません。答えを求めて自ら考えるその行為そのものに価値や答えがあるのだと思います。

情報化社会といわれて久しいですが、本当に大事な、自分が欲している情報というのは、探している人には届きません。では、どこに集まるか。それは「発信するところ」、つまり、自分の存在を明確にしたところに入ってくるものです。発信力の大きさが受信力の大きさとイコールになります。自己表現、自己発信をすることは他者を発見することでもあります。それを五感で体験する場というのが共同体です。言い換えれば、共同体は自分探しの場所であるともいえるでしょう。けれど、最近の日本社会はこうした共同体が薄くなっているように思われます。本来、大学というところはそうした役割を担うところだと僕は認識しています。だからこそ、そうした体験ができる場として、僕は「政治学」を教える講義ではなく、他者に向けて自分の意見を話す、根拠に基づいた行動を起こす、つまり「政治する」ことを、みんなに期待しています。

集中力アップトレーニングで使うベルとストップウォッチ
2006年度の「国際政治学U」「国際機構論」の講義録『Of the students, By the students,For the students』。半年分の参加学生の感想文集。多くの学生が「自分の書いたものや発言が次の学生の刺激になれば」とレポートや発言の公開に賛同してくれた

小旗
神大の女子サッカー部を創設し、部長を務める。2006年度の卒業生からの寄せ書きには、なでしこジャパン選出の矢野喬子選手の名前も