法学部 法律学科
佐橋 亮 准教授
Sahashi Ryo

研究分野 国際政治学

生年/1978年
出身地/東京都
血液型/A型
子供の頃の夢/起業
尊敬する人/山本正・日本国際交流センター理事長
愛読書/ヴィクトール・フランクル『夜と霧』
休日の過ごし方/ワインを飲んだり、友人と会ったり。あと、電気屋さんや展示会場が大好きです
好きな映画/何でも観ます。仕事柄、戦争物を観ます。本当は刑事物、裁判物が好きです
好きなTV番組:NHK「サラリーマンNEO」、「プロフェッショナル 仕事の流儀」テレビ東京「ガイアの夜明け」
好きな著名人/菅野美穂
好きな食べ物/最近感動したのは、ベトナムで食べた揚げ春巻き、ボストンで親友が奢ってくれた最高のステーキ、でしょうか
好きな国/オーストラリア、台湾

法学部 法律学科 佐橋亮准教授

世界中で起きている「戦争と平和」の問題に、
耳を閉ざさず、自分の頭で考えてみよう。

一生に一度くらいは戦争と平和について考える時間を

たとえば自爆テロの発生や朝鮮半島における核問題などについて、皆さんはニュースや新聞記事で日常的に触れているはずです。けれどそれらについて、どうしてそんなことが起きるのか考えてみたことはありますか? わからないままなんとなくやり過ごしたり、あるいは耳を閉ざしてしまっていませんか?

私が担当している「国際政治学」の授業は「戦争と平和」についての講義です。この分野の専門家になる学生はまずいないと思いますが、戦争と平和に関する問題は、世界中のあらゆる場所で、過去も現在もそして未来もずっと存在し続けます。せっかく大学というさまざまなことを学べる場にいるのだから、一生に一度くらい、この問題について考える時間を持ってみようよ、というのが、この授業に対する私のスタンスです。大切なのは講義でただ知識を得るだけでなく、自分の頭でその問題について考えること。そしてできれば一人の市民として、国際政治で起きている様々な出来事に耳を閉ざさない人≠ノなって欲しい。そう思いながら授業を進めています。

大切なのは自分の頭で考え、自分の価値観で行動すること

講義にあたって私が最も気を付けているのは、自分の価値観を絶対に押しつけないということです。国際政治学という分野はどうしても論争的になりがちで、たとえば反戦平和あるいは親米保守といった自説を中心に論ずる教授が昔は多かったんです。けれどそれは間違っていると私たち若い教員は確信しています。教師が教えるべきなのは正確な事実と、世の中を理解するための道具である理論まで。その先にある個々の意見は、学生自身が事実と理論から導き出すことが大切なのです。

知識として入ってくる情報を分析し、自分自身の価値観で判断することは、学問だけでなく人生のあらゆる場面で役に立ちます。反対に、自分の分析技法や価値観で物事が判断できない人は、他者に踊らされたりコントロールされやすいのです。ですから学生の皆さんには、ぜひ自分の価値観で動ける人間になって欲しい。とにかく自分の頭で考え、行動することが大切。自分の価値観を意識して、社会の中での役割を見つけて欲しいと思います。反対に、旧習に縛られたり、肩書きと自らの実力を取り違えたりする社会人にはなって欲しくないと願っています。

自分は行動する研究者でありたい

国際社会において、国同士の不信頼や誤認というのは、ほとんどが言葉の違いや習慣の違いといったささいなことから生まれます。外交というのは、結局のところ異文化コミュニケーションなのです。私が研究者として世界の平和と戦争の問題に関して研究するだけでなく、国家間の誤解や不信頼はどうやって取り除くことができ、どうやったら国際秩序がよりよいものに発展して行くのか、そのために個人は何をして行けばいいのか、などについて考えるようになったのは、「日本国際交流センター」という財団法人での仕事が契機でした。そこの理事長を務める山本正さんという方は、日米関係の要として昔も今も政府から重用されている、いわば日米関係や民間外交を作ってきたといっても過言ではないほどの人。彼と一緒に活動していて「世界というのはこういう仕組みになっていて、こうすればもっとよくなるんだ!」「日米関係も他国との協力も、こうすれば発展して行くんだ!」というような発見がいくつもありました。それらが政府ではなく民間の、いわば学者と同じ立場の人間にも実現できるということ。さらに、その中核にあるのは人と人との絆なんだということに感動したのです。

そうした経験を経て、今はフットワーク軽く動き続ける、“行動する研究者”でいたいと思っています。もちろん先ほど述べたとおり、講義ではできる限り中立的に、国際社会を分析することを心がけていますが、本来、自分の背景にある価値観はとても強いものだと思いますね。そうでなければここ五〜六年で五十数回という海外出張だらけの辛い仕事はしていられませんから(笑)。でも、自分にとってはこれが天職だと思っています。

研究室に飾ってある、尊敬する二人の師との写真
研究室に飾ってある、尊敬する二人の師との写真。右は大学院の恩師、左は財団に務めていたときの上司。この二人との出会いは、研究者としての自分にとって大きな転機となった

修士論文『信頼性と同盟管理―リンドン・B・ジョンソン政権期における核拡散対抗政策』と、博士論文『台湾海峡両岸に向かい合うアメリカ』
修士論文『信頼性と同盟管理―リンドン・B・ジョンソン政権期における核拡散対抗政策』(2003年)と、博士論文『台湾海峡両岸に向かい合うアメリカ』(2008年)