法学部 自治行政学科
大川 千寿 准教授
Okawa Chihiro

研究分野 政治過程論(政党論)、現代日本政治

生年/1981年
血液型/A型
出身地/大阪府大阪市
趣味/散歩(ウォーキング)、野球観戦(巨人の応援)
子供の頃の夢/電車の車掌、アナウンサー
尊敬する人/両親、恩師の皆さん
愛読書/聖書、政治関連書籍
休日の過ごし方/家族や友人とゆったりと楽しむこと
好きな映画/「天空の城ラピュタ」「レ・ミゼラブル」
好きな音楽/ジャズ、昭和の歌謡曲、90年代のJ-POP
好きなTV番組/報道・ニュース番組
好きな食べ物/焼肉、白いごはん、いちご
好きな国/ソロモン諸島、イタリア

法学部 法律学科 大川 千寿 准教授

政治というのは、自分たちの将来を決めていくもの。
諦めずに政治に参加することで、未来は変えていけるのです。

93年の政変が研究者としての自分の原点

私が専門に研究しているのは「政治過程論(政党論)」と「現代日本政治」です。「政治過程論」は、名前のとおり政治の過程(プロセス)で起こるさまざまな事象や、それに関わるさまざまな主体について研究・分析する学問です。私の場合、とりわけ現代日本の政党や政治家のあり方に関心があり、政党の役割とは何か、政党・政治家の政策や意識はどう変化し、どう実現しているのか、政党と選挙にはどのような関係があるのか、といったことを、統計的な手法を用いてのデータ(政治家や有権者に対する調査データ)分析も取り入れながら研究しています。

1993年、自民党の長期政権が終わり細川政権が誕生しました。当時、小学6年生だった私は、ニュース番組で政治家たちが侃侃諤諤(かんかんがくがく)とやりあっているのを見て、面白いなぁと思ったのです。子供ながらに何かが大きく動いていることを感じ取っていたのでしょう。もともと社会科が好きだったのですが、この時の政変が政治というものに深く興味を持つきっかけだったと思います。

この93年の政変から生み出された事象が、その後二十数年にわたる政治の動きにさまざまな形で影響を与え、今につながっているのです。当時の出来事を幼いながらに自分の目で見たということは政治学者としての自分を支えているもののひとつであり、今、現代日本の政治を研究対象にできていることは、とても幸せなことだと思います。

諦めずに参加し続けることが、政治を変える力につながる

「政治学Ⅰ・Ⅱ」は、教養科目で、政治学の基礎的なことを学びます。そして「政治学原論Ⅰ・Ⅱ」では、政治学の概念やさまざまな理論について、やや専門的な議論も含めてじっくりと学んでいきます。いずれの講義でも、抽象的な議論に終始するのではなく、概念や理論と、日々展開している現実政治(特に、私が専門としている現代日本の政治)との関わりに留意しながら、授業を進めるようにしています。

民主主義には大きく分けてふたつの形があります。エリートが中心になって政治をできるだけ効率的に運営していくのがよいとする「エリート民主主義」と、市民が積極的に政治に参加することで政治の面白みや素晴らしさを学び、さらに民主主義を活性化させようという「参加民主主義」です。現在、若い人たちの政治参加率は高くありません。その大きな原因は、政治に関わる意味を十分に見いだせないということではないでしょうか。けれど、政治というのは将来にわたっての国のありかた、地域のありかたを決めていくもの。未来に責任のある若い世代が政治に参加していくことは本当に重要なのです。

とは言え、多くの人が政治に興味が持てない中で「とにかく参加しろ」といっても、それはなかなか難しいものです。たとえ今の政治がひどい状況だとしても、それを変える力が自分たちにはあるのだと一人ひとりが感じ、諦めずに参加していけるようにしていくこと、それが政治学者として大きな役割だと思っています。授業を通して、これから未来を創っていく学生の皆さんに、政治に関わることの重要性を少しでも伝えていきたいです。

知り、学び、そこで得られた「気づき」を分かち合う楽しみを知って欲しい

私は大学生時代に母校のミッション・スクールとのつながりで夏の3週間を海外で過ごし、作業をしたり現地の人たちと交流したりするボランティア活動に参加しました。パプアニューギニアに一度、ソロモン諸島ガダルカナル島に二度派遣されたのですが、慣れない生活のなかでいろいろな人に支えられていることを感じると「ありがとう」という言葉が自然に口をついて出てくるようになりました。本当に意味のある言葉なんだ、と感じたのです。物に左右されない生活の豊かさや人とのつながりを実感できたこの海外体験は、狭くなっていた自分の気持ちを広くしてくれました。また、その活動を通じて出会った友人との交流で、毎週日曜日に小学生や中高生たちと共に過ごすボランティアにも携わってきました。こうした活動を通して得られた「気づき」は私にとっての大きな糧となっています。

今、この国で、そして世界でなにが起きており、これからの時代をどう創っていくのか。責任ある社会人として生きていくうえで大切な知恵のヒントが大学の講義にはたくさん詰まっています。学生の皆さんが講義から単に知識を吸収するだけでなく、それを自分なりに学びとり、人のため、社会のために生かしていけるようにするお手伝いができれば嬉しく思います。知る楽しみ、進んで学ぶ楽しみ、そうして得られた「気づき」をまわりの人々と分かち合い、伝えていく楽しみをぜひ味わってください。

雑誌論文「自民党対民主党-2009年政権交代に至る政治家・有権者の動向から-」(『国家学会雑誌』)
東京大学大学院法学政治学研究科に提出した助教論文をもとに公刊した雑誌論文「自民党対民主党-2009年政権交代に至る政治家・有権者の動向から-」(『国家学会雑誌』)。現代政治をテーマにする面白さは“今”の時代の分析ができること

ソロモン諸島のグッズ
ソロモン諸島のグッズ。カラフルに染められた布はラバラバといい、ソロモンではあちこちで見ることができるポピュラーなもの。我が家では飾りとして使っている。十字架の貝のペンダントはボランティア活動の記念品としていただいたもの。どちらもシンプルだがソロモンの人の純粋さが伝わってきて気に入っている