法学部 自治行政学科
諸坂 佐利 准教授
Morosaka Satoshi

研究分野 公法学

出身地/東京下町の浅草
趣味/(1)研究(2)声楽(3)三谷幸喜などの日本のコメディ舞台や落語の鑑賞(4)おいしいものを食べに行くこと
子供の頃の夢/小さいときは、歴史上の人物になること。学者になりたいと思ったのは、中学2年生の頃
尊敬する人/両親
休日の過ごし方/大好きなクラシック音楽をかけながら、大好きなコーヒーとちょっと贅沢なお菓子を横に、大好きな研究に没頭(1日の歩数300歩前後。少なっ!)
好きな音楽/オペラ
好きな著名人/三谷幸喜。でも一番はマリオ・デル・モナコ
(←1950年代の世界的なオペラ歌手。この人の歌声を聞いて感動して声楽を始めたから)
好きな食べ物/焼肉、お寿司
好きな国/日本、ドイツ、イタリア(日独伊三国同盟!?)

法学部 自治行政学 諸坂佐利准教授

自分の人生の器を決めるのは自分です。
だから、遠慮することなく大きな器を目指してほしい。

日本の行政法理論のルーツを辿って

フリッツ・フライナーという1920年代に活躍したドイツの行政法学者について研究しています。戦後、日本の行政法理論の基礎となったと考えられている彼の理論体系を明らかにすることで、わが国の行政法のルーツを探ろうと試みているのです。

この研究は、実は日本で私しかしていません(多分)。こうした人物研究自体、日本では非常に少ないのです。その理由のひとつに、法律学は社会現象について研究するという方向性があるからです。社会現象とは、例えば少年犯罪の激化や学校崩壊、環境問題といった社会で起こるさまざまな現象のことです。それが今、多岐にわたり過ぎて、次々と新しい法現象が起こり、学者たちはその研究に大忙しなんです。そんな中、私はあえて過去に目を向けてみようと研究を始めました。結局、法律をつくるのも、加害者も、被害者も「人」です。理論を知るには、やはりそれをつくった「人」に目を向けなければならない。私はそう考えています。

私の人生を懸けている学問の魅力を伝えたい

私が大学生の頃に受けたある授業は、先生が一方的に難しい法律をほとんど板書もせずに難しい言葉で解説するというものでした。「これ、日本語なの?」というくらい、ちんぷんかんぷん(笑)。学者になることを目指していた私は、自分が大学の教壇に上がったら、こんな授業は絶対しないぞ!と思っていたほどです(笑)。その気持ちを信念として、今、学生には、とにかく分かりやすく説明し、でも内容的にうすっぺらにならないよう心がけています。私が担当している講義「行政法」や「自治体法」は、難解でとっつきにくい分野ですが、“買い物”や“月9ドラマ”をネタにするなど、暮らしの中で使える題材はなんでも使って、面白おかしく説明しています。学生の生活や体験とチャンネルを合わせて話すことが大事なんですよね。だって、もったいないじゃないですか。学問の面白さも知らずに人生が終わってしまうなんて。学問はあらゆる人の人生にとって、ものすごく面白いおもちゃです。だから私は自らの天分と信じ、自分の人生を懸けるほど面白いこの学問の魅力をきちんと伝えていきたい。それが教員としての私のモットーです。

大学の4年間は、自分さがしのラストチャンス

神大生は、素直で、謙虚で、それは彼らにとって素晴らしい財産です。でも、もっと貪欲に人生をむさぼってほしいなとも思うんです。自分の人生の器を決めるのは自分です。だから、遠慮することなく大きな器を目指してほしい。例えるなら、高尾山に登って満足するのではなく、エベレストを目指してほしいわけです。でもエベレストを目指すには、それなりの知識やノウハウ、体力、装備が必要です。それが人生における努力の部分だと思うんです。失敗しないように、汗をかかないように、疲れないようにと、小さくまとまるのはもったいない。特に大学の4年間は、自分さがしの最後のチャンスですから。勉強はもちろん、外に行って何か見てくるもよし、読書や映画、音楽など、当たって砕けたのなら失恋だっていい、何でも良いから、とことん刺激を受けて、自分が何をしたいのか、何をして死にたいのか、いち早く見つけてほしいですね。

著書『フリッツ・フライナー ―その法治主義観』
これまでの研究をまとめた著書『フリッツ・フライナー ―その法治主義観』(水声社/2003年)

オペラ歌手のDVDとCD
(左から)最も尊敬するオペラ歌手マリオ・デル・モナコと、私と声質が似ているオペラ歌手アルフレード・クラウスのDVD。そして私と体質が似ているオペラ歌手ルチアーノ・パバロッティのCD