人間科学部 人間科学科
塩田 耕平 助教
Shioda Kohei

研究分野 運動生理学、睡眠科学

生年/1983年
出身地/神奈川県横須賀市
血液型/A型
家族構成/妻
子供の頃の夢/電車の車掌
尊敬する人/大学の恩師、両親
趣味/スポーツ観戦、お酒
休日の過ごし方/買い物、睡眠
好きな映画/「バタフライ・エフェクト」
好きな音楽/ザ・イエロー・モンキー、オアシス
好きな食べ物/コーヒー、ビール、ウイスキー
好きな国/トルコ、スペイン

人間科学部 人間科学科 塩田耕平 助教

質のいい「睡眠」のために「運動」が果たす役割。
それを明らかにしていきたい。

寝つきの悪い人は、夕方軽く走るとよく眠れる

私の研究領域は主に「睡眠科学」や「運動生理学」です。運動を行うとよく眠れるようになるというけれど、「それは本当なのか」「激しい運動をすると逆に眠れなくなるのではないか」といった運動が睡眠に及ぼす影響について研究してきました。たとえば学生時代の実験では、夕方に軽いジョギングをすることで、夜に深い睡眠がとれるというデータが取れました。睡眠に問題がない人では走ってもあまり変わりませんでしたが、昼寝をさせて夜に寝つきにくくなった人が夕方に軽く走ると、その夜の睡眠が深くなる確率が上がるのです。しかし、寝る直前に運動をすると、体が興奮状態になってしまって逆効果でした。

現在は、このテーマに加えて、睡眠によって、身体的疲労や精神的疲労がどのように回復していくのか?といった睡眠の疲労回復効果についても研究しています。また、将来的には健康科学系の研究もやっていきたいです。睡眠不足に困っている人が睡眠をとるためには薬を飲むのが一番簡単なのですが、それでは薬代もかかるし副作用もある。そこで薬の代わりに「運動」が役に立つのではないかと考えているのです。実際に習慣的に運動をしている人は、していない人と比べて睡眠状態がいいという統計データは出ています。ただそれは単純に運動の有無だけでなく、運動することでストレスが軽減されたり、食事がしっかり摂れるようになって栄養状態がよくなったりと、いろいろな要素が複合的に関連しているでしょう。今後、運動と睡眠のもっと細かい関係を明らかにしていけたらと思っています。

偶然入ったゼミのテーマが、現在の研究テーマに

大学時代はスポーツの動作解析に興味があったので、動作解析のゼミを志望していました。しかし、そのゼミに落ちてしまい、「運動」と「睡眠」を研究するゼミに入ることになったのです。元々スポーツ自体が好きで、中学時代はバスケ、高校は器械体操、大学では軟式野球をやっていました。それもあってスポーツに関する研究をしたいと考えていたので、まさか睡眠の研究をすることになるとは、このゼミに入るまでは考えもしませんでした。もちろん高校生の頃から、寝ることは好きで、いつでもどこでも寝ていたような気はしますが。

そのような経緯でたまたま始めた睡眠についての勉強ですが、研究を進めていくうちに睡眠という現象にはまだまだ分からないことがたくさんあって非常に面白い世界であると感じました。さらに、運動・スポーツと睡眠はとても関連していて、「良い睡眠をとるにはどういった運動が効果的なのか」「運動パフォーマンスを高めるにはどういった睡眠が必要なのか」といったことにも興味が広がり、もっと睡眠について研究したいと思うようになっていったのです。

"たまたま"の出会いやきっかけが人生を変えていく

現在担当している「人間科学専門ゼミナールI」では、「睡眠」と「健康」をテーマに、各学生が興味のあることを研究しています。具体的なゼミの進め方としては、まず運動生理学や睡眠科学の基礎を学び、「睡眠」と「健康」に関する知識を深めていきます。その後、実験の計画と実施、実験結果の解析とまとめ、発表等を通じて、課題に対して論理的に取り組む姿勢や、情報を正確に把握する力、プレゼンテーション能力を培ってもらいたいと考えています。

睡眠の実験はデータを取得するのが大変で、非常に時間がかかります。しかしその分、実験に対する責任感が持て、実験を終えたときの達成感も大きいと思います。ちなみに私自身が最初に面白いと思ったのは、大学に泊まって仲間と一緒に行う睡眠実験でした。誰かが眠っている間、データを取りながら一晩中話したりするのが楽しかった、ということなんですけどね。

私は大学時代に"たまたま"睡眠に関するゼミに入ったことから、現在も睡眠の研究を続けています。人生におけるさまざまな出会いやきっかけが、自分自身の今後を変えていくことがある。ですから皆さんも出会いやきっかけを大切にしながら、自分自身の人生のために有益な大学生活を送ってほしいと思います。

通勤に使っている自転車
通勤に使っている自転車。だいたい20分ほどかけて通っています

大学院生時代に使っていた参考書
大学院生時代に使っていた参考書の数々。今思えば院生時代が人生で一番、勉強していたような気がします