人間科学部 人間科学科
平井 誠 教授
Hirai Makoto

研究分野 高齢人口の分布とその変動に関する地理学的研究

血液型/A型
出身地/岡山県
家族構成/妻と子
趣味/スポーツ観戦、音楽鑑賞
子供の頃の夢/カメラマン
尊敬する人/チャップリン
愛読書/『ナショナル・ジオグラフィック』
好きな映画/「キッド」、「皇帝ペンギン」
休日の過ごし方/1歳3か月の息子に遊んでもらいます

人間科学部 人間科学科 平井誠教授

ひとつでも「地理」と名のつく授業をとって、
その面白さを知って欲しい!

社会について学ぶことは将来、どんな仕事でも役に立つはず

高校までの地理は「暗記科目」という印象が強いと思います。私自身そう思っていたし暗記は苦手だったので、実は高校時代は地理を履修していないんです。大学進学時は理系で物理専攻でしたから(笑)。大学時代に偶然、地理の授業をとったら、それまでイメージしていたような、単純な暗記だけの学問じゃなかった。そこで地理の面白さに目覚めたわけです。

例えば「**の生産量1位」というようなデータ自体はインターネットや役所の資料を調べれば分かります。その情報を出発点として、「なぜこの地域で**の生産量が多いのか、なぜこのような地域の特性が形成されたのか」を考えるのが大学の地理です。横浜という地域にはどんな個性があって、それはなぜなのかを考える。もちろん、「なぜ」という考察を深めるためには、ある程度地理的な情報を蓄えておくこと(暗記)も大切です。高校まではそこを重視しているのだと思いますが、地理的な知識の蓄積の上で、もう一つ考えてみる地理。これが「地理学」というもので、とても面白い学問だと僕は思います。

人間科学科に地理があることを不思議に思う人もいるようですが、例えばスポーツのインストラクターになるにしても、臨床心理士になるにしても、私たちの暮らす地域や社会を知るのは大切なことです。スポーツ健康コースでは体のことをメインに勉強するとしても、社会コースで学んだことは、社会に出てから必ず活きてきますし、反対に社会コースにいる学生が自分の体や心について学ぶことも決して無駄ではありません。ですから積極的に自分の専攻と違う勉強をしてみて欲しいですし、それができるのが人間科学部のメリットですね。

与えられるだけの情報に頼らず現場へ行って生身での経験を!

私が大学の教員になってまだ5年ですが、その間にインターネットをはじめとするバーチャルな世界はどんどんと発展してきました。そのなかで、自分自身で経験することなく、ネットやテレビで得た情報をそのまま信じてしまう人が増えているように思います。

以前、私のゼミでお笑いの歴史について調べたい、という学生がいました。彼は、落語や漫才、コントなどさまざまな種類の笑いについて語りましたが、よくよく話を聞いてみると「寄席」という言葉を知らず、生の舞台で落語や漫才を見たこともなかったんです。行くことを勧めましたが、結局行きませんでした。実際に寄席に行ってみれば、お客さんの笑い声やそこで売っているお弁当の味、前座の人が受けずに焦っている様子など、さまざまなことが目に入ってきます。それを体験して落語や漫才に関するレポートを書くのと、ネット上の情報だけで書くのとでは大きく違うはずです。ネットなどをきっかけとして、自分で経験すること、現場に出かけることを意識して欲しいですね。特に地理の教員としては、夏休みも長く、体力も十分ある大学時代に、いろんなところへ出かけて、その土地の景観、匂い、味、そこに暮らす人々の姿などを、自分の五感を活用して味わって欲しいです。

そして、どの先生の講義でもいいので「地理」と名のつく授業をとって欲しいですね。下手をすると、暗記科目というイメージのまま卒業して行く人も多いと思うので、ぜひ、騙されたと思って履修してみてください。地理って、案外、面白いですから。それまで地理を学んだことがなくても大丈夫なのは、理系から転向した私自身が保証します(笑)。

調査へ行くたびに作ったフィールドノートの一部
大学院時代、調査へ行くたびに作ったフィールドノートの一部。現地で調べたこと、見たことなどを何でも書き込み、資料や現地で会った人の名刺、証明書などを何でも貼付けておく。大切な資料であると同時に、当時の思い出が詰まった日記帳のような存在でもある

実際に使われているナンバープレート
アメリカには、高齢者の居住地移動に関する調査で訪れることが多い。そこで実際に使われているナンバープレート。“サンシティ”は、アリゾナ州にある有名な高齢者専用住宅地(リタイアメント・コミュニティ)