人間科学部 人間科学科
松本 安生 教授
Matsumoto Yasuo

研究分野 環境政策・住民参加

出身地/神奈川県横浜市
趣味/野球観戦(横浜ベイスターズファン)
子供の頃の夢/私立探偵
愛読書/聖書
尊敬する人/カレブ(ヨシュア記14章)
休日の過ごし方/家庭サービス
生年/1967年
血液型/A型
家族構成/妻と子供の3人

人間科学部 人間科学科 松本安生教授

環境問題における効果的な科学の
コミュニケーション手法確立をめざしています。

環境問題で重要なのは、適切な情報の伝達を行うこと

私の研究テーマは、環境問題で重要となる住民の意識と行動についての分析です。ごみ問題から地球温暖化まで現代の環境問題に対処していくためには、科学者や政治家、官僚だけでなく、私たち市民一人ひとりが問題を正確に理解して、自分の生活行動から政策への支持(あるいは不支持)までの意思決定を行うことが必要とされています。とりわけ、地球温暖化のように問題の構造が複雑で、その影響が将来的にさらに深刻化すると予測される問題では、科学者は科学的な知識を市民にわかりやすく伝えることだけでなく、「自分ひとりだけが変えてもしかたない」や「これまでと同様にこれからも何とかなる」といった心理的な障害を取り除き、正しい危機感と使命感をもつことができるように、適切な情報の伝達を行うことが重要です。

このための、“情報伝達”とは「コミュニケーション」であり、双方向の情報交流です。なぜなら、一方通行の情報発信では判断を誤ったり、理解の限界が生じたりしがちだからです。環境問題、とりわけ温暖化問題に対する私たちの心理的な認知構造を明らかにし、これに基づいた効果的な情報伝達コミュニケーションの手法を解明していくことが現在の私の研究課題です。

また、授業では教養科目として「環境科学I・II 」を担当しています。今の学生たちにとって環境問題は教科書にも載っている「当たり前」のことであり、今起こっていること、その時々で変化しつつある問題として敏感に感じにくくなっているようにも思えます。そこで、環境問題を単なる知識としてではなく実際の問題としてリアルに感じてもらうために、毎回、ドキュメンタリー番組などの映像資料やスライド、最新の雑誌記事などを紹介しています。映像は記憶に残りやすいので、授業で取り上げた話題をどこかで見聞きしたときに、「あ、あの話か」と記憶がつながって、主体的に関心をもって接することができるようになることを目標としています。

「人」や「社会」にもっと目を向けよう

私が環境問題に関心をもったのは学生の頃です。もともと社会問題に興味があり、それらを解決するのに役立つような勉強がしたいと思って工学部に進みました。そして、当時話題になっていた環境問題を選び、環境と人間の関係について研究するようになりました。

その頃は就職難などという言葉とは無縁のバブル経済の時代でしたから、「就職なんて何とかなる」と思って、高額なアルバイトと奨学金で自由な生活を満喫していました。そんな自由を捨てがたく、研究者への道を志し、幸いにも神奈川大学に就職できましたが、大学教員は想像以上に忙しく、今は時間的・物質的な「自由」はほとんどありません。でも、本当の「自由」は、時間や物から得るものではなく、人と人の関係の中にこそあることを、良き同僚や仕事の仲間、そして学生たちのおかげで実感しています。

皆さんも大学時代は身近なサークルやバイトのことだけでなく、人と社会にもっと関心をもって、新聞、雑誌、テレビなどを眺めてみてください。また、そうした「社会」に対して、大学生だからこそできることもたくさんあるということをぜひ知ってもらいたいと思っています。

写真一コマ毎にそれぞれの「共有・共感」がある
学生たちと過ごすひとときは、時間や場所を共有し、コミュニケーションによって共感し合う、かけがえのないもの。写真一コマ毎にそれぞれの「共有・共感」がある

毎日、短い時間でも開くようにしている聖書
毎日、短い時間でも開くようにしている聖書。それは、自分が何者であり、自分の力だけで生きているのではないことを忘れないために大切です