外国語学部 スペイン語学科
小倉 英敬 教授
Ogura Hidetaka

研究分野 国際関係論、ラテンアメリカ思想史、スペイン語圏文化論

生年/1951年
血液型/B型
出身地/大阪市生野区
家族構成/妻(ペルー日系三世)と一男二女
趣味/映画DVDのコレクション、社会運動(に参加すること)
子供の頃の夢/海外移住
尊敬する人/マリアテギ(南米ペルーの思想家)、ゲバラ
愛読書/『チョムスキーの“アナキズム”論』『精霊たちの家』
休日の過ごし方/散歩(平均10〜20キロ)
好きな映画/「明日に向かって撃て」「グッバイ・レーニン」
好きな音楽/ハバネーラ
好きなTV番組/「ロースト」
好きな著名人/姜尚中、高橋哲哉
好きな食べ物/オユキート(ペルーの乾燥イモ料理)
好きな国/キューバ、メキシコ、ペルー、スペイン

外国語学部 スペイン語学科 小倉英敬 教授

語学というのはあくまでもツール。
それを使って世界を知り、自分を知って欲しい。

在ペルー大使館時代に「大使公邸占拠事件」に遭遇

大学時代にペルーの思想家・マリアテギの著書に触れたことが、私のラテンアメリカとの関わりのはじまりです。その後、大学院時代に私費でペルーに留学。3年後に当時たまたま募集していた在ペルー大使館の現地職員として採用され、最終的に外交官の仕事に就くことになりました。結果、キューバやペルーなどラテンアメリカの国々には合計で16年間滞在しました。そして在ペルー大使館に勤務していた1996年12月17日に発生し、翌年4月22日に決着した「大使公邸占拠事件」の際に127日間ゲリラ側に身柄を拘束されました。

事件発生当時、彼らが着けていたMRTAの腕章を見て命の危険はないだろうと思っていましたが、あの種の人質事件でゲリラ側と政府が交渉するということになると、最低でも解決までに半年位はかかるだろうなと予想はしていました。とは言え、人質の中には民間の方もいらっしゃったので、それを言うと精神的な負担が大きくなってしまうため言えませんでしたが・・・。ちょうど先般チリで起きた鉱山での落盤事故と同じですね。

当時、私は政務の担当として、各国大使館と情報交換をしたり、民間の治安問題の専門家の人たちから意見を集めるのが仕事の一部でしたので、あの時期にああいう事件が起きることを予測できなかったことは、私にも責任の一端があったと思っています。このような理由もあって、事件後、98年12月に外務省を退官しました。

どんないさかいも、根気を持って話し合いで解決を

事件中に体験したことや、見聞したことからは多くを学びました。元々研究者を目指していたことから、教員に転職しましたが、今は事件から学んだことを授業で活かせればと考えています。

まずひとつ目は根気を持つこと。何人かの人間がいて、互いに相手が理解できないというのは、どんな状況下でもよくあることです。けれどそこで根気を持って相手を理解することが大切です。どんないさかいであっても、話し合いで解決しなければならないというのは、私が事件を通して心の底から実感したことです。

それと、もうひとつはもっと外の世界にも目を向けて欲しいということ。我が家の子供たちもそうなのですが、多くの若い人たちは身近なことにしか関心がないようです。小さなコップの中だけでなく、もっと外の世界に目を向けてみましょう。私が担当している「ラテンアメリカ概論」の授業も、単なる特定の地域に関する知識に留まらず、広い世界を理解するきっかけにしてもらえれば嬉しく思います。

語学の習得はゴールではなく、広い世界を知るための前提

私にとっては、語学はコミュニケーションの手段・方法です。スペイン語学科において語学を学ぶことは前提であっても、学生にはそれだけで終わって欲しくありません。

私は担当授業の時間を通じて、国際社会のあり方や動き、それらがどのような歴史的段階の中で生じており、今後国際社会がどのような方向に向かっているのかについて学生に考えてもらうために、国際情勢に関する時事的な問題の解説に力を入れています。

それにより国際社会のあり方を理解することから、人類社会がどのような歴史的段階にあり、どのような方向に向けて進んでいるかを理解することを学んで欲しいと思います。そして広い世界に目を向け、そこから自分自身が生きることの意味を少しでも認識できるようになってくれればと望んでいます。

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