外国語学部 国際文化交流学科
前田 禎彦 教授
Maeda Yoshihiko

研究分野 日本古代の警察、裁判制度

生年/1962年
血液型/A型
出身地/富山県
家族構成/妻
子供の頃の夢/いろいろあったと思うが覚えていない
趣味/音楽を聴くこと、本を読むこと
愛読書/推理小説、時代小説、歴史小説など
休日の過ごし方/ごろごろしている
好きな映画/日本映画でもう一度見たいのが「転校生」
好きな音楽/クラシック
好きなTV番組/サスペンスドラマ、大河ドラマなど
好きな食べ物/チョコレート
好きな国/日本

外国語学部 国際文化交流学科 前田禎彦 准教授

“大きな歴史”と共に“小さな歴史”も
知ることで、日本文化への理解が深まる。

高校までの復習を兼ねた各講義

国際的な文化交流のできる人材育成を目的とする本学部には、日本文化を学ぶカリキュラムがあり、私は「日本文化史Ⅱ」と「日本文化論Ⅱ」を担当しています。前者では、安土桃山時代までの日本文化について、後者では、自身の専門である平安時代の人物や事柄をとりあげ、主に平安京や、そこに暮らしていた貴族について講義しています。また「文化資料学」では、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』を、学生と一緒に原文で読んでいます。皆がよく知り、大河ドラマなどでも見るその時代のエピソードが、生の歴史資料に書かれているので、興味深い読み物であると同時に、漢文を読み下すことで、改めて日本語のしくみを学ぶこともできるのではないかと考えています。

本学部には、外国語や他国の文化に興味がある学生が多いので、高校ではあまり日本史を学ばなかった学生もいます。そのため講義内容は、高校までの復習を兼ねた基本的な事柄を押さえ、さらにもう少し日本の歴史や文化に興味を持ってもらえるように心がけています。

巷で起きた事件から見える当時の人々の姿

子供の頃から、大河ドラマや、伝記・歴史の読み物が好きで、中学・高校時代には『万葉集』なども好んで読んだので、自然と日本の古代史に興味を持ち、大学で専門に学びました。一方、推理小説も好きだったことから、日本古代の警察や裁判制度に興味が湧き、平安京の警察や、裁判を担当した検非違使庁の活動を中心に、都で貴族や庶民たちによって引き起こされたさまざまな事件について調べています。1950年制作の日本映画「羅生門」(原作:芥川龍之介、監督:黒沢明)は、平安時代に起きたある殺人事件を扱い、さまざまな人の証言を通して、事件の真相を明らかにするという内容ですが、まさにこの映画で描かれている世界が私の研究領域です。

当時の貴族たちの日記には、巷で起きた事件の記録が多く残され、それらを詳しく調べていくと、平安時代の庶民の生活や、人々の生きた姿が垣間見えてくるのですが、こういった“小さな歴史”を紐解くことにも、歴史を学ぶ醍醐味があるのではないかと思います。

近年高まる“小さな歴史”への関心

歴史を学ぶうえで、これまで特に高校までの授業では、時代の転換になった出来事を知る“大きな歴史”が中心でしたが、最近は、大きな歴史を理解したうえで “小さな歴史”を知ることの意味も注目されています。現代の私たちも、それぞれが日々の暮らしを営みながら、大きな社会の出来事と関わり合って生きていて、この積み重ねが歴史を作っています。同じように、当時の庶民の生活も歴史のひとコマであり、その小さな歴史を学ぶことで、より深く歴史を知り、さらには日本文化を理解することにつながるのではないかと思います。

以前ゼミで、ある学生が「美人」を研究テーマにしましたが、どんなテーマでも自由に選び、それを調べていくと、たとえば日本人の価値観の変遷が見えたりなど、日本について学ぶことができると思います。ぜひ皆さんも、何かひとつのテーマを見つけて、深く追究してみてください。歴史を使って自分の国についてもっとよく知ることで、他国の人との交流も、より深まるのではないでしょうか。

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