外国語学部 国際文化交流学科
小松原 由理 准教授
Komatsubara Yuri

研究分野 ドイツ文化、前衛芸術思想史

出身地/神奈川県茅ケ崎市
血液型/B型
家族構成/夫
趣味/サッカー観戦
子供の頃の夢/教師かデザイナー
尊敬する人/不器用な人、無駄の多い人、だけど全力の人
愛読書/ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』
休日の過ごし方/映画鑑賞、カフェでのんびり
好きな映画/ヴィム・ヴェンダース「ベルリン天使の詩」、ウディ・アレン「ギター弾きの恋」、北野武「花火」、エリック・ブレス「バタフライ・エフェクト」
好きな音楽/サザンオールスターズ(茅ケ崎育ちなので)や吉井和也、ドイツのバンドEINSTUERZENDE NEUBAUTENなど風刺ただようロックが好き
好きなTV番組/スポーツ番組全般と「さまーず・さまーず」
好きな食べ物/朝のコーヒー
好きな国/ドイツ、日本

外国語学部 国際文化交流学科 小松原由理 准教授

異文化の中で生きる経験は、
自分をゼロから見直すチャンスです。

生活の中にアートがある美しい国・ドイツ

神奈川大学では「比較文化論」、「国際文化交流専門演習」と、ドイツ語の授業を担当しています。高校卒業後、進学した東京外国語大学で“誰もが憧れる花形のフランス語に比べ、地味で堅いイメージのあるところがいい”という、ややあまのじゃくな理由で(笑)ドイツ語を専攻しました。学部の頃は短期留学で、大学院に進んでからはマールブルク大学への2年間の留学で、幾度もドイツを訪れ生活もしましたが、その魅力はなんといっても街並みの美しさです。歴史ある建造物はもちろん、ポップな現代アートに触れる機会も多く、街を歩いているだけでワクワクと心躍る国です。美術館や博物館もたくさんあり、しかも日本よりはるかに入場料が安いので、滞在中は「頻繁に」訪れました。

そんな中、20世紀初頭の前衛アーティストたちの作品に出会いました。「前衛アート」というと、日本では“とっつきにくくて難解で、ちょっと変わったアート”というイメージを持つ人が多いかもしれません。確かにそれらの作品は、ときに過激で挑発的ではありますが、それゆえ見る者の心に強いインパクトを与える魅力があります。そして次第に“作家は、どのような時代背景の中、何を思い、どんなことを表現したかったのか…”といったことが知りたくなり、以来「前衛芸術思想史」を研究しています。「比較文化論」の授業でも、ヨーロッパの芸術文化を語るうえで欠かせない20世紀転換期の現象一般として、こうした前衛アートの存在に触れ、講義をしています。常に心がけているのは、知識や教養としてその時代の作品を学ぶ、ということではなく、現代を生きる私たちの感性にとって、どの部分が共感できるのか、どの部分が影響されていると思われるのか、という問いかけにつなげていくことです。

異文化を生きるとき、人はみな子供に帰る

マールブルク大学へ留学していた2年間、日本の社会から離れていたわけですが、それまで深く考えもしなかった「日本」という国に向き合わされることが何度もありました。知り合ったドイツ人たちは、それぞれに「日本人像」を持っているのですが、そのイメージと私自身はかなり違うのです。よく考えれば当然のことなのですが、その違いを彼らに上手に説明できず、もどかしさに悩みました。一方、帰国してすぐ、日本の大学に留学している学生をお世話するチューターとして住み込みバイトをすることになりました。つまり立場が180度逆転したわけですが、日本文化を学ぶためにやってきたシリア人、スーダン人、ウズベキスタン人、中国人、韓国人など、どの国の留学生たちもみな、私がドイツで体験したものと同じような感情を抱いていることがわかりました。

この経験を経て思うのは、「○○人だから」という自明性にとらわれる必要なんてない、ということです。異文化を生きるとき、人はみな等しく子供に還ると言います。簡単なことも周囲の助けや愛情なしにはこなせない不自由さのなかで、無力で無知な自分自身を何度も見つけるでしょう。しかし、だからこそ多くのことを吸収し経験し、成長することができるのです。みなさんにも、ぜひ若いうちに異文化に身を置き、自分をゼロから見つめ直す機会を持ってほしいと思います。

ドイツ語のスピーチコンテストで受賞した学生が研究室に寄贈してくれた記念の盾
授業の一環で、初めて参加したドイツ語のスピーチコンテストで三位入賞と特別賞を受賞!その際、受賞した学生が研究室に寄贈してくれた記念の盾

学生がドイツに旅行した際、クリスマスマーケットで買ってきてくれたキャンドル立て
学生がドイツに旅行した際、クリスマスマーケットで買ってきてくれたキャンドル立て