外国語学部 国際文化交流学科
クリスチャン・ラットクリフ 准教授
Christian Ratcliff

研究分野 中世日本古典文学、中古・中世日本文化史

出身地/アメリカ、ワシントン州
趣味/旅行、スキューバダイビング、読書
子供の頃の夢/作家になること
尊敬する人/同じ研究をする先輩の実力者
愛読書/Patrick O’BrianやRichard Cornwellの歴史諸説。白土三平の『カムイ伝』など
休日の過ごし方/街でぷらぷらし、美味しいものを食べる
好きな映画/Ridley Scottの「Blade Runner」や黒澤明の「隠し砦の三悪人」などが傑作だと思う
好きな音楽/アメリカのGarrison StarrやNeko Caseが好き。日本のEgo−Wrappin’やOrange pekoeなどがいい
好きなTV番組/アメリカで新しく作られた「Battlestar Galactica」がいいと思う。日本で見られるかな?

外国語学部 国際文化交流学科 クリスチャン・ラットクリフ准教授

学生は今の日本文化のエキスパート。
自分の考えをきちんと伝える英語力を身につけよう。

中世日本の歌人たちは、何を求めて作品を残したのか

私は大学3年まではずっと英文学を学んでいて、日本にはそれほど興味はありませんでした。将来は英文学の教授になりたいと一途に思っていたのですが、よくよく調べてみたらそれが自分が思い描いていたような内容の仕事ではないことを知り、目標を失いかけていました。けれども、それならば海外の文学も勉強してみようと思い直し、“なんとなく”選んだ日本文学に少しずつ心を惹かれていきました。大学卒業後に日本に住んでみるとますます親しみを感じるようになり、古典(文語)の魅力にはまって、以来、研究を続けています。

研究テーマは中古・中世日本文化史、中世日本古典文学です。私たちは日本の古典文学作品をいとおしみ、さまざまな意味でその価値を認識していますが、その作品が作られた当時の人たちも、今と同じように受け止め、同じような価値観を感じていたのだろうか。当時の物語や日記、和歌など、私たちが理解し思い描いているような「文学」や「歌人」が、平安時代や中世において本当にその姿で存在していたのかどうか、この点を明らかにするのが私の現在の研究課題です。

日本がどんな国か、海外の人にきちんと説明できますか?

授業では「日本文化英語演習」を担当しています。これは、日本の文化について海外の人と英語で話せるようになることを目標としています。“日本の文化”というと、まず“伝統文化”を思い浮かべる学生も多いようで、「なんとなく知っているけれどあまりくわしくないし、ましてや英語で説明するのは難しい」と感じる人もいるようです。けれども、私たちの毎日の生活だって立派な文化です。日本の歴史や古典に興味のある外国人もいますが、多くの人は今の日本人が体験している「日常」に関心があります。アニメ、漫画、映画、ゲームなど、今の日本のことならば若者のほうがエキスパートなのですから自信をもってください。

いくつかのテーマを設け、ひとつのテーマについて3回の授業を1ユニットとして、資料選び、下準備、意見交換、発表、レポートの提出などをすべて英語で行います。情報を集め、深く考え、自分の疑問点や意見を英語で的確に伝えられるようになることが目標なので、クラスメイトとのグループディスカッションを積極的に取り入れています。

聞く内容をただ暗記するのではなく、そこから自分の考えを探ってもらいたいと思っています。情報を頭にただインプットさせるのは高校生まで。大学生になったら“受け身”ではなく、しっかりと目を開けて周囲を見渡しながら、“求める”姿勢で勉強に取り組んでください。

私が日本語の勉強を始めたのは大学4年のときで、語学を学ぶには遅いスタートだったので苦労しました。ですから、英語で苦労している学生の気持ちはよくわかります。最初は恥ずかしい思いをしても、それを乗り越えればだんだん上達するのでがんばりましょう。

友人に買ってもらったシールを貼ったパソコン
たまたま街で見かけたスヌーピーショップで友人に買ってもらったシールを貼ったパソコン。毎日パソコンに向かって博士論文を書いていた頃、煮詰まったときにふと見ると、このスヌーピーも一生懸命タイピングをしているので、「よし、自分もがんばろう」と励まされた

「蹴鞠(けまり)」の本
インターネットオークションサイトのイーベイ(ebay)で見つけた「蹴鞠(けまり)」の本。アメリカ・オハイオ州の古本屋が出品していたものを購入。1932年発行で、海を越えて日本からアメリカに渡った貴重な1冊