工学部 情報システム創成学科
永井 駿也 助教
Nagai Syunya

研究分野 制御、システム工学

生年/1990年
出身地/愛媛県
子供の頃の夢/レーサー(もしくは自動車にかかわる仕事)
尊敬する人/両親、努力を継続できる人
愛読書/「松岡修造の人生を強く生きる83の言葉」
趣味/カラオケ
休日の過ごし方/スポーツ観戦、家でのんびりする、研究
好きな音楽/Mr.children、秦基博
好きなTV番組/「内村さまぁ〜ず」
好きな国/日本とヨーロッパ諸国

工学部 情報システム創成学科 永井 駿也 助教

大学では好きなことを見つけて、とことん取り組んでください。
その経験が必ず将来、役に立つはずです。

幅広い分野で欠かせない制御技術

私の担当授業「生産自動化システム」では、製造業で使われる生産システムやその制御技術、品質管理、日程管理技術などを教えています。なかでも私の専門である“制御”に関しては、製造業に限らず、あらゆる分野で必要不可欠な技術として詳しく扱うようにしています。

例えば、自動制御には「シーケンス制御」と「フィードバック制御」の2種類があり、前者は野球で言えばピッチャーに似ています。キャッチャーがサインを出し、ピッチャーがそのサインに応じて決まったボールを投げるような制御方法だからです。一方、フィードバック制御はバッターに似ていて、ボールという目標値に向かってバットを振りながら軌道修正して当てるような制御方法になります。エアコンは、その好例です。部屋の設定温度を目標値としたら、それに向けて風量や風の温度を調整するわけです。製造業においても、例えば産業用ロボットを使って正確な位置に部品を埋め込もうとする際、まずその位置を目標値として視覚センサ(カメラ)や触覚センサで検知し、微妙に軌道修正しながら正確な位置に部品を埋め込みます。

このように製造業はもとより幅広い分野で制御技術が用いられていることを理解してもらえるよう、わかりやすい例を出しながら伝えています。

制御、自動化は「人間の操作」を理想とする

制御とは、モノを思い通りに動かす技術のことです。身近なところでは、先ほども挙げたエアコンや冷蔵庫などの家電にも制御技術は使われていますし、宇宙ロケット、人工衛星、自動車の自動運転などでも欠かせない技術です。

しかし、実は最も優れた制御装置(コントローラ)は人間だと私は考えています。例えば、自動車の自動運転は、人間の操作を理想としています。人間は自分で考えて、自分で操作しますからね。ただし、人間は単純作業を繰り返すと、集中力が続かず飽きてしまいますし、疲れも出ます。また、宇宙空間や原子力発電所など危険な場所での作業は大変なリスクを伴います。そのため、自動化機器やロボットの制御技術が欠かせないのです。

私自身は、設計者が意図した通りにシステムが動いているかどうかを解析することや、システムを思い通りに動かすためのコントローラをどう設計すればよいかということを数理的なアプローチで研究しています。ロボットや自動運転といった具体的な対象の制御ではなく、より幅広い工学系分野全般で使えるシステムを定式化しようと取り組んでいます。

大学ではいろんなことに興味を持って、夢中になれるものを見つけよう

大学では、日々をなんとなく過ごす人もいると思います。かくいう私が、そのような学生でした。就職先が幅広いからという理由で大学の電気電子工学科に入り、車好きだったことから車のアクティブサスペンションを制御理論ベースで研究している研究室をなんとなく選んだのです。ですから自分が研究者の道に進むとは思ってもいませんでした。しかし、その研究室で夢中になれる面白い研究と信頼できる指導教授に出会えたことがきっかけで、今に至ります。自分が何に向いているかは周りの人にもわかるかもしれませんが、好きなことは自分で見つけるしかありません。私自身の反省の意味も込めて言いますが、どうか大学では、いろいろなことに興味を持ち、自分が好きなことを見つけて、とことん取り組んでみてください。その経験や姿勢が、必ず将来のさまざまな場面で役に立つはずです。

『システム制御のためのマトリクス理論』
博士論文と研究で最も参考にした参考書『システム制御のためのマトリクス理論』

披露宴で配った枡
令和になった日に結婚したことを記念して披露宴で配った枡