工学部 情報システム創成学科
香川 智修 助教
Kagawa Toshinao

研究分野 関数解析

出身地/山口県
血液型/A型
子供の頃の夢/弁理士
趣味/フットサル、カラオケ
休日の過ごし方/溜まったドラマを見る
好きな映画/「ハングオーバー!」、「ハングオーバー!!」
好きなTV番組/海外ドラマの「ビッグバン・セオリー」、「クリミナル・マインド」、「ナンバーズ」
好きな食べ物/ラーメン
好きな国/イタリア、カナダ

工学部 情報システム創成学科 香川 智修 助教

数式を解いたときの楽しさは格別で、子供の頃から計算好き。
それが今では、自分の専門分野になりました。

ペンと紙を使って、関数の性質を分析する研究をしています

私の研究分野は数学の「関数分析」です。数学の世界では、例えば奇数なら奇数の集まり、偶数なら偶数の集まりといったように、同じ条件を持つものの集まりを「集合」として捉えます。私は、ある一定の条件を持った関数の集合が、具体的にどのような性質を持っているかを調べたり、反対にその性質から関数を導き出したりする研究を行っています。例えば、物音を表す波形も関数の一つで、同じ条件を持つ波形を集めて分析することで、どのような性質を持つ音の集合であるかがわかるわけです。

研究手法は、具体例を並べて、ひとつひとつ計算しながら性質を列挙していく根気のいる作業ですが、ペンと紙さえあれば、時間や場所を選ばずにできる研究で、昔から多くの数学者によって行われてきました。数学の研究には終わりがなく、時代を超えて引き継がれていくもので、私も先達の研究を踏まえたうえで、より複雑な条件を持つ関数について調べています。物理現象や工学の信号処理は数学を用いて表現されることはよく知られていますが、私自身の研究も、のちに物理や工学の分野で応用されることがあるかもしれません。

現在大学では、「プログラミング演習」や「工学基礎演習」を受け持っています。学生の皆さんが理解しやすいように、理論をそのまま話すだけではなく、わかりやすい例を挙げながら極力かみ砕き、「その理論が何の役に立つのか」「以前に学んだこととどのような関連があるのか」といったことも説明しながら講義するようにしています。基礎である理論を確実に理解できれば、応用に取り組む意欲も湧いてくると思います。学生の皆さんにしっかり習得してもらうため、わからないときは「わからない」と言える環境作りも心がけています。

大学で数学を学び、博士課程で研究のため留学しました

小・中学生の頃から計算をすることが好きでした。数式を理解して、それが解けたときの楽しさは格別だからです。以前、雑誌の記事か何かで「(すでに)わかっていると面白くない、(そのときに)わかるから面白い」という文章を読んだことがあるのですが、まさにそんな気持ちだったと思います。大学進学時には、これから何を勉強しようかと悩みましたが、好きな数学を突き詰めてみたくて数学科を選択しました。大学の数学は、高校までの数学をより詳細に、より深く学びます。例えば「集合とは何か」「距離とは何か」といったことを掘り下げて定義するような授業もありましたが、私はやはり計算をすることが好きで、解析を専門に学びました。

大学卒業後、少し時間をおいてから大学院に進み、博士課程で研究を広げるにあたって半年ほどカナダのトロントに留学しました。トロントは移民が多く、ギリシャ、中国、韓国、イスラム圏など、世界各国から来た人たちが暮らす地域が混在しており、多様な魅力のあるところです。大学院の同級生には、一度社会に出て家庭を持ったあと、再び学び直しにきている人もいて、生き方の多様さにも驚かされました。それまで自分が当たり前だと思っていたことを覆されたり、視野の狭さを痛感したりと、専門分野の学び以外にも得ることの多い経験でした。

この留学を含めた自身の経験から今思うことは、学生の間にしかできないことがたくさんある、ということです。自分の学生生活を思い返してみると、周囲に流されて漫然と時間を過ごしてしまった時期もありました。皆さんには、貴重な時間を無駄にすることなく、さまざまなことを経験してもらいたいと思います。そのためにも、与えられたことをただこなすのではなく、何事も自分の頭で考え、自分の足で歩き、興味のあることにどんどん挑戦してほしいです。また、私は友人たちとの交流の中で自分に足りないものを知り、自分を客観的に見ることの大切さを学びました。人とのコミュニケーションには、携帯電話やゲームの中では触れることのできない世界があり、自分を成長させてくれるものだと思います。

学生時代から読んできた数学の資料書『複素関数入門』(サイエンティスト社)
いずれも学生時代から読んできた数学の資料書。洋書は大学院のときに先生に勧められて取り寄せたもので、『複素関数入門』(サイエンティスト社)は、学部時代に書店で見つけたものです。わかりやすい具体例の多い内容で、理解の助けになりました

自分を鼓舞するために買った腕時計
博士課程に進んだときに、「これから頑張ろう!」と、自分を鼓舞するために買った腕時計です。それ以来ずっと愛用しています