工学部 情報システム創成学科
岡 旭 助教
Takaoka Asahi

研究分野 応用離散数学、グラフアルゴリズム、計算複雑度

生年/1987年
出身地/千葉県市川市
血液型/A型
愛読書/歴史関係の本が好きですが、いろいろ読んでいたうえあまり繰り返し読まないので愛読書といえるものはありません
休日の過ごし方/近くの図書館やショッピングセンターに行って面白いものはないか探すか、家でのんびりしています
好きな食べ物/鍋料理

工学部 情報システム創成学科 岡 旭 助教

しっかり読み、しっかり聴き、自分のアイデアを
明確かつ簡潔に伝えられる力をつけてください。

「グラフ」に興味を惹かれ専門に

私の研究分野は、離散数学の一分野である「グラフアルゴリズム」です。ここで言う「グラフ」とは、いくつかの点と点を線でつないでできる図形のようなもので、回路やネットワークを表現するために用いられています。そして「アルゴリズム」とは、問題を解くための手順、といった意味で、プログラムの基になる考え方のことです。コンピュータを使って回路を設計したりネットワークを解析したりしようとする場合、回路やネットワークをグラフで表現し、コンピュータにやらせたいことをそのグラフに対する問題に定式化し、その問題に対してアルゴリズムを設計する、という方法が使われます。ここで設計されるものがグラフアルゴリズムで、効率的なグラフアルゴリズムの設計が私の研究内容です。特に今は、どのようなグラフならば効率的なアルゴリズムが設計できるか、という問題に取り組んでいます。

この研究はプログラミングに関連するものですが、実は大学の情報工学科に入るまで私はパソコンをほとんど触ったことがありませんでした。大学ではさまざまな分野の授業を興味の向くままに受講していたのですが、その中で、コンピュータがどのようなしくみで動いているのか、ということに最も興味をひかれて、集積回路などハードウェアの分野を中心に学びました。

学部4年から集積回路の自動設計をテーマにした研究室に所属しました。卒業論文のテーマとして集積回路の設計作業を行うアルゴリズムの効率化に取り組んだのですが、その研究室では回路をコンピュータの中で表現するためにグラフを用いていたため、必然的にグラフアルゴリズムを研究することになりました。グラフの応用分野は他にもいろいろありますが、私はグラフそのものに引きつけられて、博士課程からずっとグラフアルゴリズムを研究しています。

自分のやりたいことを明確にして受講計画を

私は博士課程を修了した後、現職につきました。現在は工学部の「プログラミング演習」「工学基礎演習」など、演習系の科目を他の先生方と共に担当しています。前期の「工学基礎演習」では、HTMLを使って皆さんにWebページを作成してもらいました。テーマは自由なので、ディズニーやスマホゲームのキャラクターなど、各自が好きな素材を使って取り組んでいました。授業では、皆さんが一つの課程を終えたことを確認してから次に進むよう心がけています。

学生の皆さんには、インプットとアウトプットの力を磨いてほしいと思っています。本や論文など読むものはしっかりと読み、講義など聴くべきことはしっかりと聴き、知識を蓄積(=インプット)したのち、自分のアイデアを明確かつ簡潔に伝えられる(=アウトプット)力です。

私は学生時代、とにかくたくさんの授業を受けました。知識を得るのは楽しかったですし、決して無駄ではなかったと思いますが、今振り返ってみると、やはり自分が何をしたいか定まっていなかったからでしょう。ただ漫然と受講していたようにも思うのです。皆さんには、少しでも自分のやりたいことを明確にし、それに沿って受講することをおすすめします。

これから大学受験をする皆さんは、生活の中に当たり前のようにスマホやパソコンがあると思いますが、ただ使うだけではなくて、それらを自分で動かしてみたいという人は、本学科を選択してみるのもいいかもしれません。けれども、プログラミング言語を覚えるなど地道な努力も必要なので、どういったものを作りたいか、機械を動かして何をしたいか、など目的を持って臨むことが大事だと思います。

初めて個人で執筆した論文
博士課程修了後にまとめた論文。初めて個人で執筆したものです

スケジュール帳
毎年使っているスケジュール帳。シンプルで使いやすいので気に入っています。スマホやパソコンでスケジュール管理する人もいますが、私は断然手書き派です