工学部 情報システム創成学科
桑野 一成 助教
Kuwano Issei

研究分野 数理計画、非線形解析

生年/1984年
出身地/新潟県
血液型/A型
子供の頃の夢/大学教員
尊敬する人/両親
趣味/映画鑑賞
休日の過ごし方/好きなDVDを観る、研究
好きな映画/「パルプ・フィクション」「ショーシャンクの空に」
好きな音楽/ELLEGARDEN、マキシマム ザ ホルモン
好きなTV番組/「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」「内村さまぁ〜ず」

工学部 情報システム創成学科 桑野 一成 助教

カロリーを抑えつつ栄養バランスは崩さない。
そんなカロリー計算も「最適化」のひとつです。

多様な問題をシンプルかつ最適な解を得られる式におとしこむ

ある条件のもとで最適な結果を導きだすことを「最適化」といい、世の中には「最適化」する必要のある問題が数多く存在しています。例えば、利益を最大化するためにどのような生産計画を立てればいいかといった問題や、リスクを抑えつつ利益を最大化する投資戦略など。もっと身近なところでは、必要な栄養は摂りつつカロリーをコントロールするためのカロリー計算なども「最適化」の一例です。こうした問題を数学モデルとして定式化し、解答を得るための方法論は一般に「数理計画」と呼ばれ、最適な意思決定を行うための道具としてさまざまな場面で用いられています。

私の研究対象はこの「数理計画」で、特に問題が複雑化・多様化した場合に、問題を簡略化しつつ最適な解を得ることができるモデリング手法の構築に取り組んでいます。一見、簡単に思えるカロリー計算も、単に栄養価とカロリーのバランスだけでなく、予算の問題や、これとこれを一緒に取ると効果がアップするといった食べあわせの問題など、本気でやろうと思うと意外に難しいもの。このように実は複雑な問題をひとつにまとめて定式化してしまうと、いろいろなケースに対応できなくなってしまいます。そこで、できるだけ最適な解を得られるという条件を満たしつつ、さまざまなケースに対処できるように問題を定式化していくのが私の研究テーマです。簡単ではありませんが、その分やりがいもありますね。

物事の全体構造を見て問題解決を考える「システムシンキング」

担当している授業は、「プログラミング演習」「コースワーク」「工学基礎演習」「工学特別演習」「卒業研究」「卒業制作」です。「プログラミング演習」「コースワーク」「工学基礎演習」は複数の教員で担当しています。数種類の実験を学生の皆さんに行ってもらう「工学基礎演習」で私が担当しているのは動画編集の実験。実際に動画を撮影して専用ソフトで編集作業を行い、30秒間のMP4ファイルを作成してもらいます。

また「プログラミング演習」ではC言語、「コースワーク」ではシステムシンキングなどを他の先生方と一緒に教えています。システムシンキングという言葉は、高校生の皆さんにはあまり馴染みがないかもしれません。これは物事を考えるにあたって、単純に今現在、目の前で起きていることだけを見るのではなく、時間経過による影響など全体の構造もよく見て考えましょうという思考法です。例えば「問題の転嫁」というパターンがあります。会社に自社製品について多数のクレームが来た場合、そのクレーム処理にばかり対応が追われて肝心の製品の改善を行わなければ、一時的にクレームは減ったとしても根本的な解決にはなっていませんね。しかも一時的にクレームが減ったことでとりあえず問題を終わりにしてしまうと、さらに根本解決から遠ざかってしまうことにもなります。このように、これをやれば現状の問題は改善されるだろうということをただ実行するのではなく、時間的な要因なども考慮して、広い視野で物事を捉えることが問題の根本解決に繋がっていく。これがシステムシンキングの基本的な考え方で、企業活動に限らず、さまざまな局面に応用できる思考法でもあります。

他学部や他学科の科目にも興味をもって受講してみよう

大学生活は自由な時間がたくさんありますので、学生の皆さんには、勉強に限らず、遊びでもサークルでも、少しでも興味をもったことには積極的にチャレンジしてもらいたいと思います。

また、神奈川大学は学部・学科数が多く、さまざまな分野の先生がいますので、自分の学科の科目だけでなく、他学部や他学科の科目も積極的に受講して幅広い知識を習得してほしいですね。こうした、さまざまな経験や知識は皆さんの視野を大きく広げ、それにともなって皆さん自身の未来も広がるはずです。さまざまな経験や知識が得られる環境を大いに活用して、自分自身の可能性を広げてもらいたいと思います。

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