工学部 情報システム創成学科
奥野 祥二 助教
Okuno Shoji

研究分野 計測システム工学

出身地/宮城県(出生地は宮崎県)
趣味/ツーリング(昨年、復活しました)
尊敬する人/両親
生年/1965年
血液型/A型
家族構成/独身
好きな映画/「ランボー」(初代)
好きなTV番組/「相棒」「必殺シリーズ」
好きな食べ物/ごはん、日本酒
好きな国/日本

工学部 情報システム創成学科 奥野祥二助教

問題点を見つけだし、さらに
それらを解決する力を養ってください。

精度よく測るためのシステムづくり

私の専門は「計測システム工学」です。専門的な説明をするとちょっと難しくなってしまいますが、ごく簡単に言ってしまえば “いかに精度よく、いかに速く、大量なデータを集めて計測できるか”という分野です。現在は主に物理学の世界で用いる、高精度なセンサーを中心とした計測システムの研究をしています。

具体的な例として、物質起源の探索のために精密測定を行っている“KEKB-Belle実験”という国際共同グループ実験に参加しています。この実験では、円周約3kmのリングの中を電子と陽電子が猛スピードでお互いに反対向きに回っていて、1秒間におよそ1万回もの電子と陽電子の衝突が起こります。このとき出てくるものをできる限り漏らさず計測します。そのためには、超高速な測定と、測定データをコンピュータで集める技術が必要となります。

ほかにも、月からの地球をハイビジョンで撮影した月面周回衛星「かぐや(SELENE)」に搭載されている宇宙放射線計測センサーの開発にも携わっています。

物はどこまで小さくなるのか?

子供の頃から理科が好きで、教科書もまさに“すみからすみまで”読んで(というか眺めて?)いました。そして学校の授業や実験、遊びの場などでいろいろな物に触るうち、いつからか「物はどこまで小さくなるのか?」という疑問が、頭の中に浮かぶようになりました。この道に進んだ最初のきっかけは、そんな他愛もない、疑問を抱くことだったような気がします。

そして高校〜大学へと進むうち、世の中でまだ解明されていない謎を解くためには、新しい技術(測定器)を開発する必要がある、ということを知っていくのですが、その過程で「もの作り」の面白さを知りました。これまで誰も手をつけなかった「もの作り」に携わる楽しさやワクワク感は、ほかに代えがたいものがあります。ましてや、こういった測定器は完全なオーダーメイドで、しかも最先端のテクノロジーをいかにうまく取り入れて作るか、という醍醐味もあるわけで、今ではその魅力にとりつかれているのです。

自らのことを振り返ってみると、高校までの勉強は教えられた知識を詰め込むことがほとんどだったと思います。しかし、大学からは、自分で新しい問題を見つけだし、その問題を解決する力も養わなければなりません。そのために、まずはどんな分野でもいいからたくさんの本を読んで、幅広い教養や知識を身に付けてほしい。広い知識を持つことにより、そこから問題に対するヒントや「気づき」をより多く持てることになるからです。


常に持ち歩いている愛用のパソコン。5代目はパナソニック製ノート型。選ぶ基準は「とにかく軽量であること」につきる


素粒子の謎を解き明かしていく“Belle実験”を説明しているパンフレット。学生の頃から、この国際共同研究に参加している