工学部 総合工学プログラム
岡本 専太郎 教授
Okamoto Sentaro

研究分野 有機合成化学、有機金属化学

生年/1961年
出身地/広島県
血液型/AO型
趣味/林道サイクリング、管球オーディオ製作、渓流釣り、河川キャンプ
子供の頃の夢/電気関係の技術者になること
尊敬する人/実も義理も含めて両親
愛読書/愛読書とはいえないが、何度か読み返しているのは『サンチャゴに降る雨』(大石直紀)
休日の過ごし方/妻と買い物
好きな音楽/ジャンル問わず(特にBig Band Jazzが好き)
好きな著名人/グレース・ケリー
好きな食べ物/肉類、魚(光り物)
好きな国/イタリア、アメリカのcountry side、チェコ

工学部 総合工学プログラム 岡本 専太郎 教授

化学は、まだまだわからないことだらけ。
だから学生にも新しい発見に出くわすチャンスがある!

毎年、少しでも新しい研究に取り組んでいたい

有機物を合成して、医薬品や電子材料の候補になるような化合物をつくったり、それらをより効率的に合成する道具を開発したりしています。ここでいう道具とは、チタンやコバルトや鉄などの金属化合物を使った反応剤や触媒のことで、簡単にいえば、これまでうまく合成できなかった物質同士を手っ取り早くくっつける手伝いをするものを金属でつくろうとしているわけです。とはいえ、その開発は簡単ではありません。金属は、ものによっては毒性のあるものや高価なものもあるので、何をどう使うのか注意が必要なのです。そこで私の研究室では、できるだけ安価で毒性の少ない、つまり低コスト・低環境負荷を実現できる金属を使って反応剤や触媒をつくり、さらにその成果を医薬品や電子材料に応用しようと挑戦しています。

研究室にはいろいろなスタイルがありますが、私の研究室では、世界中の誰とも重複しない研究テーマに取り組むことをモットーにしていて、何か面白そうなテーマを思いついたら、すぐに試してみるというスタンスでいます。たとえば触媒の研究は、理論的にはうまくいくだろうと思っても、実際には理論どおりにならないことの方が多い世界です。それでもしばらくは、手を替え、品を替え、研究を続けてみるけれど、どうもうまく行きそうにないなというときは、潔く諦めて、すぐに新しいテーマに変更! 途中で研究テーマが変わることに、学生は戸惑う面もありますが、徐々に慣れるみたいです(笑)。限りある人と時間と予算の中で、最大限の成果を得て、なおかつ研究を楽しむには、ひとつのテーマに固執し過ぎるのも良くありません。がんばることは必要ですが、引き際も大事。そういう考えで、常に少しでも新しい研究に取り組んでいきたいと思っています。

実験が楽しいと思えるなら、化学の道へ!

もともと電気工作が大好きで、大学では電気電子工学を学びたいと思っていました。逆に化学は、高校までが暗記中心だったこともあって、嫌で仕方なかった。それなのに縁あって、大学では化学科に入ったんです。入学してからも化学の勉強には身が入らなかったけれど、実験だけは楽しくて。研究室に所属するようになると、1日中実験ができることがうれしくて、そこからすっかり化学の世界にはまってしまいました(笑)。だから、化学の勉強が苦手だと思っている人でも、実験が楽しいと思える人は、化学の道で生きていけると思いますよ。大学では、とにかくたくさん実験ができますからね。

また、化学は数学や物理に比べると、歴史の浅い分野なので、まだまだわからないことだらけです。それだけに全てをシミュレーションできないし、ちょっと材料を入れる順番を間違っただけで、全く予想外のことが起こる世界だといえます。つまり4年生になって初めて卒業研究に取り組む学生も、何十年も研究している研究者と同じくらい、新しい発見に出くわすチャンスがあるのです。

大学の研究室は、そういうワクワクするようなことが起こり得る世界で、学生と先生が一緒になって研究に取り組んでいるところです。だからこそ学生には、「これくらいでいいんじゃない?」とか「これ以上は無理」といった低い到達点や限界点を自分で決めずに、何ごとも貪欲に追求してほしいと思っています。また、良い意味で、仲間と競い合う競争心を養ってほしいですね。競争心のない友人関係は、表面的で希薄なものになりがちだと思うので。

※岡本 専太郎先生は〈工学部・物質生命化学科〉にも掲載しております。

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