工学部 機械工学科
田村 泰人 助手
Tamura Yasuto

研究分野 ロボット工学

生年/1988年
出身地/横浜
血液型/O型
趣味/読書
子供の頃の夢/宇宙飛行士
尊敬する人/先行研究の先生方
愛読書/『Nine Stories(ナイン・ストーリーズ)』
休日の過ごし方/平日録画した番組の視聴
家族構成/4人家族
好きな食べ物/寿司
好きな国/日本

工学部 機械工学科 田村 泰人 助手

「あれ」や「それ」といった曖昧な表現でも、人の要求に
応えてくれるサービスロボットの開発を目指しています。

食器を片付ける「片付けロボット」の研究

専門はロボット工学で、私たち人間の真のパートナーとなり得るサービスロボットの開発を目指して研究しています。周囲の状況を即座に読み取り、人の潜在的な要求を推定して行動できる機能をもったロボット(言ってみれば、“空気を読める”ドラえもんのようなロボット)が開発されれば、人間と同じように「あれ」や「それ」などの指示語を含む曖昧な表現でも、人の要求に基づいたサービスや支援が可能になり、高齢化が進む社会の介護問題をはじめ、さまざまな分野で活躍してくれるでしょう。

具体的には、食器を片付ける「片付けロボット」について研究し、論文にまとめました。「これ片付けて」という指示を出せば、テーブルの上にある食器のうち、片付けるべきものと片付けなくていいものを見分け、どこに何を持っていけばよいかを判断できるロボットです。そのシステムを応用し、片付け以外の他の仕事もできるように設計を行いました。

ロボットが人間という知的な主体と共存し、支援するためには、動作認識や行動を理解する能力が必須であり、人間と同じように状況を認識できなくては、人間との認識共有に基づく適切な支援はできません。これを実現するために、人間の目の網膜や細胞、それらの役割からヒントを得ることもあります。ロボット開発のために人間の機能を改めて見直すと、何気ない動作の裏で働いている精妙なメカニズムに驚かされることもあり、それがこの研究の面白いところでもあります。

早い段階から研究室を見学することをすすめます

現在担当している講義は、機械工学実験の「空間リンク機構」と「カム機構の解析と設計」です。この授業では、機械工学関連事項について実際に実験を行い、実験計画の立案、実験装置の構築、測定、データ処理、レポート作成などを体験的に学習します。実験項目は機械工学のほぼ全分野にわたる12項目が用意されており、総合的な知識を身につけることができます。

私自身も本学の工学部機械工学科で学びました。研究室に入った当時は、最先端の研究がどのようなものかもわからず、ただ「賢いロボットを作ってみたい」という漠然とした思いでサービスロボットの研究を始めましたが、そのうち面白さにのめり込み、大学院に進んで研究を続けました。そんな自身の経験からも、学生の皆さんには、学部の1年目から研究室を見学してみることをおすすめします。研究室とはどのような場所か、どのような作業が行われているか、垣間見るだけでも刺激になるでしょう。なにより、現在どのような技術が発展しているか、最前線の研究とはどのようなものか、テレビなどのニュースでもまだ紹介されていない世界に触れることができ、早い段階から自分の目標を意識することもできるはずです。

卒業研究とはいえ研究であることにかわりなく、何か新しい挑戦をすることが研究だと思います。けれど、大学で卒業研究に与えられる時間は1年間だけです。その短い時間で研究と呼べる成果を上げることはとても難しいことで、「研究」ではなく単なる「勉強」で終わってしまう可能性も少なくありません。皆さんにはぜひ、本学の充実した研究環境を学部生の段階から活用し、集大成となる4年目を念頭に置いた学生生活を送ってほしいと思います。

初めて論文を投稿した「JACIII」
「片付けて」と指示を出すと、片付けるべきものと片付けなくていいものを見分け、どこに何を持っていけばよいか判断できる片付けロボットの研究成果をまとめ、初めて論文を投稿した「JACIII」

J・D・サリンジャーの小説『Nine Stories』。
J・D・サリンジャーの小説『Nine Stories』。日本語訳を最初に読み、面白かったので原書を買った。海外の学会で発表することもあるので英語の習得は必須。翻訳と原書を比較しながら読むことで、楽しみながら勉強している