工学部 機械工学科
中村 弘毅 助教
Nakamura Hiroki

研究分野 機械力学・制御、振動工学、人間工学

生年/1982年
血液型/A型
出身地/出生地は東京、血統(両親)は鹿児島
子供の頃の夢/宇宙飛行士
趣味/ドライブ、運動、読書など
休日の過ごし方/天気が良ければドライブかスポーツ、悪いときはだいたい家で読書か海外ドラマを見て過ごします
好きな映画/「October sky」
好きな音楽/Mr.Children、Marcus Miller
好きな国/日本、アメリカ、オランダ

工学部 機械工学科 中村 弘毅 助教

夢は、人とうまくコミュニケーションをとる機械の開発。
SFのようでいて夢物語でないところが、この研究の魅力です。

人とうまくコミュニケーションがとれる機械を生み出したい

学生の皆さんは知らないと思いますが、今から30年ほど前、アメリカのテレビドラマに「ナイトライダー」という人気作品がありました。このドラマには、犯罪捜査官である主人公の相棒として、人の言葉を理解してしゃべったり、自分で判断して行動したりする特殊な車が登場し、多くの人がこのドリームカーに憧れをもったんです。私の研究も最終的には、このドラマの主人公と車のように、人と機械がうまくコミュニケーションをとることで、世の中をより便利にしていけたらという目標で取り組んでいます。

具体的な研究テーマのひとつは、触覚(力覚)に作用する運転支援システムの開発です。これは車のハンドルに制御力をもたせることで、たとえば車が右に逸れそうになったら、ハンドルが左に戻るようにドライバーを誘導するシステムになります。ただ、あまりに強い力で誘導しすぎると、今度は人が過剰に反応する恐れもあるので、そのバランスを考えることが研究課題のひとつになっています。そこで現在は、こうした運転アシストに対して人がどう反応するのか、高齢者や若い人などドライバーによって反応の仕方がどう変化するのか調べているところです。また、ドライバーが緊張しているときとリラックスしているときなど、運転時の状態による反応の違いについても調べています。緊張してハンドルをしっかり握るような人は、腕全体が硬いのでハンドルの誘導に反応しなかったり、誘導に気づきにくかったりすることがあるからです。その辺りのことを調べるために、二つめの研究テーマとして、ドライバーの状態をどのように判断するかという研究も行っています。今のところ緊張時とリラックス時のハンドルを握る強さに着目し、その違いによってドライバーの状態を判断できないかと研究を進めているところです。

機械を使うメリットは、人間だけではできないことが、できるようになることです。人間は普通に走ってもそれほど遠くまで行けませんが、車を使えば短時間で長距離を移動できますよね。そんな機械と人間が、今以上にコミュニケーションをスムーズに行えるような関係になれば、できることはさらに広がると思います。この分野の研究は、半ばSFの世界のような話にも思えますが、ある面では決して夢物語ではなく、近い将来、現実のものとなりそうな部分も多々あります。そういうSF的な要素と現実的な要素の両方が混在する中で研究できるところが、この分野の面白さであり魅力です。

自ら問題を発見し解決する力を養うには、まず興味や疑問をもつこと

授業では、常にその科目単体の内容だけで完結させず、できるだけ他の科目とのつながりを説明するように心がけています。たとえば「機械工学実験」で、私が担当している回転軸の危険速度の実験。これは回っていた洗濯機が停止寸前にガタガタと揺れる現象にみられるように、回転体の重心が軸からずれたときに発生する振動について調べる実験で、知識としては機械力学と材料力学がベースになります。機械力学と材料力学を講義で学ぶ場合は、それぞれの科目を別々に学ぶことになるため、多くの学生はこれら二つの科目のつながりを、なかなか理解できません。しかし、実際の研究では、科目を個別に扱うわけではなく、あらゆる知識を総動員して複合的に捉えることになります。ですから自分たちが学んでいることが、どの科目にあてはまるのか、あるいは他の科目とどう関係してくるのかといったことを、できるだけ丁寧に説明するようにしています。

また、普段、学生は与えられた問題を解いて、その答えの正否を先生に判断してもらって評価を得ることがほとんどです。しかし研究となると、自分で問題を設定して、それを解き、その答えが合っているかどうかも自分で判断しなければなりません。これは研究に限らず、将来エンジニアとしてキャリアを積んでいくときにも求められることです。ですから学生には、与えられた問題を解いて採点されることに満足するのではなく、自ら問題を発見し、解決していく力を在学中に身に付けるよう伝えています。その力を付けるには、普段からいろいろなことに興味や好奇心をもったり、疑問をもったりすることです。すべては自分が面白いと思ったことや、疑問をもつところから始まりますからね。そして、少しでも研究が面白いと感じたなら、ぜひ大学院へ進学してほしいと思っています。特に機械工学は、大学院に進んでから本格的な研究ができるようになるので、もっと面白くなるし、その分、実力も自信も付けられるはずですから。

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2011年に開催された「全日本学生フォーミュラ大会」で、オーストラリアチームの通訳を担当したことから、感謝のしるしにもらった写真。私自身、大学時代からこの大会に参加し、近年はスタッフとして関わっている。現在は神大でも学生フォーミュラチームを立ち上げようと準備中