工学部 機械工学科
笹田 昌弘 教授
Sasada Masahiro

研究分野 微細精密加工・機構、数値解析

出身地/奈良
趣味/スキー、ラジコンカー
子供の頃の夢/大工
尊敬する人/両親
好きなTV番組/「情熱大陸」
好きな食べ物/カレーライス、納豆

工学部 機械工学科 笹田昌弘 教授

その知識が社会ではどう活かされるのか、
そのつながりも含めて学んでほしい。

研究は謎解きをしているような面白さ

私が研究テーマにしているのは、主にコンピュータシミュレーションと実験によって機械工学に関する現象を解明すること。現在は、微細精密加工の高度化を目指しています。例えば微細な把持機構 ―簡単にいうと非常に小さなハサミや物をつかむ道具― は、現状ではかなり熟練した技術者の手を借りなければ作れません。そこで金型を使って材料を変形させ、微細な部品が作れるシステムを実現しようという試みです。金型の中で起きている変化は外からは見えませんから、コンピュータシミュレーションでどのような変化が起きるのかを計算し、その結果をフィードバックして加工の精度を高めていくわけです。

また、駆動装置の開発も同時に進めています。ここでもシミュレーションにより、器具にかかる力を予測したり、動きを予測したりしています。また、実際に利用する際の器具にかかる力を監視する装置の開発も行っています。研究を通して、「こういう風に物を動かすためには、こういう設計をすればいいんだ」とか「こういう物を作ろうと思ったら、こういう工夫をしていけばいいんだ」という関係性が見えてくるのは、まるで謎解きをしているようで楽しいんです。そうやって自分で作ったものが、思った通りに動いた時のうれしさは格別ですね。

思い返してみると、小学生の頃、自分で組み立てたラジコンカーが動いたときに感じたうれしさが原点なのかな、と思います。「物を作り、それを動かす」ことの楽しさが、私にとっては研究の原動力なのかもしれません。

「つながり」を理解することも

私が担当する「機械工学実験」でも、学生さんたちには実験を通して授業で身に付けてきた知識を「どのように使うのか」、それにより「どのような結果が得られるのか」ということを体験してほしいと思っています。大学では単に知識を得るだけでなく、それを知ったことで何ができるのか、反対にこれをするためにはどのような知識を身に付ければいいのか、という「つながり」を理解することも重要だからです。実際、どんな学問でも自分の中で「これをしたい」という目的がある方が興味がわきますし、深く学ぼうとすると思います。ですから、実験以外の科目を担当するときでも、その知識が実社会でどのように使われているのか、あるいはこういうことをするための知識なんだ、というつながりを説明するように心がけています。

もちろん大学で学べることは、他にもたくさんあります。自分自身の大学時代を振り返ってみると、多くの友人と出会い、いい人間関係に恵まれたことが学生生活を存分に楽しめた理由だったと思います。一人だったら大学院まで進もうとも思わなかったでしょうし。当時の友人が今も第一線で活躍している姿を見ると、刺激を受けますね。


学生時代に友人と一緒に作ったラジコンカー。タイヤを削ったり、車体を軽くしたりといろいろ手をかけて、大会に参加した。友人たちとああでもないこうでもないと工夫した思い出が詰まっている


大学院での研究成果をまとめた論文が掲載された日本機械学会論文集