工学部 機械工学科
江上 正 教授
Egami Tadashi

研究分野 制御工学、ロボティクス、メカトロニクス

出身地/山梨県
趣味/旅行
子供の頃の夢/発明家
愛読書/『氷点』『源氏物語』
休日の過ごし方/子どもと遊べる期間は限られているので、できるだけ一緒に過ごすようにしている
好きな映画/「砂の器」

(←写真)後方には制御とメカトロニクスに関する多数の著書が並んでいる

工学部 機械工学科 江上正教授

暮らしの中のあらゆるものに<制御>はつきもの。
今後ますます、肝要となってくる分野です。

<制御>があるからこそ、モノは自在に動く

機械工学はモノを作ってそれを動かす工学ですが、このうち、モノを動かす部分の中枢を担うのが制御工学です。この制御工学もまた、どのようにモノを動かすかの理論的な部分と、実際に動かす場合のハード的な部分に分かれていて、実際にはさまざまな領域の融合分野になります。講義でいえば、前者は「自動制御」で、後者は「メカトロニクス」となり、私はこれらの科目を担当しています。独自の試みとして、自動制御などは理論中心ですので、どうしても数学的なものになりがちですが、あくまでも工学ですから、実際にどう使われるかということを念頭において、授業では応用例のビデオを見せたり、実物や模型を見せたりして、イメージをつかんでもらうよう心掛けています。

思い通りに支配できることの喜び

私が現在、研究を深めているのは、経路制御や予見制御などです。一般の<制御>は、時間が基準になっていますが、経路制御は時間に関係なく軌跡からずれないようにする<制御>です。また予見制御は、自動車の運転の例のように、常に目標値を先読みして行う<制御>です。いずれも非常に重要な<制御>ですが、まだほとんど研究されていません。これらは自動車などの車両の自動運転や切削加工などへの応用が期待でき、研究を進めているところです。また<制御>の技術を用いて開発しているものには、<ショックアブソーバ(衝撃緩衝器)>という大きな重量のあるものの衝撃を柔らかく受け止める装置や、つかむものによって指の本数や位置を自在に変えられる<形態可変型ロボットハンド>、どの方向にも自由に動ける<全方向移動車両>、障害物を検出して自動操縦できる<車椅子ロボット>、恐竜の動きを再現する<ティラノサウルスロボット>などがあります。

人がまだ手掛けていない研究に自分らしさを織り込み、それが実際に世の中で使われることで成果を出したい、というのが夢ですね。大学時代に<制御>のシミュレーションを初めておこなった時、目標値をどのように変えても応答が必ずついてくるのを見て、自分がすべてを支配しているように感じ、とても感激したことを今も覚えています。その喜びと達成感を味わったことから、<制御>をもっと研究してみたいと思い、現在の道へと突き進むことになりました。学生の皆さんにも、授業を通して何か感動できるものを見つけてもらえればと思います。


メカニカルな時計が大好き。そのコレクションから。高級品もあれば、組み立て工房で自分で作ったものもある


誕生日に、小学校4年生の娘が私の顔をマスコットにしてくれ、1年生の娘は絵を描いてプレゼントしてくれた