工学部 物質生命化学科
本橋 輝樹 教授
Motohashi Teruki

研究分野 固体化学、無機材料化学、物性化学

生年/1971年
出身地/東京都西東京市
血液型/B型
尊敬する人/両親、家族、恩師、先輩など、貴重なアドバイスをくださる人
愛読書/現在の愛読書ではないが、子供の頃に何度も読み返したのは『指輪物語』(トールキン)
趣味/ワイン、コンピュータいじり
休日の過ごし方/家族と買い物(主に付き合う側)
好きな映画/「ショーシャンクの空に」「ロード・オブ・ザ・リング」「シックス・センス」「コンタクト」など
好きな著名人/信念をもって海外で活躍しているスポーツ選手:イチロー、上原浩治、本田圭佑など
好きな国/フランス、フィンランド

工学部 物質生命化学科 本橋 輝樹 教授

世の中の最先端を支えている
無機化学の面白さを知ってほしい!

環境問題やエネルギー問題を解決する革新的な機能性材料を求めて

セラミックスという無機材料について、新しいモノや新しい機能を見つけたいと研究開発に取り組んでいます。なかでもエネルギーや工業など、あらゆる分野の重要元素である酸素に注目し、まるで呼吸をしているように酸素を吸収放出する金属酸化物"酸素貯蔵材料"を中心に研究しています。物質の酸素吸収放出は酸化還元反応と呼ばれますが、この反応を使って、世の中に役立つ応用分野、たとえば環境問題やエネルギー問題を解決するような革新的な機能性材料の開発を目指しています。

なぜ酸素に注目しているのかというと、身の回りの多くの化学反応が酸素に関与しているからです。たとえばエンジンや火力発電においてエネルギーを生み出している燃焼反応は酸化反応です。あるいは今、注目されている次世代エネルギー"水素"を使った燃料電池車。これは水素をガソリンの代わりに使おうというものですが、もし水から酸素を簡単に取り除くことができれば、膨大な量の水素を手に入れることが可能になります。私としては、この重要な酸素の化学反応を自在に操ることのできる材料を開発したいと考え研究しています。もし今よりも簡単に酸素をコントロールできるようになれば、空気中の酸素濃度をほんの少し濃くして自動車のエンジンのパワーを劇的に高めることができたり、温暖化問題の原因である二酸化炭素を一酸化炭素にして有効活用したりと、いろいろなことが可能になります。そういう未来につながる"萌芽"を探すところが大学です。

無機化学なくして、先端技術を支える材料なし

授業において、一人でも多くの学生に、無機化学に興味を持ってもらおうと努めています。たとえば、担当している「無機化学 I ・ II 」では、隔週くらいのペースで"ティータイム"と名づけた雑談の時間を10分ほど設けるようにしています。ここで取り上げるのは、宿題やテストの内容には関係のない、さまざまな無機材料です。たとえばリチウム電池がどういう仕組みで動き、その中にどんな材料が入っているのか。また、白色LEDや超伝導、光触媒なども紹介しています。そのような先端材料の話をすることによって、学生に無機化学の面白さを少しでも知ってもらいたいと思っているのです。というのも、高校で学んだ化学は暗記ばかりで、つまらないと思っている学生が少なくないからです。特に無機化学はその傾向が強く、「なぜこんなことを学ばないといけないのか」と思われがちです。そこで最先端の材料を紹介することにより、無機化学が今の世の中を支えていることを実感してもらえたらと思っています。

学問を身につける一番の方法は、自分自身がそれを面白いと思うことです。興味を持って、自分で調べて考えることを通して、初めて新しい発見があります。この授業がそのような学びのモチベーションにつながり、学生が無機化学を好きになって、その研究室に進みたいと思ってくれるようになればうれしいです。

ルールを守りながらも、自分の信念は大切にしよう

私の研究内容は、実はニッチでマニアックなものです。しかし、他の人が手がけていないオリジナリティがあります。大学での研究とはそうあるべきだと考えています。ですから学生の皆さんにも、ぜひオリジナリティのあることに取り組んでもらいたいと思います。また、自分自身の意思で、信念を持って行動することも大切です。私は大学院時代、周囲の反対を押し切って困難な実験に取り組み、成功させました。そのときの信念を持って取り組んだ経験が、今の私の自信につながっています。とはいえ、自分のしたいことだけをしなさいという意味ではありません。与えられた課題はきちんとこなし、時間や規律などのルールを厳守したうえで、自分の道を進んでほしいのです。

また、時間のある大学生のうちに、ぜひ海外に行ってほしい。できればツアーではなく、旅程を自分で組んで、出かけて行ってください。海外では、日本に住んでいると想像もつかないアクシデントに遭遇し、日本の常識と世界の常識の違いを存分に体験できるはずです。そのような経験は貴重で、社会に出てから必ず役立つと思います。

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これまでに飲んだワインのテイスティングメモを記したワイン帳。フランス留学中に記録し始めたので、飲んだのは主にフランスワイン。今では600本を超えている

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仕事で使っている自作パソコン。好きなパーツを組み合わせてオリジナルのものを作ることは楽しいうえ、パソコンをより深く理解できる。そろそろ新しいものを組もうかと考え中